11日目 4月13日(水) 終日航海日 日出5:54 日没18:06
航海情報天候気温正午位置風向風速船の揺れジョギングデッキマシン陸上合計デッキ累計距離累計
晴れ30.0℃06-30S 105-00E北北西4m/s少し 18周--8km146周69km
船内情報講演等イベントメインショードレスコード食事情報ランチ(6F)ランチ(11F)ディナー
-フルーツ・ビュッフェ赤道通過祭カジュアル冷やし狸蕎麦洋食和食
8時前に目覚めてGPS画面をのテレビを付けると、本船「飛鳥U」はインドネシアのスマトラ島とジャワ島の間のスンダ海峡(Sunda Strait)に入っているところでした。
左舷にあるのは首都ジャカルタのあるジャワ島で、火力発電所のような建物があり立派な煙突が何本も見えています。
この位陸に近ければ、と携帯の電源を入れると期待通り地元「INDOSAT」の電波を捉えていました。日本との時差は2時間です。折角繋がったので、ツイートや夫が仕込んであったブログを、持込PCから携帯経由で書き込むことにしました。

「シンガポール新旧(2011年4月13日)」
時刻は8時を回りました。遠くでは石油タンクのところで日本郵船のタンカーが荷役をしていました。
小さな軍艦のようなフネが何かを曳航していました。艦番号から後日調べたところ「923 KRI Soputan」は外洋タグでした。KRIはインドネシア語の「Kapal Perang Republik Indonesia」の略で、インドネシア海軍艇の意だそうです。

今度は空荷のパナマックスバルカー「F.D. ISABELLA」と行き交いました。綺麗な姿で和風だと思ったらやはり常石造船の2009年出来で、大阪商船ぽいファンネルマークは神原汽船です。
大阪商船神原汽船

狭い海峡で船舶が多く、つい興奮してしまいましたがそろそろ食事に行かないと食いっぱぐれてしまいます。
と「リド・カフェ」に向かう11Fプールデッキには、装飾用の何やら楽しげな植物がバサっと置いてありました。14時からここでフルーツビュッフェがあるのでその準備なのでしょう。

昨晩のインフォーマルのダメージか、私はソーセージ類を避けてカボチャとあんぱん、一方夫は長期クルーズではリドでも食べられるゴハンと味噌汁(ガニンとサバオ)をしっかりと取って来ていました。

朝のうちは雲が多かったのが、朝食が終わる頃にはすっかり綺麗に晴れていました。
部屋に戻るとちょうど掃除中だったので、11Fに引き返して「パーム・コート」で新聞を読むことにしました。
11時からダンス教室は「ジルバ」で、前回と同じ「チェンジ・オブ・ハンズ・ビハインド・バック」まででした。
今日はこの後フルーツ・ビュッフェと赤道通過祭があるので、ダンス教室後に走ってしまうことにしました。赤道付近の昼の海の色はブルーと言うよりもずっと濃い色をしています。これは太陽光が直角に近い角度で入射するためだそうです。
シャワーでさっぱりした後、14時から「フルーツ・ビュッフェ」に行きました。南緯6度の真上の太陽が痛いぐらいに照りつける中、プールサイドは華やかな雰囲気でした。
今朝方見た植物はこのダイナミックなディスプレイに使われていました。

スイカ、キウィ、グレープフルーツの他南国定番のパイナップル、パパイヤ、マンゴーに加え、果物の王様ドリアンもありました。

と、言うことで初ドリアンに挑戦しました。食感は繊維質のアボカドみたいな感じで、少し甘く、独特の匂いがありました。東南アジアでは「妻を質に入れてでも買え」と言われる程の美味らしいのですが、その域に達するにはより多くの経験値が必要なようです。

右上は果物の女王マンゴスティン左下ドラゴンフルーツ椰子の果肉

途中からは本船のバンド「ナマナ」の演奏も始まり、とても楽しい雰囲気でした。それにしても炎天下のフルーツビュッフェは途中から汗ダラダラで大変でした。
今日はこのイベントがあったため、ブリッジ教室は開催されず、少々ホっとしました。ダンス教室までの時間はサブPCコーナーで撮影画像の整理や、一日の記録を記すことにします。
16時からのダンス教室は「キューバン・ルンバ」でした。前回お試しコースで習った内容の復習だったので、事なきを得ました。
その後、フォト・ショップ脇に置いてある写真のプリント装置を操作して、撮影した写真を印刷してみることにしました。この場ではデータの入力だけで、後日出来上がったのをショップでピックアップする方式です。
「アスカプラザ」の吹き抜けの所には、これから寄港する先の国旗が掲揚してあります。「飛鳥U」史上アフリカの国旗が並ぶのは初めてのことで、左からモーリシャス、南アフリカ、ナミビア、セネガル、ポルトガルです。
このまま真っ直ぐ部屋に戻るのも…、とその脇の「ザ・ビストロ」で軽くオヤツを食べました。
特に意識しませんでしたが、本船はスンダ海峡を抜けていて、完全にインド洋に突入していました。私にとっては初インド洋です。
19時から「赤道通過祭」が始まりました。海の神ネプチューンからの試練に耐え、通過するための鍵を手に入れたら赤道を通過出来るというお祭りです。古くは大航海時代からある、由緒ある儀式です。
海賊に扮したエンターテイメントクルーの司会により始まりました。
そして本船の美女達を侍らせたネプチューンが登場しました。ネプチューンがクルーズコンサルタントに向かって「フムフム、一人歳取ってるのが混じっているな」というセリフを言わされ皆大笑いでした。前で赤道の鍵を持っている日本人離れをしたルックスの従者は本船のメートル・ディーです。
本船の責任者である浅井船長が壇上に呼ばれました。
このあとネプチューンが○×クイズ形式で船長達オフィサーに難問を投げかけます。
不正解だと容赦なく白いクリームが盛られた皿を顔に押し付けられてしまいます。若いクルー達がここぞとばかり日頃の鬱憤を晴らしている感じです。

最初は靴だけ落とされていたのが、そのうち段々盛り上がって船長以外はほとんど全員プールに落とされ、落としたクルーも飛び込んでしまいました。

それでも船長が無事に赤道の鍵をゲット。ということで「飛鳥U」は無事赤道を通過出来ることになりました。
最後に数日前に出された本船の赤道通過時刻クイズの当選者に、記念品が贈られて赤道通過祭は終了しました。
終わったのに盛り上がった若いクルー達がまた飛び込んでいます。なかなか楽しかったですが、赤道自体は昨日の朝に通過済みなのが、ちょっと興ざめとも言えます。
今晩は和食だからか、「フォー・シーズンズ・ダイニング」の入口には日本酒や焼酎のディスプレイがありました。
こういうプロモーションに弱く、つい目に入ってしまった黒糖焼酎を飲むことにしました。
先附
とろ湯葉 三つ葉 生姜

造り
鮭焼霜サラダ仕立て 紅芯大根 いくら 酢橘
煮物
桜鯛と桜大根の焚き合わせ 桜人参 春菊

揚げ物
揚げ出し豆腐 霙出汁 なめこ
汁物
浅利汁 掻き玉仕立て

白御飯

香の物
デザート
コーヒーゼリー フルーツミックス 練乳
タピオカ 白木耳 ココナッツミルク

全体的に少量だったので、デザートをもう1つ食べたい感じでした。
21時半からは11F「パーム・コート」でシンガポールで乗船した「はだかの王様」の予告編が開催されるので見に行こうと思っていたのですが、たまたま付けたテレビ(映画の25ch)で見たいと思っていた「Railways」という邦画が始まってしまい、それを最後まで見てしまいました。
寝る前に航跡図を見ると、赤道通過祭の頃、フネが波の影響を受けないよう針路を調整していた様子が伺えました。