飛鳥U 年末年始グアム・サイパンクルーズ乗船記(2007-8)(2007年12月30日)

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5日目 グアム 入港7時 出港22時
朝うつらうつらしていると、船内アナウンスがあり「グアムに入港した」と案内がありました。6時20分頃本格的に起床して確認すると、既に本船はグアムのアプラ商業港に着岸済みでエンジンは停止していました。東京からグアムまで約2,500kmをまる三日以上かかって走って来ました。
間もなく入国管理官が乗船し、6F「クラブ2100」で対面の入国審査が始まりました。10Fのキャビンから順番に声がかかり、9Fの私達には7時半過ぎに案内がありました。グアムに上陸しない人も全員入国審査と繰り返し案内がありました。会場の入口で乗船時に預けたパスポートが返却されました。入国関係の書類は乗船書類とともに自宅に送られて来ていたのを、記入して前日にクルーに提出してあったのがパスポートにセットされていたので、スムースに入国出来ました。入国管理官はフレンドリーで、「How are you?」と聞かれたから良いけど眠い、と言うと「そうだよね〜、こんな時間だもんね〜」と腕時計を指して笑っていました。

無事入国出来たので11F「リドカフェ」に朝食をとりに行きました。いつも通り「シーホースプール」の脇を通ると、ついに水が満タンに張られていました。赤道に近いグアムの朝は、まだ日が昇りたてといった風情です。今日もトモ側の外に出ましたが、流石に段々日差しが強くなって来て、かなり暑くなる予感です。

その後はグアム中心部までの無料送迎バスが出る9時45分まで船内をぶらぶらします。メインマストには入港国の国旗である星条旗が掲揚されていました。また、信号旗P(紺色に白四角)「本船は出航しようとしているので全員帰船されたい」Q(黄色)「本船は健康である。検疫交通許可書を交付されたい」と郵船(クルーズ?)の社旗(二引)が掲揚されていました。Pの意味する所は、今日中に出港するという意味でしょうか?
本船の舳先の岸壁には何と日本からの漁船が停泊していました。望遠鏡で見ると「第21翔徳丸」「那覇市」と書いてありました。もう1隻帰って来ましたが、こちらは「第三とも丸」と書いてありました。このサイズだと北太平洋の荒波にかなり揉まれただろうと思います。
外でグアムの子供たちのダンスが始まったと言うので見に行きました。同じように踊っていても、小さい子の動きが可愛らしくてつい目が行ってしまいました。

そろそろ出かけることにします。本日の最終帰船時刻は出港1時間前の21時とのことでした。4Fの下船口から乗船カードをバーコードリーダーに通して下船しました。

バス乗り場まで向かう途中振り返るとさすがの大きさです。長さ241mは、ちょっと離れたぐらいではカメラに収まりませんでした。
バスは大型バスで、DFSまでは30分位でした。一人で何度も来たグアムですが、夫は初めてです。とりあえずDFSの中を案内しましたが、お互い特に買いたい物が見つからず、夫がタコスのチェーン店「タコベル」か「タコタイム」に行きたいとご執心だったので、DFSから「マイクロネシアモール」まで路線バスで行くことにしました。確かここのフードコートには「タコベル」があった筈です。また、普通のショッピングモールなので、目薬やら雑貨を調達することが出来ます。
11時頃モールに到着して、一回りして感じをつかんだ後、2Fのフードコートに行った所、果たして目の前に「タコベル」がありました。
日本で言う100円マックみたいな感じの「タコス」と「ブリトー」とソフトドリンクS(皆1ドル9セント)を買って大満足の夫でした。どうして日本でタコスのファーストフードが普及しないのだろう、と夫はいつも疑問に思っているようで、時々「次の仕事はタコタイムの日本フランチャイズの普及に」と本気で言っています。一時的には流行るかもしれませんが、日本人向きではないと思います。

その後は「Pay Less」スーパーマーケットに行きました。主な目的はビールの調達です。あまりみみっちいことはしたくありませんが、ビール小を400円ずつというのが段々不経済に思えて来たため、500ml缶×6を7ドル位とおつまみを少々購入しました。

無料タクシーで戻ったDFSから「飛鳥U」までは、船が用意した無料バスがあるのですが、時計を見ると12:45に出たばかり、次は何と15:45までないと言うので、タクシーで帰ることにしました。DFSで何も買わないのは寂しいと、夫にシャネルの日本未発売(店員談)のオーフレッシュを買ってもらいました。写真はDFSのすぐそばにある、何度も泊まった「リーフホテル」です。

港に着いてからは、恒例の年賀状用スナップの撮影会を行いました。美しいクリパーバウ(尖った鼻先)なので、フレームに収めるのに苦労しました。

次港はサイパンです。

14時過ぎに本船に戻ってからはまず11F「シーホースプール」で泳ぎ、そのまま12Fの「ウィンブルドンコート」でパドルテニスを楽しみました。初めての「飛鳥U」のプールでしたが、それなりに泳げる長さだと思いました。

そして16時半過ぎからはお待ちかねのビアタイムです。モールで買ったつまみ類とビール(Miller Genuin Draft、MGD)をバルコニーで楽しみました。

この日の日没はおよそ18時。本船は出船右舷着岸しているため、左舷側の私たちのバルコニーからは海と夕日がバッチリ見えました。
南国は日が沈んでからあっと言う間に暗くなります。郵船の二引のファンネルがライトアップされて綺麗でした。

この日の夕食は和食とのことで、メニューに「河豚うす造り」とあったため異常に食べたくなり、ハンバーガーでいいかも、と思っているかもしれない夫に付き合ってもらいました。
河豚の薄作り盛り鰤の照り焼き黒豚しゃぶしゃぶ、海老フラワー揚げ
飛鳥特選日本酒雲丹御飯と鰯つみれ汁アップルパイ

グアムに来るまでに1回あった和食はパスしてしまいましたが、グアム港にいながらにしてこの様に本格的な和食を楽しめるのはやはり日本船の醍醐味だと再認識しました。21時頃食べ終わり、そのまま11F「パームコート」にコーヒーを飲みに行きました。

そのうちにフネがいつの間にか定刻の22時に出港していました。そのままオモテ側の外に出て、青灯を点滅させながら先導する小型船をぼんやりと眺めておりました。