パシフィック・ドーン 南太平洋クルーズ乗船記 (2010年2月18日)

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6日目 航海日
7時半の目覚ましで一発で起きられず、粘って8時に起床しました。バルコニーの外は素晴らしい晴天が広がっています。今日、明日は終日航海日なのでゆっくり出来そうです。
8時半に「カフェ」に行くと、昨晩のトロピカルナイトで夜更かしした人が多いのか、まだ席も空いていてビュッフェに列もなかったので気分良くいつものような感じでセレクトしました。

太陽光線がきつくてシマシマの中、ゆったりと食事をしました。

9時頃部屋に戻ったところ、客室係のヒラリオがまさにこれから掃除という感じだったので、邪魔をしたら悪いと14F「ザ・ドーム」に行き、誰もいないのをいいことにダンスの練習などしてしまいました。
10時から「料理のデモンストレーション」があるので、8Fの「インターナショナル・ショー・ラウンジ」に早目に行くと、9時半からのレストランセクションのナプキンと客室係のタオルフォールディングのデモンストレーションをやっている最中でした。
10時になると、クルーズ・ディレクターのサンディーと、カナダ在住のシェフ、ポーランド人のメートルディーのトークと料理ショーが始まりました。最初にエビのソテーアデレード(オージーはアダライデと発音するらしい)風を作りましたが、シェフとメートルディーで分量以上のチリを入れ、ものすごく辛くなった物を味見のサンディに食べさせてしまいまいした。
このあとはパスタとチェリーのデザートを作りました。写真はメートルディーが、ソテーを任された際に「撥ねて危険だから」とゴーグルとゴム手袋を装備してから炒めているところです。
ショーの後はギャレー(厨房)見学です。ほとんどの人がゾロゾロとメインダイニングの方に移動し、入口で列を作りました。10分程並ぶと誰もいないダイニングに入りました。天井が高く、明るい中でも重厚感があります。
厨房にはエスカレーターで下りて行きます。「エスカレーターでは歩いたり走ったりしないで下さい」「制服と髪型をチェックして下さい」「笑顔でサーブを」等と張り紙がしてありました。
エスカレーターを降りたところに本船の飲食部門ディレクター、アラン・ベイカーが見学者を誘導していました。本船で消費されるすべての飲食料の調達責任者です。

時刻は11時を過ぎたところで、昼食の準備が佳境といった雰囲気でした。

大量の骨付き肉を鉄板でグリルパン類の準備デザートの盛り付け

最後に野菜や果物を使ったティスプレイがありました。パイナップルを龍のウロコに見立てた見事な細工です。
南国の動物や魚をイメージした作品が多かったです。

1日にお皿を32,000枚、グラスを13,000個、30,000本のフォークやナイフ類を洗うマシンです。厨房見学は「サファイヤ・プリンセス」に続き2船目でしたが、プリンセスとP&Oは元々同系列だっただけあり、雰囲気が良く似ていると思いました。
次は11時半から下船説明会があるので、15分少々あった時間で7F「フォト・ギャラリー」の写真をチェックしました。沢山の写真から自分達が写ったのをすべて見つけられないまま、見つかったものについては1箇所にまとめておきました。
8Fの「インターナショナル・ショー・ラウンジ」の下船案内は今までで一番素っ気無い内容でした。このクルーズ・ディレクターのサンディーは最近までそちらに乗務していたのか、何度か本船の船名を「パシフィック・サン」と言い間違え、その都度乗客からは「ド〜ン」と声がかかっていました。
今日もとても綺麗に晴れています。ジョギングは16周ほどで暑くて嫌になりましたが、クルーズも終盤になり、この素晴らしい場所を走れるのもあと1日となってしまいました。
13時からはダンス教室の「サルサ編」が7F「インターナショナル・ショー・ラウンジ」でありました。夫が参加する気は全くないのはわかっていたため、見学に徹しました。西洋人でも飲み込みの早い人と、そうでない人がいるみたいでちょっと安心しました。
14時ちょっと前に、「トヨフジ海運」の「TRANS FUTURE 7」をみつけました。三菱重工長崎の2006年出来で、トヨタ車を6,000台も積みます。日本からオセアニア方面の航路に就航しています。この姉妹船「TRANS FUTURE 6」には2008年暮れグアムで遭遇しました。
この後、プールサイドに行きました。読書をしながら2時間ほど寝転がって、帰りにいつもの所でいつものビールを調達しました。
TOOHEYS2本と、一昨日飲んで美味しかったPURE BLONDE1本を、持参した九州限定スナックと共に飲みました。

そうしたらそれを楽しんでいる間に生ハムとエビのカクテルが到着しました。ドレスコートが「カクテル」の日はこれが届くのを忘れていました。しかも、食べ終わった後、冷蔵庫に入っているスパークリング・ワインを発見してしまいました。嬉しい悲鳴です。

18時からは14F「ザ・ドーム」で「キャプテンズ・サークル・メンバー」のカクテル・パーティに行きました。リピーターの会だけあってあまり若い人はいませんでしたが、参加者は100人位いたと思います。カクテル類やカナッペが振舞われました。
生バンドの演奏があったので、最初はモジモジしていた人達が少しずつ踊り始めました。様子を見つつ、私達もこういうくだけたダンスなら、と1曲だけ踊りました。
このあと音楽が止まり、船長の軽妙なスピーチがありました。「パシフィック・ドーンは気に入りましたか?ブリスベンに本船「パシフィック・ドーン」が配船され、シドニーは姉妹船の「パシフィック・ジュエル」になりましたが、あちらにはこの「ザ・ドーム」がないんですよ、皆ドームは好きでしょう?」「ヒュー(口笛)」「あちらはこの部分はスパなんですって。スパが好きな人はあっちに行ってもいいですよ」「ブー(ブーイング)」
それから「皆さんはどのフネに乗られたのですか」「パシフィック・ドーン?」「パフィック・サン?」とP&Oオーストラリアのフリートを言った後、「オーロラ?」「アーケィディア?」「オリアナ?」「それからカーニバル帝国にはプリンセスのフリートもありますよ。」「ダイアモンド・プリンセス?」「サファイヤ・プリンセス?」と呼ばれたので私は「イェ〜」とアピールしておきました。

クリストファー・ウェルズ船長に関する夫のブログ「ブリティッシュ・ウェイ」(2010年2月17日)
スピーチのあとは、このクルーズが21回目と18回目となる人達が記念にワインをもらっていました。また、それ以外のリピーターの中から抽選で2組がワインをゲットしていました。

なお、ただ者ではなさそうに見えたクリストファー・ウェルズ船長は、この後2010年10月に就航するキュナードの「クイーン・エリザベス」の初代船長に就任することが決まっていることが、帰国してからわかりました。
食事前一旦部屋に戻ると、今度は夜食用の甘いお菓子が置いてありました。予約の30分前に部屋を出て、7F「フォト・ギャラリー」にある残りの写真を執念ですべて探し当て、一箇所にまとめておきました。
今日は特に写真撮影の列には並ばず、20時ちょっと過ぎにメインダイニングに行きました。二人用の席を確保出来ています。

pasta and entree

  • three cheese ravioli
    sage and hazelnut butter(v)


  • clear oxtail soup
    onion focaccia crostini
entree

  • five bean salad
    pickled pork belly
夫は豆サラダ、ラビオリの順に出てくるイメージで頼みましたが豆サラダが私とかぶったため、先にラビオリが来てしまいました。
main

  • grilled rump steak - 250 grams
    roasted rosemary new potatoes, peppercorn sauce
    (everyday a la carte)


  • basil flavoured bay prawns
    squid and leek risotto
desserts

  • baked alaska parfait
    warm chocolate sauce(v)


  • メニュー外の小菓子

帰りに珍しく外のデッキを通ってみたら、スモーカー天国でかなり煙たいことになっていました。食事の時に注文した白のボトルワインは飲み切れなかったので、部屋に持ち帰りました。
22時半頃からは船体中央5・6・7Fの吹き抜けにあたる「グランド・プラザ」で「ベイクト・アラスカ」のパレード、「パシフィック・ドーン・レーザーショー」、「シャンパン・ウォーターフォール」が続きます。ところが部屋に戻るなり爆睡モードに突入してしまった夫は声をかけても反応がありません。仕方なく時間に一人で出向くと、かなりの人で埋まっていました。

時間になると照明が落とされ、ウェイター達が花火のついた「ベイクト・アラスカ」を運んで行進し、シェフ達が続いていました。オージー達に負けじと私もハイタッチを交わしました。

「レーザーショー」はそれなりに良かったですが、ここの吹き抜けは本船の規模の割には小さくて窮屈な感じがしました。それから、司会のクルーズ・ディレクターによる「オージー・オージー・オージー」という掛け声で観客が「オイ・オイ・オイ」と応えるコールの時、オージーではないですが私も一緒に「オイ・オイ・オイ」と叫んでしまいました。
635コのグラスによる「シャパン・ウォーターフォール」は一年前の「サファイヤ・プリンセス」で経験済みです。その時よりグラスの山はちょっと小さいように見えました。
23時前に部屋に戻ると相変わらず夫は寝ていたので、放置したままネスプレッソでコーヒーを入れ、お腹は一杯でしたが夕方にデリバリーされた夜食用のお菓子を食べました。今晩は時刻改正があり、時計は1時間戻ってブリスベンと同じ時間になります。