2日目 11月3日(祝) 
終日航海日 
日出6:04 日没16:46 

8時過ぎに起きて、バルコニーに出る遠くに「青森丸」と書かれたフネが見ました。GPS地図と見たら「青森県実習船」と表示されていました。
どんよりした曇り空ですが、雨は上がったようです。昨日取り付けた新兵器のタイムラプスカメラ(BRINNO TLC2000)も無事に頑張っていました。春先に中止となった2020年世界一周クルーズで使おうと年明け早々に購入してありました。
本船は相変わらず相模湾を超低速モードで周遊しています。朝食は11Fにするか5Fにするか迷いましたが、迷った末に閉店間際の5Fダイニングに飛び込みました。
窓際から1つ中のテーブルで、対面ではなく角に着席するアレンジです。同室者であれば、部屋で一緒に過ごして会話もするので、そこまで神経質にならなくてもいいような気もします。
飛鳥Ⅱの和朝食は、以前はセットメニューだったのがメインとなる焼き物や煮物を選べる方式に変更となりました。
飛鳥Ⅱおもてなし朝食御膳
おもてなし朝食御膳とは、一汁多菜を基本とし、焼き物や煮物などを
お好きなだけお選びいただけるテーブルオーダー御膳です。

多種彩菜
大根おろし、蒲鉾、白須、明太子、その他 副菜
お漬物、納豆、温泉玉子、本日の サラダ、汁物
白御飯 又は お粥

下記よりお好みのメニューをお選びください。(クルーズ中は毎朝お召し上がりいただけます)
1. 鮭の塩焼き
2. 鯖の文化干し
3. ホッケの干物
4. 牛すじ味噌煮込み
5. 筑前煮
6. 出汁巻き玉子
7. ソーセージ ベーコン

コーヒー お茶 トマトジュース ミルク オレンジジュース グレープフルーツジュース
フルーツ、ヨーグルトもご用意しております。


何をメインにするか夫は鯖に即決、私は昨夜の飲み過ぎから回復途上だったため、おとなしく筑前煮にしました。【画像はクリックで拡大】
左側の写真が筑前煮と鯖ですが、このサイズなら2~3個頼むのもありかもしれません。ヨーグルトとフルーツもかわいいサイズでした。
従前はテーブルに醤油差しが置いてありましたが、感染症対策で現在は魚型の容器(お弁当に入っているアレ)に入って置いてあります。
ダイニングを出た右の所には「船内Wi-Fi 相談デスク」が開設されていました。今日は09:00~12:00、16:00~18:00、 19:00~20:00、21:00~22:00の時間にWi-Fi難民を受け入れるスケジュールです。
今回のクルーズはGo To トラベルキャンペーンの対象であるため、一人6,000円(上限)×3泊分×2名の合計36,000円分の地域共通クーポンをもらっています。船内の売店やフォトショップで使えるので有難いです。
ということで、普段であれば買うのをためらう物を中心に売店を回って厳選しました。時計回りに2021年のカレンダー(普段はアスカクラブから貰える)、新商品のカレーせんべい、飛鳥Ⅱの船体が飛び出すグリーティングカード、晴雨兼用傘、ルームフレグランス、はすべて本船飛鳥Ⅱオリジナル商品です。
どの店に入るにも乗船カードをかざして非接触の検温を受けなければならないのは「コロナ感染症対策‐船上での対策編」に記した通りです。
この時間帯は6Fのクラブ2100でゲーム大会「スポーツゲームサーキット」をやっていたので、覗きに行きました。ゲームで獲得したポイントに応じてランチバッグ等を貰えるみたいです。
平常時だと全員がダンスフロア部分に出て賑やかに開催されますが、今回は列を作って順番を待ち、チームが1組ずつフロアに出て輪投げ等をプレーしていました。かなり工夫してたどりついた方法なのでしょう。
客船の良い所はこうして船内をブラブラして帰って来ると、ばっちりと部屋の清掃が済んでいることで、ピシっとしたベッドメイキングにいつも感動しています。
ジョギングはいつにしよう、と7デッキの様子を見に行くと普段は引き波で見えないフィンスタビライザーが綺麗に見えました。デッキ作業はないようで、しかも空が明るくなって来たのでいつでも走れそうです。
走り支度をしていた正午ごろ、バルコニーから伊豆大島が見えました。横浜発着のクルーズではすっかりお馴染みの島影です。
左舷の前方には利島、奥に新島が見えています。これらもお馴染の島々です。利島のすぐ右に見える小さい島は鵜利根島(うどねしま)という無人島ですが、明治時代には人が住んだこともあるそうです。

【画像はクリックで拡大】
左は伊豆諸島ですが、右舷は伊豆半島です。走っているうちに青空がどんどん広がって、ようやくクルーズらしい雰囲気になってきました。
本船は伊豆半島沿いに南下しているのですが、南の端が見えて来ました。そしてその先に小さい島があるのが見えます。
京浜各港と西日本各港を巡る外航船がかならず目標にする神子元島です。明治3年(1871年)に初点灯した、日本で最も古い現役の灯台だそうです。黒いストライプが可愛いのでつい何度も立ち止まっては撮影しまくりました。
そのせいか1時間半近くかかりましたが、無事23周(10km)を走ることが出来ました。これで昨晩のアルコールもほぼ飛んで行ったと思います。航跡を見ながら久々のデッキ走でした。
12時から1時間は清掃のため閉鎖する大浴場ですが、この時間なら既に再開しています。走った汗を流すため、14時になる前に飛び込みました。
昨晩は三浦半島の夜景を見ながらでしたが、伊豆半島を見ながらの明るい露天風呂も素晴らしかったです。

詳細は 「グランドスパと露天風呂」
そして小さいながら頭に雪を被った富士山も、伊豆半島越しに見えていたのは最高の贅沢でした。人が来る前に撮影出来た上の写真の中央やや左に偶然写り込んでくれていました。

【画像は上の写真をズームしたもの。クリックで拡大】
お風呂上りは14時45分から客室番号が偶数の人用のビンゴ大会です。当たる確率を2倍にするために、「当たらないから嫌だ」という夫にも無理矢理参加してもらいます。ちなみに客室番号が奇数の人は13時半からで既に終了しています。ソーシャルディスタンスを保つために頑張っていると思います。
すると最後の「アンラッキーニビンゴ」の回で、二引きトートバッグをゲットすることが出来ました。宝くじと同じで、まずは参加しないことには始まりません。
ビンゴのあとは右舷の富士山の様子を見に7Fデッキに行ってみました。GPS地図によると本船は伊豆半島を回って駿河湾に入っていたのですが、いい感じに見えている富士山と重なって、バルカー(ばら積み船)の大物が目に入りました。
ファンネルのオレンジ色は商船三井の運航船ですが、駿河湾に空荷のバルカー?と夫が不思議がっています。後日調べたら「AZUL COSTA」はJMU津造船所で出来たばかりのケープサイズ(全長299.99m 幅50m 喫水は18.4m)で、公試運転のためこんな所にいたようです。この3週間後の11月25日オーナーに引き渡されました。
公試運転をしている新造船を海上から眺められるのも、客船の醍醐味と言えると思います。もう少しコントラストがあったら商船三井のカレンダーにしてもらいたい位の絵面も撮れました。
昼食を食べずに15時半、さすがにちょっとお腹が空きました。洗濯をした後にオヤツを食べに行くことにしました。
オヤツと言えば以前はパームコートで14時から16時までティータイムとしてクッキーやケーキが置いてあったのですが、新しいサービス様式ではリドガーデンの方でほぼ終日(11時半~19時45分)出してくれるようです。オヤツの他、以前は13時半から19時45分の間の提供だった、パスタやバーガー類もランチタイムから食べられるようになりました。

とは言え昨晩の痛飲からまだ完全に復活していないため、スイーツ類から適当に見繕うことにします。感染症対策のため自分で取りに行くのではなく、着席したらうやうやしく注文を聞きに来てくれる方式です。
画像はクリックで拡大


【画像はクリックで拡大】
SWEETS

1. チーズケーキ
2. ストロベリームース
3. ガトーショコラ
4. 胡麻クッキー
5. チョコレート
6. マカロン
7. 柔らかプリン
8. ダイスフルーツ
9. みたらし団子
10. 薄皮どら 焼き
ICE CREAM

1. 函館プレミアムバニラアイス
2. 白いちご 初恋の香り
 ジャージーミルクアイス
3. 静岡本山抹茶アイス
4. 山北みかんシャーベット
5. チョコレートアイス
6. 巨峰ジャージーミルクアイス
7. ソフトクリーム
サンプル画像では大きさがわからなかったのですが、想像よりも可愛らしいサイズでした。夫は柔らかプリンと胡麻クッキーですが、あっと言う間に食べ終えました。
私はチーズケーキとチョコレートと胡麻クッキーです。肝臓が元気であれば、ビーフバーガーと(フリードリンクの)ビールを飲んだだろうと思います。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」を久々に体現しました。
食べ終わった後、本船の総トン数(GROSS TON.)が50,444(改装前は50,142)に変わったことを船尾まて確認に行きました。純トン(NET TON.) は20,880だったのが20,536になっていました。どのサービス区域が減少したのか気になります。

【画像はクリックで拡大】
この後18時からのメインショーまで予定は何もなく、部屋に戻っても仕方がないのでパームコートに行くことにしました。夕刻を過ぎそろそろビールを飲んでも良いかもと思いましたが、夫はまだ我慢すると言っています。
昨夜の反省から夫に従うこととし、コーヒーとエスプレッソを注文しました。平時であれば、終日航海日の16時はダンス教室があったりする時間です。
17時過ぎに戻り、先ほど仕掛けた洗濯物を乾燥機に移し換えました。
日没から30分近く経ちましたが、何とかまだ富士山が部屋から見えました。今晩のドレスコードはインフォーマルなので、そろそろ支度を始める必要があります。
最近はマスク姿をいいことにあまり真面目に化粧をしていなかったため、アイメイクに手間取ったものの、無事出陣準備が整いました。あたりはすっかり暗くなり、前方には富士市の灯りが見えていました。
18時からゲストエンターテイナー朝倉未希のコンサートです。2013年1月に乗船したA-Styleで石井明美、森川由加里と共に「3 Women's Party」として見て以来です。TVドラマ「スクールウォーズ」の主題歌は何度聞いてもテンションが上がりますが、今回はしっとりバージョンでした。
コンサートが終わってもゴハンまで1時間近く時間が余ります。それでは、と満を持してギャラクシー・ラウンジ脇のビストロで本日のアルコールを解禁することにしました。

【画像はクリックで拡大】
まずはやはりビールです。1日かかって肝臓は復活してくれたようで、最初の一杯が喉に染みこみました。
ビールの小瓶はすぐに飲み終わってしまいます。フリードリンクに感謝しつつ、次はスパークリングワインにしました。
時間になったのでダイニングに向かいました。席は前日と同じ指定席、今晩も南極南米クルーズ来の船友ご夫妻と(アクリル板越しですが)一緒です。
今日は飛鳥Ⅱ就航30周年アニバーサリーディナー(冬メニュー)です。まずは白ワインを注文しておきます。

早速西口総料理長から料理の説明がありました。「免疫力アップ」がキーワードだそうで、時宜を得たテーマとなっています。食べる前から「凝っているなー」と感心することしきりです。

本日のディナーは免疫力アップをテーマに日本の旬の食材など100種類以上をバランスよく取り入れたメニューでございます。日本料理技法を取り入れた新スタイルのフレンチディナーをお楽しみください。このアニバーサリーディナーが飛鳥II での素敵な思い出の1 ページになれば幸甚です。

飛鳥Ⅱ第10代総料理長 西口 雅浩

Amuse

フランス産フォアグラのムースとドライフルーツナッツ 根セロリとヨーグルトのピューレ

缶詰に見立てた容器に根セロリとヨーグルトピューレそして、フォアグラのムースの上には干し柿とイチジクとナッツを合わせトップに飾っています。サイドには3種のトーストを添えています。それぞれのトーストとあわせてお召し上がりください。

Appetizer

伊勢志摩「答志島」一本釣りの鰆のスモーク salad 30

30周年にちなんで30品目の食材を使った前菜に仕上げています。伊勢志摩の答志島(とうしじま)の一本釣り鰆をご用意いたしました。鰆は10月上旬から3月が旬で魚の油がのった美味しい時期。 軽く火を通しスモークしています。鰆に含まれるDHAは健康によいと言われています。

今日はメニューに書いてあった「ヨモギ / ミニフランスパン / ブランブレッド / ヨーグルト / クルミ」から選ぶ方式でした。ブランブレッドとクルミにしました。
Soup

薩摩地鶏八丁味噌マリネと加賀源助大根のトリュフコンソメスープ

加賀 源助大根を出汁で炊き、薩摩地鶏は八丁味噌でマリネしてスライス。お皿の外にはトリュフオイルパウダーをちりばめました。スープと一緒にお召し上がりください。トリュフの香りのコンソメはロワイヤルとビーフコンソメと共にお楽しみいただける食べるスープです。ビーフコンソメスープはウェイターが注ぎます。

From the Sea

オマール海老とアワビのグリル 鮑の肝醤油と抹茶の泡のハーモニー

東シナ海産のアワビとカナダ産のオマールをグリル。アワビにはゆり根のピューレを敷き、肝醤油とポルチーニをあわせたソースをかけました。オマール海老はアメリカンソースをからませ、大豆レシチンと抹茶の泡ソースを添えました。ごぼうのフリットとあわせて食感をお楽しみください。

Sherbet

瀬戸内レモングラニテとジンジャーティージュレ

ジンジャーティをジュレにしました。とてもあっさりした瀬戸内レモンとジンジャーティーの絶妙な苦みも楽しんでいただけるシャーベットです。瀬戸内レモンのグラニテを上からかき氷マシーンで削る演出をお楽しみください。

Main Course その1

「英国王室御用達」ロイヤルスコティッシュトラウトサーモンのパイ包み焼き
あまりに美味しそうだったのでメインは2つ食べることにしました。ソースが素晴らしかったです。

スコットランドの伝統のサーモンを使用。 サーモンの中でも最高品質。英王室御用達にも選ばれております。魚の特徴としてはEPA、DHAを豊富に含んだ赤身の魚です。 旨味を逃がさずほうれん草とムースを入れパイで包む料理方法で提供いたします。付け合わせのキノコとアンチョビバターソースでお召し上がりください。

Main Course その2

黒毛和牛ヒレのポワレ朴葉焼き
発酵マスタードを添えて

黒毛和牛フィレのポワレを朴葉(ほおば)で包み香りをつけています。和食なら味噌を使うところ、今回は洋食の伝統的な料理のシャリアピンステーキの製法でオニオンを合わせた一品です。マスタードはブラックとイエローのマスタードシードを白ワインビネガーと蜂蜜で1週間発酵させた自家製マスタードです。マデラソースとともにお召し上がり下さい。

メインの最後の1つの選択肢は「ミネラルを多く含んだ熟成ラムTボーンステーキ香草風味」でした。これもぜひ食べてみたい雰囲気でしたが、流石に3つは無理でした。でもシェフのこだわりを見るにつけ、心底食べてみたかったです。

枝肉のまま7日間ドライエイジングした熟成ラムは、アミノ酸により肉の旨味が引き立ちます。ラムはミネラルや多くのビタミンを含むと言われています。 ロースとヒレを使い香草でマリネしています。 クスクスときのこと一緒にお楽しみください。

和牛も美味しかったのですが、満腹感が突然襲って来ました。

メインディッシュ後に、ソーシャルディスタンスを保ちながら結婚記念日のアニバーサリーセレモニーをやってくれました。感染症対策とやらで難しいかと思っていたので嬉しかったです。
船友ご夫妻からは記念に2020年と入った置時計をいただきました。2020年は色々な意味で記憶に残るであろう一年になりました。記念日のデザートは本船オリジナルのイヤープレートで出してもらえます。
Dessert

紅玉林檎カラメリゼと乳酸菌アイスのムラング スフェール

紅玉リンゴのカラメリゼの上にチョコと乳酸菌アイスをのせてメレンゲのドームで閉じ込めました。ドームを崩してお召し上がりください。ポリフェノールが多く含まれるリンゴの皮も使ったリンゴソースです。

たっぷりと2時間以上かけた久々のフルコースは西口総料理長渾身の力作でした。ダイニング出口に立っていたシェフを皆で絶賛しておきました。3月から8か月間一度も料理を振る舞えなかった鬱憤を晴らしたとのことでした。
帰りに洗濯物を回収しに行ったら、19時には余裕で仕上がっていたものを長時間放置し過ぎたため回収して吊るしてありました。
アニバーサリーの記念品は、飛鳥のアルバトロスロゴが入った今治タオルでした。通常はアニバーサリープレートを貰うのですが、今回既に1枚貰っていたためダブらないための配慮だろうと思います。
寝る前に今回初装備となったVOD(ビデオ・オン・デマンド)システムのチェックをしました。長いクルーズで見ることはあるかもしれませんが、以前のように「スイッチを入れたらやっていた映画が面白かったので最後まで見てしまった」みたいなことは起こり得なくなりました。
23時40分現在、本船は駿河湾周遊モードで 南西を向いています。
と、言うことは本船の後方に見える灯りは伊豆半島の左(西)の付け根にある沼津です。空にはオリオン座が昇り始めていて、美しく冬の到来を告げています。
ところで、夫が仕入れた情報によると今回の本船の乗船客は330名だそうです。本来の定員は872名程度を感染症対策で半減させ400名としているのですが、その人数にも満たなかったというのは寂しい限りです。