レジェンド・オブ・ザ・シーズ 上海・韓国クルーズ乗船記 (2010年5月10日)

<1日目> <2日目> <3日目> <4日目> <5日目> <6日目> <7日目> <8日目> <9日目>

9日目 横浜 入港7時
私達の下船の順番は比較的早目で、入港予定時刻7時に対して集合時刻が7時15分となっています。朝食と身支度の時間を考え、6時に起床すると本船は既に横浜ベイブリッジをくぐった所でした。外国船は下船時刻の1時間前ぐらいには着岸することが多いので、ちょっと遅れているようです。
大桟橋に3月に大幅改装を終えた「にっぽん丸」が着岸しているのが見えました。横浜でのお披露目の時に見学に行きましたが、近いうちに乗りたいものです。
6時15分頃朝食に行きました。仕事に行くのでしっかり食べようと思いましたが、起きたばかりでまだあまり食欲がありません。
と、言うことで私の方は普段の家での朝食に近い甘いパンとヨーグルトとフルーツになりました。夫は卵も食べるようです。
大桟橋は平日の早朝であるにもかかわらず、本船の入港を見に来ている人達がいました。今回が通算2回目の横浜寄港です。
朝食中に本船は向きを変えて、6時40分頃に左舷着岸しました。外航からの戻りなので、国内クルーズとは違いすぐには降りられません。下船時間は思ったより遅くなりそうです。

メインマストの一番右には再び日の丸が掲揚されました。楽しかったクルーズが終わり、日本に戻って来てしまいました。GPS画面によると、全航程は2,147海里(約3,976km)でした。

下船集合時刻の7時15分になったので、集合場所の4F「ザッツ・エンターテインメント・シアター」に行く事にしました。クルーズでは第二の我が家となったキャビンを最後に出る時が一番寂しい気がします。
着岸時刻が予想より遅かったので、下船の集合も全体的に遅くなるかなと思ったら、特にそのような案内はありませんでしたが、結局下船のコールがかかったのは7時45分でした。
この間荷物タグが「ピンクの1」はシアターの右に座って下さいだとか、「ピンクの2」は左とか、この案内がすべて英語で日本語の通訳がなかったのは不親切でした。下船の集合場所は何箇所かあるので、通訳が出来る人は他の場所に行ってしまったのかも しれません。外国船では普通ですが、15分集合であるにもかかわらず30分以上待つ必要があったため、「遅い」と怒っている年配の人たちがいました。
カジノの脇をすり抜けて、下船口に向かいます。大桟橋の入国審査を経て、無事帰国しました。
荷物のピックアップは8時頃になりました。ここからは夫に荷物と車で帰ってもらい、私は直接丸の内の職場まで出勤です。
タクシーで大桟橋を後にしました。横浜から東海道線で職場には始業時刻の10分遅れぐらいの9時に到着することが出来ました。本船には同じように入港したら出勤という人達がいたみたいで、下船時に背広ネクタイ姿がちらほらと混ざっていました。

【まとめ】
(英語について)
今回のクルーズはロイヤル・カリビアン・インターナショナルが本格的に日本市場に乗り込み、初の横浜定点クルーズを二本続けて行ったという点で、日本語対応のレベルは所謂「外国船のクルーズ」とは異なり丁寧でした。ウェルカムパーティーの船長のスピーチには通訳が入りましたし、船内新聞も日本語版が発行されていました。メニューも日本語、ビュッフェのメニュー説明にも日本語が併記されていたので、英語がわからなくてもそれ程困らなかっただろうと思います。ただ全部に和訳が付いたわけではなく、たとえば下船時の一部の集合場所では英語しか聞こえなかったので、入港が遅れ下船するまで余分に待たされた時に、状況がわからず不満を持った人達が多くいたようです。

(ダイニングについて)
本船のレストランはメインの「ロミオとジュリエット」とビュッフェの「ウィンジャマー・カフェ」しかないので、選択の余地はあまりありません。が、流石アジア市場に投入されたフネとあってビュッフェはもちろん、メインダイニングのメニューにも中華(風)や日本(風)のものがあったので、日本食が恋しくなることはありませんでした。一度日本蕎麦を使った何かが出ましたが、味付けは油っこい中華風で評判はいまいちでした。ビュッフェの朝食になる味噌汁はとても口に合ってハマりました。また、夕食には割とちゃんとした寿司が置いてありました。

(サービスについて)
今回利用したジュニア・スイートは他のステートルームとサービスの差はあまりなさそうでしたが、乗船受付時にスイート専用のカウンターが使えました。ベッドのマットレスに良いものを使用しているとか、アメニティーもアップグレード版だとネットに書いてありましたが、較べられないのでこれは良くわかりません。サービス自体はカジュアル船ではこの位だろう、というレベルでしたが、クルーはフレンドリーでとてもいい雰囲気でした。

(船内の設備について)
やはりロイヤル・カリビアンの船と言えばもロック・クライミングでしょう。日本ではなかなか気軽にやってみることが出来ないので、やってみて良かったと思います。インターネットのアクセスはあまり速度が出ず、途中何度も瞬断するのでフラストレーションがたまりました。フネの問題なのか、航行海域の問題なのかは不明です。

(その他)
外国船が横浜発着クルーズをするということで、どういう雰囲気になるのか想像が付きませんでしたが、横浜発着の手軽さ、乗客がほとんど日本人だという気軽さ、日本語対応の充実、食事も和食チックな物が用意されていて、でもアクティビティーや雰囲気は外国船だという日本船と外国船のいいトコ取りをしているような感じでした。破格と思った料金は実は日本市場向けらしく、他のロイヤル・カリビアン船より割高らしいですが、日本人向けのサービスを提供しているのだから必要経費と考えられると思います。予算制限がなければ至れり尽くせりの日本船、コストパフォーマンスに拘るのであれば外国船のフライ&クルーズを選択するのがいいと思いますが、今回のクルーズはその間のセンだと思いました。すなわち日本船は良いけれど高いし外国船に較べると雰囲気が大人しいからちょっと退屈、でもフライ&クルーズは飛行機に乗るのも英語を使うのも億劫と言う様な場合です。【2011年9月記】

アトランティック造船所の銘板


中華スープの具材


ネット「ロイヤル・カリビアン・オンライン」