飛鳥U 年末年始グアム・サイパンクルーズ乗船記(2007-8)(2007年12月27日)
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2日目 航海日 | ||
フネは冬の北太平洋の大きなうねりの中、ゆったりとローリングしています。7時半の現在地点は八丈島に一番近寄ったあたりでした。商船三井の自動車船が遠くを航行しています。 | ||
朝食は和食にすることとし、5Fのメインダイニングに向かいまいた。 「飛鳥U」で朝食に和食を食べる場合にはここ「フォーシーズン」、洋食のビュッフェは11F「リドカフェ」と使い分ける必要がありますが、和食を食べたあと、コーヒーを飲みに移動するといった使い方も出来ます。和食はオーソドックスなスタイルで、着席すると配膳される形式でした。昨晩のフレンチもそうでしたが、量はどちらかと言うと少なめの適量です。 | ||
5Fのメインダイニングは部屋に比べてかなり海面に近いため、かき分ける波も大きく迫力があります。さすが冬の北太平洋、乗船前夫に「揺れるゾー」と脅かされていましたが、その通りです。 | ||
10時から避難訓練だったので、5分位前にライフジャケットを着用し張り切って5FのボートステーションNo.6に集合しました。 | ||
「飛鳥U」の定員は800名で、 本航海は640名なので80%位の乗船率になりますが、パブリックスーペースが大きいせいか人がまばらな印象です。避難訓練は全乗客が7Fのプロムナードデッキに集合するので流石に沢山乗ってはいるんだなと思いました。ドリフの加藤茶の若い頃に似た機関士が私たちの救命艇の艇長で、避難時の注意事項等を説明してくれました。この避難訓練の最中、本船は南東に取っていた針路を南西に変え、風と波を真後ろから受ける様にして風と揺れを抑えていました。 | ||
←避難訓練前の針路144度 (4時50分の方向) | ||
避難訓練直後の針路210度→ (7時の方向) | ||
11Fにある「コンピュータープラザ」にはE-mail専用のPCが13台、WORD、EXCELが使える普通のPCが3台、衛星通信回線を使用可能なWEB閲覧専用PCが3台備えてあります。WORDマシンはUSBメモリを挿入可能なので、ちょっとした作業に使用可能です。一方WEB用マシンはUSBメモリを使えないため、WEBメールにファイル添付をすることは出来ません。変わりに航海中付与されるE-mailアドレスを利用出来るシステムがあり、送受信とも1通200円かかりますが、これならデジカメの映像を送ることが可能です。私たちはWEBメール派なので、60分5,000円のプリペイドカードを買って、夫が会社にメールを打ちました。 | ||
速度は国内だと384KB、海外だと640KBと書いてあり、64Kのモデム通信よりはマシですが、ブロードバンドに慣れてしまうとかなりもたもたしている感じです。ここでの作業中、電気系統に何かあったのかな?と一瞬空調が途切れた感じになりました。その後フネのスピードも落ちた気がしていると船長から「本船のメインエンジンがブラックアウトした」とアナウンスがありました。つい1週間程前のファンネル(煙突)の火事に続いて郵船は大丈夫かよ、と夫が面白そうに笑っています。 | ||
洋上でフネが止まると波に翻弄されることになり、非常に危険とのことで、乗客とクルーに対して不意の揺れに注意するよう船長から指示がありました。無事グアムにたどり着くのか心配になりましたが、15分程で復旧しました。「飛鳥U」はその後しばらく全力で走りませんでした。(直後のGPS画面。時速4.5ノット=8kmちょっと) | ||
11時から「初心者向けダンス教室」があったので、嫌がる夫と一緒に5F「クラブ2100」に行きました。種類は(おそらく初心者向けに定番の)マンボで、これは2年前の「にっぽん丸」で習ったのと同じものでした。45分の授業だったのであっと言う間に終わってしまいましたが、良い復習となりました。マンボは男女組まずに踊るので、入門編に適しているのかもしれません。 | ||
正午のブリッジレポートによると位置は北緯30度51分、東経142度21分、鳥島の東海上110マイルの位置にいるとのことでした。当初の航海計画ではベヨネーズ列岩と須美寿島をかすめる予定だったのですが、海象の関係で東寄りに針路をとったため、島影は全くありません。午前中は晴れ間もあったのですが、一面の雲となりました。 | ||
昼食はスキップし、14時頃から12F「フィットネスセンター」に行きました。7F「オープンデッキ」でジョギングをしたかったのですが、揺れが大きくてとても走れそうになく、「フィットネスセンター」のランニングマシンだったら大丈夫かと思いきや、荒天のため使用中止となっていました。仕方なく常駐していたインストラクターに夫が腹筋を鍛えたいととりあえず3種類のエクササイズを教わりました。その後、スカイ・ウォークという全身運動のマシンを30分やって300kcalちょっとを消費しました。この運動中、11F「シーホースプール」周辺では餅つき大会の真っ最中でしたが、14時半頃再びメインエンジンがブラックアウトし、「飛鳥U」は15分程度漂泊していました。 | ||
その後大浴場「グランドスパ」に初めて行って汗を流しましたが、ロッカー形式になっており、衣類やらは鍵をかけてしまっておけます。また、カランは1つずつガラスで仕切られていて、隣が気にならない様になっています。この点大変優れているのですが、肝心の浴槽の湯がぬるくて残念でした。部屋のシャワーはちょっと出が悪いのですが、「グランスパ」の方は勢い十分でした。 | ||
さっぱりした後はカクテルパーティーには早いということで、11Fの一番オモテにある「ビスタラウンジ」で進行方向を見ながらビールを飲むことになりました。アサヒの小瓶は免税のおかげで400円とリーズナブルです。おつまみはちょこっとだけ柿ピーをくれるので、それをむさぼる様に食べてしまいした。他に乾き物は置いていないようです。 | ||
午後5時過ぎの本船の位置(画面の上の端)です。小笠原諸島に大分近づきました。 | ||
本日はフォーマルナイトということで、カクテルパーティーは19時から6F「ギャラクシーラウンジ」で始まります。よってその30分前から準備を開始しました。夫もこの日のために新調したタキシードでバッチリ決めて、私は妹のお下がりのロングドレスを着用しました。ビシっとした衣装で決めると気分も盛り上がります。船長との撮影を希望する場合は左舷「ザ・ビストロ」側、そうでない場合は右舷「モンテ・カルロ」側から入場とのことだったので、とりあえず希望しない方から入場しました。タイミング良くカクテルがサーブされず、代わりにカナッペが先に来たりして、ちょっと残念でした。 | ||
パーティーは本船専属のエンターテイナー達の歌と踊りに続き、オフィサーの紹介がありました。機関長は日中のエンジントラブルの余波かステージには来ませんでした。 そのあとはお待ちかね、フォーマルディナー(正餐)です。私がシェフのお薦めを、夫がそれとは違うものをオーダーしました。 | ||
前菜
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スープ
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「海から」(共通)(左)とグラニテ(共通)(右)
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メインコース
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サラダ(共通)
グラスワイン 「Fill it up please(満タンで)」と言ったらなみなみと注いでくれました | ||
デザート
こちらは自然体で注いでもらった夫のグラスワイン | ||
前の晩は相席でちょっと気を使いましたが、今回は二人用の席だったのでやはり気楽で良かったです。料理の出はちょっとゆっくり目でしたが、メニューを選べるのはやはり嬉しいです。 | ||
食後は仕掛けてあった洗濯物を回収してからメインショーの「団しんやショー」に行きました。トークも歌も素晴らしく楽しめました。(著作権の関係で写真撮影不可) | ||
最後に11F「パームコート」に行き、生バンドで朝習ったのとは全然関係ない曲を(適当に)踊って帰って来ました。 | ||
アクティブな一日が終わりました。その後飛鳥Uのエンジンも調子を取り戻したようです。 |