レジェンド・オブ・ザ・シーズ 上海・韓国クルーズ乗船記 (2010年5月7日)

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6日目 斉州島 入港13時 出港19時-->21時
済州島には午後に到着ということで、効率的に時間を使うため朝起きたら走ってしまうことにしました。が昨晩は時刻改正があり1時間進んでしまったことと、ロックン・ロールで弾けて疲れてしまったため、7時15分にかけた目覚ましを完全無視してしまい、結局起きたのは8時半過ぎでした。
身支度を整えて、走り始めたのはイメージよりも1時間遅れの9時過ぎになってしまいました。船首方面から猛烈な向かい風になっており、いきなり夫のテンションが下がりましたがとりあえず5km分を走っておきました。風は強いものの天気は良く、海と空の色がとても綺麗です。
9時40分頃そのまま食事に行きましたが、ちょっと疲れ気味なので少なめになりました。それでもしっかりと味噌汁は取って来て「味噌汁があるのは本当に有難い」と食べました。

味噌汁で元気を取り戻し、野菜系が足りないのを補うためシリアル(グラノラ)を追加で食しました。

食事後、夫がPCをいじっている間に突然睡魔がやってきたため、1時間以上寝てしまいました。「着いたぞ」と12時過ぎに夫に起こされたのですが、こんな時間に寝てしまうということは余程くたびれていたのでしょう。夫が島に近づいていく入港シーンを撮影してくれたかと思いきや、1時間の間に僅か4枚(しかもうち2枚は船首のアンカリングの様子)でした。
済州島はテンダー上陸なので、まず最初にツアー予約客が降りて行くことになります。私達は特に予定もなかったので、ゆっくり行こうと鷹揚に構えていたところ、なんだか様子が違います。
波が高いためテンダーの運行が遅れているようで、15時以降の下船であればテンダーの予約チケットは必要ないという説明があったのを、念のため取りに行きました。
入港時刻の13時になってもまだテンダーが動き出さず、これは上陸までまだしばらく時間がかかりそうなので、夫がまた走ると言い、私はブラブラ待っていることにしました。
メインマストには本船の船籍地である、バハマ旗と寄港地韓国の国旗が掲揚されていました。「検疫中」であることを示すQ旗(黄色)は13時半頃降ろされていました。
9Fと10Fの間から「ロック・クライミング・ウォール」を見てみました。かなりの威容でそそり立っていて、改めてこんな所に良く登ったものだと自分で感心しました。その代償としてやはり今日は上半身の筋肉痛が出ています。
14時近くになっても進展がなさそうだったので、9F「ウィンジャマー・カフェ」にお昼を食べに行くことにしました。野菜系を中心にセレクトしました。

そういえばウィンジャマー・カフェにこのような仏像チックなものが置いてありました。「サファイヤ・プリンセス」と言い、本船と言い、西洋人はこのテの物を部屋の装飾として飾りたくなるのでしょうか。
テンダーはようやくツアー客を降ろし終えて、15時位から一般用のテンダーが出始めました。が、私達のテンダーの順番がくるまでにはまだしばらくかかり、結局50分ぐらい待ちました。
11番テンダーのコールがかかったので下りて行くと、何とフネを出るのにも手荷物のX線検査がありました。これは初めての経験ですが、韓国当局が厳しいのでしょうか。そもそも乗船する時には必ず検査があるので、危険物を持ち込める筈もなく、あまり意味のない検査に思えました。クルーはこのせいで片方しかテンダー口を開けないようなことを言っていました。
波高によりテンダー運行がスムースでなかったことから、船長の判断で出港予定時刻が1時間遅まり、戻りの最終テンダーの時間は19時半になったと案内がありましたが、そんなに長居しないまでも何となく焦ります。16時半にようやく上陸すると殺風景な桟橋があり、2月に訪れたニューカレドニアのリフー島のような何もない所に着きました。
夫は一応無料シャトルバスに乗ってロッテ免税店に行くつもりになっていましたが、私はここは観光地で物価が高いと聞いており、かつウォンも持っていないためテンションが上がりません。観光バスは一台止まっていましたが、私達のテンダーからは5名だけ乗せたら満車となったため出て行ってしまいました。
日本の代理店の人がバス5台で運行しているのですぐ来ますよ、と言うのでそのまま列の先頭の方に並んでいましたが、15分経ってもバスは来ません。気の短い夫と、もともとあまり行く気のなかった私は列を早々離脱し、ちょっとそこらの散策だけしようと言う事になりました。
港を出て左折してしばらく歩きましたが「韓国の田舎と日本の田舎は何となく雰囲気は似てるんだ」という夫の言葉通りの景色でした。
その先のネギ畑のようなものを見て、それから反対側に折り返すとフネを丁度見ることの出来る展望台のような場所がありました。
そこで年賀状用の写真を数枚と、本船の全容を撮影しました。船首は適度に尖っていて、それから船尾の傾斜も適度でバランスが良いフネだと思います。
最後にフネからも見えた火力発電所みたいな方まで行ってそれから引き返し、何人かの地元のオバサンとすれ違って簡単異文化交流を終了しました。

それにしても、私は初韓国でしたが、その土地の文字であるハングルが読めず、全く意味がわからないというのは結構なストレスでした。

テンダー乗り場はロッテ免税店のブースが出ていたりして、それなりに力が入っているようですが、今回はバスの運行が良くありませんでした。
テンダーは最初屋根に上がりましたが、波が高いためか出発前に降ろされてしまいました。仕方なく上下船口の窓のないところに陣取って、テンダーからの本船の写真を何枚も撮影することにしました。

「レジェンド・オブ・ザ・シーズ」はエメラルド・グリーンの色をうまく使って特徴を出している感じです。船としてとても綺麗でした。
17時半頃フネに戻りましたが、今日のメインダイニングのメニューは今ひとつだったので、カフェに行くことに決めていました。ただ、まだお腹が空いていなかったので、空腹だと怒る夫を残して走りに出ました。ジョギングトラックを10周すると少しお腹が空きました。
シャワーをして、9F「ウィンジャマー・カフェ」に行き、今日は禁酒日と決めて軽くすることにしました。今日は野菜天ぷらがあり、私がいくといつも空だったのですが、粘り強く補充されるのを待ってたくさん食べました。揚げたてなので美味しかったです。

サーモン、いなり寿司、鉄火と沢庵巻き中華風の野菜たっぷりスープ執念で取った天ぷら

食事中の19時15分頃、丁度沈む夕日を眺めることが出来ました。上海の夜景といい、この夕日といい、とても良いタイミングでメインダイニングを外していました。メインダイニングは真ん中辺なので、あまり外は見えません。
軽い夕食、と思いつつデザートは別です。チョコレートケーキとアップル・クランブルを取って来ました。
部屋に戻る時は、プールの横を通って船体中央の階段から1つ下りるのですが、薄暮のプールサイドは風情があります。
最終テンダーが戻ったのはすっかり日も暮れた20時半と、延長後の予定よりも更に30分は遅れた様でした。フネ自体は21時出帆となりました。ただ、釜山には予定通り到着するようで、船長から20ノットで走ります、と出港案内挨拶がありました。
当初の出港時刻だと、まだ少し明るかった筈ですが、どっぷり暮れた後の出港はそれはそれで風情があります。波が高い上、暗い中でのテンダーオペレーションは大変だったと思います。
今晩は何となくゆっくりすることにしましたが、11時頃インターネット接続をするためすぐそばの「ロイヤルカリビアン・オンライン」に出向きました。本船の接続は航海を通して快適とは言えず、ブロードバンドの速度に慣れた身にとってはフラストレーションが溜まりました。
ここはちょうどセントラムの吹き抜けのところなので、ライブミュージックが聴こえて来ました。リクエストに応じて「川の流れのように」まで流れて来たのは、やはりアジア船ならではです。