パシフィック・ドーン 南太平洋クルーズ乗船記 (2010年2月19日)

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7日目 航海日
翌日の下船時刻は早いため、荷物はパッキングして17時から20時の間にドアの外に出しておかなければならないのは今までの外国船で一番早い締め切り時刻です。時間が足りなくなるだろうと思い、朝一番で8時からまずジョギングしてしまうことにしました。船尾のこのあたりで、食べ物の匂いが漂っています。
今日が本船での走り納めなので、名残惜しく船尾の航跡などを目に焼き付けました。船尾は大きなフネが力強く走っているのを実感出来る上、風が来ないので居心地が良い場所です。

朝食は今までで一番計画的に綺麗に盛り付け出来たのですが、残念ながら今日だけパンケーキがありませんでした。サラミとトマトとソーセージを組み合わせ、ベイクト・ビーンズの煮汁を我ながら見事に堰き止めています。一方夫は前衛的とも言える盛り付けで、横たわったメロンがアクセントです。

9時半頃食べ終わりましたが、このまま部屋に戻っても掃除が終了していない可能性があると思い、6F「シグニチャー・コレクション(ロゴショップ)」で目星をつけておいたみやげを長蛇の列に並んで購入しました。
それから7Fの「フォト・ギャラリー」へ。この時のために一箇所に集めておいた、写真を手に取り必死でセレクト作業。寄港地の写真は割と簡単に取捨選択出来るのですが、撮影時に気合を入れたポートレートの選別に時間がかかりました。夫がじりじりと嫌がっているのはわかりますが、これと言った一枚を選ぶまでは引けません。ちなみに、初「見つめ合って」バージョンは今にも噴き出しそうな顔だったため却下となりました。
結局1時間ほどぶらぶらして部屋に戻り、天気が良いので日焼けの仕上げにプールサイドに行くことにしました。ベッドメイクされたベッドから、リビングのソファーが見えるのですが、あまりソファーには座りませんでした。
デッキチェアーの空きを探し、しばらく読書をしているうちにまた眠くなって寝てしまいました。
お昼頃、クルー対乗客のプールバレーボール大会がありました。クルーは42連勝中とのことで、今回それが3つ増えました。
気持ちよく読書をしていたら、急に雲ってきて雨が降り始めました。すぐ止むかとしばらく粘ったのですが、本格的な雨のようだったので結局13時過ぎに部屋に引き上げました。
この後かなりうねって来たのは、前線か強い低気圧の影響下に入ったからかもしれません。
バルコニーで読書の続きをすることにすると、またちょっと晴れてきました。相変わらず白波は立っていて、フネも揺れています。
海鳥が本船の横で飛魚をつかまえようと何度も急降下を始めました。まだあまり漁が上手ではないのか、なかなかつかまらないようです。あまりに自由に動くので、つい撮影してみようと望遠を構えましたが、すぐフレームアウトする上、ピント合わせが追いつかず苦労しました。
今晩のディナ ーのメニューは何か見に行きがてら、本船内で行っていない場所はないかとチェックしました。14時からは5F「アトリウム」で絵画のシャンパン・オークションが開催されていました。日本船ではお目にかかれない催し物です。

5Fには「ラ・パティスリー」というこじんまりしたバーがあります。乗船日のビールは夫がここで仕入れました。

吹き抜けの7F部分にある「バッカス・バー」。すぐそばに「シグニチャー・コレクション」や宝飾店、リカーショップ等があるので、買い物の時間潰し用かもしれません。

6Fの中央部分には3-6歳までの「Turtle Cove」、7-12歳までの「Shark's Shack」の部屋がありますが、関係者以外は立ち入り禁止でした。17歳までのティーンズ向けには「Teen Lounge」が14Fがあり、いずれも乗船日に参加登録をします。

メニューには好物のリブアイステーキがあったのでこちらが良いと思いましたが、もう1件ある有料レストランである12F「ザ・トラットリア」にも行ってみたい気がします。

悩みながら引き返す途中、8Fの写真を撮りに行くと7Fの店先でロゴ物のディスカウント販売が行われていました。クリスマス商品の売れ残り等が50%引きでした。
15時15分からのラインダンス教室は、場合によっては参加しようと思って二人で14F「ザ・ドーム」に行ってみましたが、いきなりかなり高度なことをやり始めました。「レベル高いねぇ」と呆気に取られて見ていると、最終的には数人いた女性の生徒は誰も付いて行けず、インストラクターは途中から全然カントリーではない「マカレラ」の曲を流していました。これはちょっとビドイかも。
ラインダンス参加は早々に諦め、この場所はホットスポットでもあるので夫がブログの書き込みをしていました。

この時に書き込んだブログ「西欧エチケット」(2010年2月19日)
帰りがけに12F後方「カフェ・デル・ソル」の入口の所にある「ザ・グリル」の価格調査をしました。ケバブ、エビとガーリックポテト、ホットドッグ、サーロインバーガー、チキンの手羽先などがすべて$5.25でした。
反対側には「サンデーズ・アイスクリーム・バー」があり、これは先般乗船した「サファイヤ・プリンセス」にあったのと同じです。
いつの間にか、プールの水が抜いてネットがかかっていました。昼過ぎからのうねりは相変わらず続いているので、危険と判断されたのでしょう。

このプールとジャグジーの間に本船中央部の階段がある、ちょっと不思議な造りとなっています。

16時半過ぎにビアタイムにしました。12F「リド・バー」で仕入れましたが、ここのスーパーバイザーの女性クルーは航海中終始愛想が悪く、感じも悪く、融通も利かず、思わずアンケートでマネジメントに言いつけたくなりました。
時々太陽が顔を出すものの、うねりが凄くちょっと気持ち悪くなってきました。がそろそろパッキングをしなければならない時間になってしまいました。
クローゼットの向かいにある、化粧台をPCデスク代わりに使っていましたが、ここも撤収です。コンセントはオーストラリア式のOタイプ(240V)と、日本と同じ型(110V)の2つが付いていました。PCの電源やカメラ用の充電器は100Vから240Vまで対応している物が多いので、変換プラグさえ持っていればそのまま使用出来ます。
行きは余裕のあったスーツケースでしたが、みやげ物に嵩張るチョコ等を買ったので、意外に増えていて、予想外に手こずりました。それでも無事時間内に終了し、19時頃ドアの外に置くことが出来ました。毎度この瞬間は寂しいものがあります。
終わってすぐに12F「ザ・トラットリア」に行きました。船内誌「Pacific Daily」には料金は実費と書いてあったような気がしますが、行ってみたらカバーチャージ10ドルだけでした。
すぐ外はプールサイドになります。昼間はこのドアも開放され、ピザの持ち帰り(1枚$7.00)が出来ます。一晩では飲み切れないだろうとは思いつつ、また白ワインのボトルを注文してしまいました。

まず最初にザブトンの様な「basket of homemade crusty bread」(とメニューに書いてある)を持って来てくれました。これだけでお腹が一杯になりそうですが、夫は果敢にもピザとパスタの両方を注文しました。私は前菜を2つ頼んでメインをラザニアにしました。

ウェイターのフィリピン人のお兄さんが食事が終わる頃、手品を見せてくれました。なかなかのエンターテイナーぶりでした。
ENTREES AND SOUP

  • caesar salad, parmesan cheese, garlic croutons
    add anchovies or chicken tenders


  • coppa and parma ham shavings
    juicy wedges of honeydew and rock melon
TRUSTED PIZZA CHOICES / ENTREES AND SOUP

  • margerita
    fresh tomato, mozzarella cheese, oregano and basil


  • hearty farmland vegetable soup, olive oil
PASTA FAVOURITES

  • penne pasta tubes
    in chunky spice tomato sauce topped with lobster nuggets


  • our rich and creamy lasagna
    baked pasta layers, filled with minced prime beef
THE SWEET TOOTH

  • mango panna cotta
    cooked cream and sun - ripened fruits


  • bitter chocolate tiramisu
    bitter sweet fudge, mascarpone cheese and espresso

ワインは余ったので結局持ち帰ることにし、部屋には直接戻らずぶらぶらして本船に別れを告げました。
14Fサンデッキの一番オモテ側の部分です。毎日ここからジョギングを開始しました。暑い中良く走りました。
印象的だった14F「ザ・ドーム」の入口です。夜はこのように宇宙船の入口(想像)のような雰囲気になります。
結局一度もショーの時間に8F「インターナショナル・ショー・ラウンジ」に行きませんでした。本船のプロダクションショーは「サファイヤ・プリンセス」のものと一部重なっていましたし、食事の時間とショーの時間がうまく連動していない気がしました。

8Fの「レジェンドズ・スポーツバー&カジノ」も行きませんでした。この晩は最後にもう一儲け、という乗船客でかなり賑わっていました。

昨日の夜、デッキに出た時はスモーカーで一杯でしたが、今日はそうでもないなと思ったら、灰皿が置いてあるのは左舷だけで右舷は禁煙でした。チーク材張りのデッキはオーソドックスで良かったのですが、オモテもトモもぐるりと一周出来ない造りは残念でした。
翌朝の下船は7時前の予定なので、22時前に引き上げました。毎度見慣れたこの11Fアロハ・デッキのエレベーターホールも見納めです。