サファイヤ・プリンセス メキシカン・リビエラクルーズ乗船記 (2009年3月31日)

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4日目 プエルト・バジャルタ 入港9時 出港20時
7時半にかけた目覚ましに気付かず、夫の「もうすぐ入港だよ」という声で8時半に起床しました。早速バルコニーに出てみると、建築中のリゾートマンションが海岸沿いにそびえる港にそろそろと入っている所でした。天気は快晴で早くも南国の強い日差しを感じます。
290mある本船が、毎週来ているとは言えこの狭い湾内で反時計回りにぐるりと自分で向きを変えて着岸するのには驚きます。数年前「スーパースター・ヴァーゴ」がシンガポール港で向きを変えたのにも驚きましたが、その時以上にクリアランスがないように思いました。「飛鳥U」は横浜でタグが向きを変えていましたが、本当は自分で回れるだろうにと思います。
ここの岸壁は本船の舳先までの長さはなく、フォアライン(船首)のホーサー(ロープ)はこの小さなジェティーのビットにかけられます。

オプショナルツアーの予定を入れそびれていたので、日本人コーディネーターが教えてくれた、すぐ近くにある地元のスーパーと、20分位離れたウォールマートに行くだけのゆっくりとした予定だったのですが、混む前の9時過ぎに14F「ホラインズン・コート」のビュッフェに行くことにしました。落ち着いた雰囲気の7F「サバティーニ」も捨てがたいのですが、メニューからいちいち注文するのがちょっと面倒です。

と言うことで夫はあふれんばかりの白菜のソテー他を、私は昨晩のイタリアンディナーのダメージが残っていたので軽めにしました。

上陸は4Fのギャングウェイからで、着岸後すぐに始まったようでした。私達は10時半頃下船しました。ところでこのエレベーターの行き先階ボタンは階数表示部分とボタン部分が良く似ているので、どちらがボタンなのか非常に紛らわしかったです。
まず船首側に行って年賀状用の記念撮影をすることにしました。毎度夫をその気にして笑わせるのに苦労するのですが、今回は夫の方から「撮ろう」と言い出したのでひと手間省けました。午前中なので風がほとんどなく、持参した三脚で満足のいくものが撮影出来ました(しかし、残念ながら喪中となり日の目は見ませんでした)。
その後、民芸品屋が立ち並ぶ一角を冷やかしました。私はあまり宝飾品に興味がないのでほとんど素通りしたのですが、あちこちから「ニイハオ」と声をかけられ、10年位前までは「コニチワ」だっただろうにと国力の低下を実感しました。その度に「ノーニイハオ」と答えて日本人であることをアピールしましたが、何も買わないので逆効果だったでしょうか。
その足で地元のスーパーに行きました。本船を背にして右斜め前の方角にあるのですが、日本人コーディネーターに教わった店です。
5分程歩くと看板が見えて来ました。「Supermercado」(スーパーマーケット)と書いてあります。小学生の頃に3年間暮らしたブラジルっぽい雰囲気があり、懐かしさで一杯になりました。
海外ではまずスーパーに入るとその国の感じが掴めるので、一日いても飽きせん。何を買うではなく、ぶらぶら見てまわり売られているものや値段の感じを掴みました。メキシコでは「マルちゃん」ブランドの方がメジャーで「カップ麺」のことを「マルチャン」と言うらしいですが、このスーパーでは日清の「カップヌードル」を安売りしていました。隣にはサルサ・ピカンテ(チリ・ソース)が売られているのがメキシコっぽいです。
と、コーナーをまわったら「マルチャン」がこんなに沢山ありました。チキン味、ビーフ味、エビ味などがあり、チキンとエビには辛いのやらレモン風味やらバリエーションが豊富でした。
流石メキシコ、サボテンまで売っていましたが、どういう風に使うのでしょうか。それにしても物価は安く、ざっくりと1ドルで10ペソぐらいの様なので、ひとケタ違う感じでした。
物価の感覚を掴んだところで、車の往来が激しい道を15分ほど歩き、船を通り越してて今度はウォールマートに遠征しました。これもコーディネーターが教えてくれました。

スーパーにの屋上にはメキシコの国旗が誇らしげにはためいていました。
ウォールマートはアメリカにあるものと同じ様な造りでした。売っているものはもちろん地元用なので、棚から溢れる「トルティーヤ」。そしてついついビール類に目が行きますが、本船も他の外国船同様アルコール類の持ち込みは不可なので買うことは出来ません。

流石のマルガリータMIXメジャーブランドTECATEビールアラスカで飲んだXX(Dos Equis)も

おみやげにガーリックソルトとハバネロソースを数点購入して船に戻ることにしました。10時半に下りて、13時戻りの2時間半の初メキシコ滞在となりました。フネはこの角度から見るとまるで大きな建物のようでした。
港のセキュリティーと船のセキュリティーの2箇所を通過して戻りましたが、入口がちょっとわかり辛かったので船に戻るには「この場所でいいのか」確認するため咄嗟に「Aqui(ここ)?」と聞きましたが、まさしく小学生並の口のききかたでした。

ゲートのホワイトボードには4月の客船入港予定が書いてありました。毎週火曜日が本船、水曜日に「ノーウェジアン・スター」と「カーニバル・スプレンダー」、木曜日に「マリナー・オブ・ザ・シーズ」、不定期に「ラインダム」、「スター・プリンセス」と「スタテンダム」が各1回の予定でした。
戻ってすぐジョギングすることにしました。デッキをゆっくり10周走りましたが、気温が高いのでかなり汗が出ました。港には色々な国の国旗が掲揚してありましたが、日本のはなく、ここでも国力の低下を痛感しました。
それから折角のいい天気なので14Fの「ネプチューン・プール」に行ってくつろぐことにしました。時間は14時を過ぎていて、何となくハンバーガーを食べたい気分でしたが、夫に却下されたので、本を読みながら飲まず食わずでデッキチェアーに転がっていました。

左がピザの「プレーゴ」、右がハンバーガーの「トライデント・グリル」。ピザはマルガリータとペパロニがありました。

2時間ほど自分自身がこんがりとグリルされ、部屋に戻ってシャワーをしてさっぱりした後はお待ちかねのビアタイムです。ちょうどいいタイミングで届いたカナッペ類と、スーパーで買ったポテトチップスで至福のときを過ごしました。
バルコニーが広い上に高い位置にあるので見晴らしがよく、最高に贅沢な感じがしました。ポテトチップスのそばに売っていたソースは夫が自信を持って選んだ「SALSA SHAMOY」でしたが、梅ジャムの様な味で失敗しました。ラベルにアプリコットの様な果物の絵が描いてあったので予見出来たのですが、山積みされていたので一番ポピュラーなのだろう、と思ったそうです。(後日調べたところ、普通のチリソース同様メキシコでは大人気の模様)
17時過ぎに観光用の海賊船が出港して行きました。スピーカーから大音量で陽気なスペイン語が聞こえて来て、そのうち大砲を撃ち始めました。
今日は18時に6F「パシフィック・ムーン」の予約をしてあったので、珍しく少し早めに到着しました。
名前といい、この字体といい何となく東洋をイメージしている感じですが、中に入るとそうでもありませんでした。本日は「French and Mediterranean Dinner」です。

Appetizers

  • Mesquite Smoked Chiken Breast Red Pepper Sauce★


  • Escargots Bourguignon Glazed with Garlic-Herb Butter

Soups and Salad

  • Mesclun Greens, Daikon Radish Juliennes and Baby Tomatoes★


  • French Onion Soup Sealed with Cheese Crouton

Main Courses

  • Beef and Andouille Sausage Jambalaya


  • Roasted Duck à l'Orange
    Warm Orange Filets, Ptato Cakes
勇気がなくてメニューにあった蛙は選択出来ず…。

Desserts

  • Mint Ice Cream


  • Create Your Own Sundae
    Vanilla Ice Cream with Butterscotch and Whipped Cream

それにしてもこのレストランは照明が暗くて(特に夫の方が)撮影に苦労しました。隣の席には途中からサン・ディエゴから来たカップルが座ったので、少し会話をしました。何でも結婚20周年記念の乗船だそうで、子供は両親に預けて来たそうです。

長い廊下を歩いて部屋に戻るなり夫は爆睡、そして私までもがまだ午後8時過ぎだというのに、出港にも気づかず後を追うように爆睡してしまったのでした。