レジェンド・オブ・ザ・シーズ 上海・韓国クルーズ乗船記 (2010年5月2日〜5月10日)

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1日目 横浜 出港17時
当日は17時出港で、日本船の時間感覚だと乗船受付開始は15時ですが、もっと早く12時から手続き開始だということなので、GW渋滞を避けるため10時15分に自宅を出て車で大桟橋に向かいました。

<横浜発着クルーズの予約経緯>
GWは首都高に慣れていない車が多く、自然渋滞が何箇所かにあったのと、横浜で最後大桟橋に向かって行く一般道が途中まで渋滞していたので、1時間20分かかって大桟橋に到着しました(空いていると40分位)。大桟橋に近づくと、本船「レジェンド・オブ・ザ・シーズ」がABバースに左舷着岸しているのが見えました。この船は世界的には中型船の部類ですが、ここにいると大きく感じます。
手続き開始まではまだ30分近くあったこともあり、今回の駐車の儀は「一旦決めた駐車場所を三回も移動」する厳かなものでした。ちなみに大桟橋駐車場は満車でしたが、乗船チケットを見せて乗船客である旨告げると中に入れてもらえました。
大桟橋に自分の乗る外国船がいるのは不思議な光景です。外国船に乗るために、今までシンガポール、ホノルル、バンクーバー、ロサンゼルス、ブリスベンと行きましたが、すべて個人手配だったので飛行機に乗って現地に着くまでが一苦労、そこから港までもまた一苦労、下船後は空港に戻って飛行機に乗るまで気が抜けません。それが自宅から自家用車で行ける所まで来ているのは画期的です。
まずスーツケースのチェックインをし、受付開始時刻になるまで、外に出て本船の全容を眺めに行きました。
受付開始の12時を過ぎたので、再び大桟橋の中に戻りました。私達は、クルーズ専門の旅行代理店でクルーズオンリーの予約をしていて、書類はすべて送付されていたので数ある旅行会社のブースを経ず直接乗船受付の場所に行きました。
その前の手荷物チェックの列は予想以上に長く、15分位並んだあと乗船手続きという流れでした。

ロイヤル・カリビアンが定点クルーズをしているターミナルではないので、カウンターというよりは会社の会議机のような台での受付でした。それでも良く準備されていて、日本の代理店が頑張っている感じがしました。ジュニア・スイートもスイートの扱いだったので、普通の客室とは違う短い列で手続きが終わりました。

カードを受け取りいよいよ乗船、の前に日本の出国手続きがありました。本船のメインデッキが高いところにあるので、ターミナルからのボーディングゲートが階段状になっていました。舷門でカードを通した時に顔写真を撮られるのは外国船ならではの感じがします。
乗船すると「客室は13時からのご利用なので、まずお食事をどうぞ」と9F「ウィンジャマー・カフェ」に案内されました。乗船した4Fから船体中央のエレベーターで上がり、一旦9Fの外に出るとメインマストに「ロイヤル・カリビアン」旗と日章旗が掲揚されています。まだここ横浜では年に数回しか見られない組み合わせです。
船体前方にあるビュッフェスタイルの「ウィンジャマー・カフェ」はまだ人がそれ程多くなく、野菜分を中心に補給することにしました。
夫はアジアンなビーフン的なものと野菜を選択。この彩りはいかにも外国船という雰囲気です。

味はもちろん外国船という感じですが、アジアンな分飽きはこなさそうです。私は先般の「パシフィック・ドーン」初日のディナーに続きまたもライスプディングをデザートに食べました。

食事を終わったら13時を過ぎていたので、予約した「8038」を目指しました。9F中央エレベーターのすぐそばでとても便利な場所でした。また、インターネットカフェもすぐ近くにあり、これも便利そうです。

そして部屋は直前に乗った「パシフィック・ドーン」のスイートが豪華過ぎたので、比べると流石に見劣りしましたが、それでも間口の広い十分に広々とした部屋でした。これが1泊あたり2万円ちょっととは日本船スタンダードからすると驚きの価格崩壊です。浴槽もあり、冷蔵庫もあります。また、アメニティーはワンランク上と書いてあった通りシャンプーとコンディショナーは別、それからシャワージェルとローションもありました。

リビング部分が広い印象トイレの横にバスワンランク上のアメニティ

コーヒーメーカーと湯沸し器もありました。湯沸しがあるのは外国船では珍しいことで、日本市場を良く調べて参入したのだなと感じました。置いてあったのは紅茶ですが、上のカフェに行けば中国茶のティーバッグが調達可能です。この湯沸しの陰には220V(Bタイプ)のコンセントがありました。
バルコニーからは大桟橋の「くじらのせなか」がこんなに下に見えていました。日本船ではあり得なかった高さです。
テーブルには本船の船内誌、「CRUISE COMPASS」は英語版と同じ体裁の日本語版が置いてありました。それによると14時半から4F「エンターテインメント・シアター」で「日本語乗船説明会」があるとのことなので、それまで船内を探検することにしました。部屋のすぐ外にあるネットカフェ8F「ロイヤル・カリビアン・オンライン」です。ここで自分のPCもワイヤレスで接続可能です。
9F「ソラリウム(サンルーム)」は屋根が閉開式になっています。ここのプールでは噴水が出ていました。ゴージャス感のある、心憎い歓迎の演出です。同じフロアの「フィットネス・スパ」を見学した後、ロイヤル・カリビアンフリートの特徴である10F「ロック・クライミング・ウォール」を見に行きました。
用具はすべて貸してくれ、サインアップは必要だそうですが料金はかからないそうです。インストラクターが「こんな感じよ」と登ってみせてくれました。彼女がやると簡単そうですが、実際そう甘くはないでしょう。
2泊以上の日本船ではお馴染みの「乗船説明会」ですが、外国船では初めての経験です。これも代理店が頑張っているなと感じました。14時半からの開始予定でしたが、時間になってもまだシアターに入って来る人達がいたため、ちょっと遅れて開始しました。このことにすかさずクレームした人々がいて残念でした。
乗客の構成は「初めて」という人も多かったですが、外国船に乗船経験のある方、という質問にもかなりの人が手を挙げていました。
説明会は15時半に終わり、16時15分からは避難訓練とスケジュールがなかなかタイトです。この訓練はライフジャケットを持っていく必要がないとのことでした。時間になって集合場所No.8に行くと、出席者チェックがありました。
私達の部屋は左舷なので、集合場所も左舷、本船は左舷付けしているので大桟橋から沢山の人達が見守る中、船長の英語による説明と日本語訳がありました。

訓練はあっさりと15分ぐらいで終わり、そのまま出港を見ることにしました。大桟橋にいる音楽隊が何曲か演奏したあと、17時を過ぎ本船が出港の汽笛を3回鳴らすタイミングで「錨を揚げて」が演奏されました。するすると離岸する中、音楽は蛍の光になりました。

こんなに沢山の人に見守れらての出港は初めてでした。GW中だったこともありますが、これだけの人が集まるのは、日本ではまだまだクルーズが珍しいことなのかもしれないと思いました。
それからオモテに行ってベイブリッジをくぐる所を見守りましたが、同じ時間プールサイドでは出港時の音楽が演奏されていて、ラインダンスもやっているようでした。手を延ばせばベイブリッジに届きそうな高さでした。

日之出郵船の多目的重量物運搬船「伊予」(2004年)と川崎汽船の自動車船「PACIFIC HIGHWAY」(5,060CEU)は川重坂出の2000年出来です。

私達はメインシーティングなので、食事はちょっと早い17時45分、名残惜しかったのですがドレスコードはカジュアルと言えど半ズボンのままではまずいので、17時20分頃出港ならびに船舶ワッチを切り上げることにしました。もうすぐ大黒防波堤西灯台(赤)と本牧防波堤灯台(白)を越えて横浜港外に出るところでした。
一旦部屋に戻って長いパンツに履き替え、5分遅れぐらいでメインダイニング「ロミオとジュリエット」レストランに行きました。本船では二回制固定シートのトラディショナル・ダイニングと、好きな時間に行けるマイタイム・ダイニングの両方がありましたが、特に指定しなかったらトラディショナルになっていました。乗船カードにテーブル番号が書いてあり、偶数番号だったので4Fの席でした。この緑色のガラス部分がレストランです。
席は奥の方にある6人がけのテーブルで、前菜までは二人でしたが、その後遅れて二組のご夫妻が来たので満席になりました。食事中の18時20分頃観音崎灯台を交わしました。そしてメニューは日本語版が配られました。外国船でありながら、日本語で会話を済ませられるのはラクですし、とても楽しかったです。

Starters

  • CEASAR SALAD
    Simple and classic; crisp romaine lettuce with shaved Parmesan and herbed croutons
ここに箸のある所が凄い。日本船ではあり得ません。
Main Courses

  • FILET OF ATLANTIC COD
    Broiled filet served Chef's choice of vegetables(Alternative Selections)


  • SLOW ROASTED PRIME RIB
    Juicy cut ob beef served with tasty horseradish au jus and avaket potato
Desserts

  • CHOCOLATE MOUSSE


  • BLANC-MANGER with strawberry sauce

20時頃部屋に戻ると、夕食に行く前にメモ書きで客室係のジナに頼んでおいた通りベッドアレンジメントがダブルに、それから船内誌は日本語版と英語版の両方を置いてくれていました(通常は日本語版のみ)。
ショーは20時15分からで、時間的に繋がりが良かったので行ってみることにしました。光とマジックのショーでした。夫は時差がある訳でもないのにいきなり寝ましたが、途中から復活していました。
それからダンスの様子を見に5F「アンカーズ・アウェイ・ラウンジ」まで行きました。生バンドが演奏中で、これは滅多にないいい機会だと私は踊る気満々でしたが、案の定マイシューズのセミプロみたいな人たちが踊っていたので、夫は躊躇してしまいました。が、何と初心者の定番「マンボ」と「ブルース」を無事踊り切りました。
それから11Fのファンネルの所にある「バイキング・クラウン・ラウンジ」(ディスコ)にも行ってみました。盛り上がりはいまいちでした。
ここから船中央部の展望エレベーターで下りると外国船に特有の見事な吹き抜けです。

最後にネット接続でアカウント取得を完了し、長い一日が終わります。横浜で乗船し瞬間から外国というのはとても不思議な体験でした。