サファイヤ・プリンセス メキシカン・リビエラクルーズ乗船記 (2009年4月4日)
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8日目 ロサンゼルス 入港 7時 | ||
入港予定は7時ですが、6時過ぎには港に入ったようでした。6時半に目覚ましをかけていたのですが、昨晩早く寝た夫がそれより前に目を覚まし、入港シーンを撮影していたのでした。丁度30年前の5月、若き日の夫が乗船実習で太平洋を渡って早朝のロサンゼルス港に入港したのですが、その時のことを思い出して感無量だったそうです。 | ||
「ノーウェジアン・スター」の岸壁を通り過ぎます。入港がちょうど日の出の時間と重なっているので、段々夜が明けていっていました。 | ||
本船はビンセント・トーマス橋の方まで行って、後進で左に曲がりながら車庫入れのように着岸しました。EVERGREENのコンテナ船は「EVER EAGLE」、その前には「ITAL LIRICA」が荷役をしていました。 | ||
そしていつの間にか「ノーウェジアン・スター」も係船作業中でした。スケジュール的には本船と同じ7時が予定入港時刻だったようでした。と、この頃漸く私が起床しました。下船予定は8時10分だったので、ちょっとのんびりしてしまいました。 | ||
ゆっくり朝食を食べるほど時間も食欲もなかったので、取って来ることにして、その前に乗船中一度も行かなかったブリッジの上のスペースに上ってみました。アラスカクルーズの時には氷河見物の絶好のポジションになりそうです。 | ||
14F「ホライズン・コート」ではアメリカ人達が朝から元気に沢山食べている感じでした。私達はコーヒーとデニッシュ、ヨーグルト等を部屋に持って帰りました。 | ||
ブリッジのすぐ下でのひとときもこれで最後です。夢の様な位置にあるキャビンでした。 | ||
予定時刻の8時10分に下船前待機所である6F「プリンセス・シアター」に行くと、すでに他の日本人は全員降りていて、コーディネーターの人が心配そうに待っていてくれました。案内は聞こえませんでしたが、早めに下船プロセスが進んでいたようです。少し話した後今までのお礼を言って下船しました。 | ||
乗船時はチェックインの時のパスポートチェック(これは空港と同様)のみ、メキシコでの乗下船時はチェックなし、とあまり海外クルーズを意識せずに済みましたが、アメリカへの再入国だけはしっかりと審査がありました。隣の「米国パスポート」の列はスイスイ進むのに、その他の列はなかなか進みません。 | ||
指紋や写真を取られたので時間がかかりましたが、それでも下船してから20分後に荷物受け取りの所まで来られました。スーツケースもすぐに見つかりました。 | ||
クルーズターミナルを出ると、送迎バスが止まっていました。「空港へはこちら」みたいに案内されて乗車しました。帰りもタクシーでいいかと思っていましたが、コーディネーターを通じて乗船中に予約出来ることがわかったので、予約してありました。 | ||
バスは満員になるのを待って、9時過ぎに空港に向けて出発しました。1週間のクルーズを終えた「サファイヤ・プリンセス」は次の乗客を迎えるまでしばしの休息と言ったところでしょうか。 | ||
同じバスには空港のターミナル1(USエアなど)、2(スターアライアンス等)、3(アラスカ)とインターナショナル・ターミナルに行く乗客が乗っていたのですが、最後のインターナショナルまで残っていたのは私たち二人だけでした。 | ||
ターミナルには港から40分で到着しましたが、飛行機の出発までは今回も夫が安心の3時間もありました。そこからはアメリカ本土の聞きしに勝るセキュリティーチェックの厳しさで、やはりフネの旅はおおらかで良いと改めて思いました。 | ||
【まとめ】 | ||
(日本人向けサービスについて ) 乗船した日に日本人向け「乗船説明会兼避難訓練」があり、その時に集まったのは20数名でした。20数名のうち、ツアーが2組(うち添乗員同行が1組)で、残り数組が私達同様個人参加のようでした。本船の定員からするとこれは1%に満たない割合なのですが、プリンセス・クルーズは日本人の乗船に力を入れているのか、乗船中は日本人コーディネーターの女性がきめ細かい対応をしてくれました。そのせいか、プリンセス・クルーズは二回目とか三回目のリピーターも散見されました。 本船が長崎で建造された豪華客船であることも、私達日本人が親近感を持ちやすく、人気がある理由の1つかもしれません。 (英語について) 外国船なので基本的には何をするにも英語ですが、レストランのメニューは和訳されたコピーが用意されていました。これを日本人客に渡すようコーディネーターがウェイター達に伝えている筈なのですが、肝心の彼らはすぐに忘れてしまうらしく、コーディネーターはディナーの時テーブルにまで挨拶に来るたびに「日本語のメニューは配られましたか?」と気にしていました。「Braised」など料理独特の単語はちょっと苦労しますが、英語メニューから料理を想像するのも外国船の楽しみだと思うので、日本語メニューは「オマケ」ぐらいに思っていれば別に問題ありません。 (ダイニングについて) プリンセス・クルーズは固定シート固定メンバーの所謂「トラディショナル」方式のほか「パーソナル・チョイス・ダイニング」を選択することが出来、4つある専用レストランを適宜利用することが出来ます(ただし「ビバルディ」は本クルーズで20時まで「トラディショナル」で使用されていた)。
この他有料レストランとしてイタリアンの「サバティーニ」と「スターリング・ステーキハウス」がありますが、このうちステーキハウスだけ行ってみました。法則通り「ステーキ・ハウス」にハズレなしだと思いました。 (サービスについて) プリンセスのクルーズは「プレミアム」にカテゴリーされ、クルーズ評論家のダグラス・ワードの四ツ星にランクされています。その中で今回は「プレミアム・スイート」を予約したため、数々の特典がありました。その抜粋は以下の通りです。
他のプリンセス船隊はわかりませんが、本船はかなり東洋を意識したデザインでした。突然置いてある仏像にはびっくりしますが、全体的には普通な感じでした。夫は本船はちょっとケバケバしいと感じたようで、1年前の「セレブリティ・マーキュリー」の方がオーセンティックで上品だと言っていました。ネット接続は無線LANのシステムがあり、船内に数箇所あるホットスポットで利用可能とのことでしたが、船首の部屋でも無線を拾えたため、部屋にいながらにしてネット接続が出来ました。 (その他) 「セレブリティ・マーキュリー」に続いて2船目のプレミアム船でしたが、寄港地がアラスカほどメジャーでないためか、地元のアメリカ人が気軽に乗船している雰囲気のフネでした。本船はとにかく日本人コーディネーターの気配りが素晴らしかったので、外国船でありながらとてもリラックス出来ました。 このリラックスした状態で、有料レストランの「スターリング・ステーキハウス」の英語の予約確認電話がかかってきてしまい、夫が電話をとったらテープの音声で予約をコンファームする場合は「*」ボタンを押してください、と言っていたようですが「何言ってるのかわからないぞ」と夫がブツっと切ってしまったので目が点になりました。ステーキを逃しては大変と慌てて有人の予約電話にフォローの連絡をしたら「その予約は確認の電話が入りませんでしたか?」と言われたので「夫が消してしまったの」「アラ」みたいなやり取りがありました。 これはこれで外国船の醍醐味だと思います。フネの大きさとサービス、寄港地の楽しさからするととてもバランスのとれたクルーズでした。 【2010年2月記】 |
バルコニーから船首方面を眺める リビング・ルーム 寝室のデスクとテレビ 寝室からリビングへの廊下 洗面所 バスタブと飾りタオル |