84日目 6月25日(土) 終日航海日 日出6:35 日没20:24
航海情報天候気温正午位置風向風速船の揺れジョギングデッキマシン陸上合計デッキ累計距離累計
晴れ23.0℃23-38N 110-38W西6m/s- 23周--10km692周462km
船内情報講演等イベントメインショードレスコード食事情報ランチ(6F)ランチ(11F)ディナー
戦国の姫達
松平定知
-飛鳥ワールドフェスティバルカジュアル天麩羅重洋食和食
朝7時に浅井船長から「カボ・サン・ルーカス沖が右に見えている」由放送があって目が覚めました。昨晩は時刻改正があり体感上は8時になっているので、それ程叩き起こされた感はありません。
11Fオモテ、「ビスタラウンジ」の外でワッチするべく早速出掛けて行きました。右舷後方では太陽がじわじわと昇っていました。昨日までの湿気の多いムっとした陽気とうって変わり、ひんやりとした空気が流れています。カリフォルニア海流(寒流)の影響下に入ったのかもしれません。

カボ・サン・ルーカスは3年前の2009年4月にプリンセス・クルーズ「サファイヤ・プリンセス」のメキシカン・リビエラクルーズで寄港したことがあります。この世界一周クルーズで接航するとは思ってもいなかったので、嬉しい驚きです。
船首キャビンからの眺め(2009年)特徴のある岩山とテンダーボート(同)錨泊中の「サファイヤ・プリンセス」(同)

あの時はどの辺に錨泊していたのか想像しながら、当時の思い出話に花が咲きました。確かカボに寄港した夜にシャンパンウォーターフォールの催しがあって記念撮影をしてもらいました。

一番高く見える丘の手前にテンダーボート乗り場とマリーナがあります。

このシーニッククルーズは岩山系で地味なためか、それ程ギャラリーは外に集まりませんでした。
確かに地味かもしれません。夫は本船に乗りながら「サファイヤ(外国船)のクルーズは楽しかったなぁ。また乗ろう」などと贅沢なことを言っています。
7時20分頃、サン・ルーカス岬(Cabo San Lucas)をかわしました。
岩の向こうからトローリングに向かうボートが出て来ています。この海域は寒流と暖流が交じり合うため、「カジキ釣りの聖地(The Marlin Capial)」と言われる位の漁場なのだそうです。

岬を後にします。作業着姿の加藤チエンジャー(機関長)が浅井船長に何か説明している風です。

逆光に変わり、岩が見づらくなりました。
フネはしばらくカリフォルニア半島沿いに航行しそうです。30分程のカボ(岬)ワッチを終了しました。シンガポールの時もそうでしたが、外国船で来たことのある場所に「飛鳥U」で来るのは感慨深いものがありました。
7時半過ぎに11F「リド・ガーデン」に朝食を食べに行きました。大好物だったシリアル、ミューズリがなくなっていてショックでした。
仕方なくシリアルは諦めて、肉類、玉子、温野菜とスープにチョコドーナツという組み合わせにしました。
一方夫はトーストを焼いているなと思ったら、久々にBLTサンドイッチを作っていました。
今朝は私達にしては朝が早かったのでスケジュールも前倒しています。8時半頃新聞を読み、9時にはジョギングをスタートしました。午前中の時間帯のためか、今日もデッキでメンテナンス作業をしていたため、最初の10周分はぐるりと回れませんでした。
シャワーをしてさっぱりした後はダンス教室午前の部「タンゴ再入門」でした。再入門ももう5回目で、A面とB面を繰り返し踊るので流石に頭に入って来ました。頭に入るのと、それをその通り踊れるのかは別の話です。
引き続き45分からは「ゼロからはじめる社交ダンス教室」があるので、ちょっと見ていきました。こちらは気軽に楽しくがメインで、敢えてパートナー以外と踊ることもカリキュラムに入っているようでした。
昼食は夫だけ行き、私はその間5Fで新聞を読んでいることにしました。
13時から夫はウクレレ教室に、私は13時20分から今晩のステージ、飛鳥ワールドフェスティバルのアメリカチームのリハーサルが「ギャラクシー・ラウンジ」であります。

【画像はクリックで拡大】

私達の「ダンシングクイーン」はトップ演目なので、一番最初のリハーサルでした。舞台袖で待機し、音楽とともに指定の位置へ、それからフォーメーション変更と動きを確認して一通り踊りました。

この後メンバーの一部がもう少し自主練習しようと言い出したので、空いていた「クラブ・スターズ」に移動して練習しました。今更必要ない気もしましたが、ブリッジ教室までの時間付き合いました。
14時15分からのブリッジ教室は、前回から始まったオーバーコールの続きでした。
ダンス教室午後の部は「キューバン・ルンバ」で「スライディング・ドアーズ」という技に進みました。これでほぼコンプリートのようです。
今晩のショーの出番は19時以降ですが、出演者は衣装を着て18時15分には出待ちをしなくてはなりません。ダンスの後は部屋に戻ってすぐにビアタイムにしました。
メキシコのテカテ(TECATE)ビールを、ニューヨークのヤンキースタジアムでゲットしたビアカップに注ぎます。ツマミはメキシコで買った和風(Japoneses)豆菓子にしました。
部屋で舞台衣装に着替え、18時過ぎに「ギャラクシー・ラウンジ」に行ってから出番まではあっと言う間の出来事でした。カメラを持って舞台に立つ訳にはいかないのでカメラは夫に託し、出演している間の撮影は任せました。

19時開演。もともと修学フェスティバルとして出演者を募集していたので、私達は小川金八先生やボブ校長の生徒という位置づけのようです。

それがクルーズ中各地で学んだことを舞台で発表するのです。そしてアメリカチームの前フリがありました。いよいよ出番です。
ABBA(アバ)の名曲「ダンシング・クイーン(Dancing Queen)」に乗って、練習の成果を披露します。
部屋で何度か自主練習したこともあり、間違えることなく踊ることが出来ました。
座席の前方でクルーが反転した形で上半身の振り付けをしてくれていたので、鏡を見るようにマネをしていれば何とかなる感じでした。

そしてあっと言う間に終わってしまいました。何事もなかったようにステージを降りて夫と合流しました。最後に記念撮影があるので、装束はそのまま他のチームの発表を見ていました。

アジア:太極拳メキシカンダンスドイツ:第九合唱

トリはアフリカンダンスでした(実は夫がこちらにスカウトされていたのですが、頑なに拒否し続けました)。小川金八先生も最後まで笑わせてくれました。

最後はアンコールということで、有志がステージに上がってトナリのトトロの名曲「さんぽ」を歌いました。

このような催しはやはり長いクルーズならではなので、参加して良かったと思います。特に「ギャラクシー・ラウンジ」のステージに立ったことはとても良い経験になりました。時間通りにショーを進める裏方の苦労も垣間見ることが出来ました。
記念撮影を含めてほぼ45分で終わり、一旦部屋に戻って舞台衣装をから着替えて食事に行きました。
今晩のディナーは和食です。夫のみ大盛りスペシャルのリクエストをしました。

先附 蓮根 ブロッコリー アンチョビ モッツァレラチーズ和え

造里 〆鯖 紅烏賊鳴門巻 お造り盛り合わせ

右は夫のお造り大盛りスペシャル
揚げ物 地鶏梅肉巻き揚げ 枝豆玄米俵
酢の物 金時草 粒貝の土佐酢掛け 長芋 いくら
蒸し物 鴨饅頭の銀餡掛け 露生姜
汁物 蛤の潮汁 神馬草 三つ葉

白御飯

香の物
デザート 小倉アイス 渋皮栗ブランデー漬 ホイップクリーム
中身の濃かった一日が終わろうとしています。今日は飛鳥ワールドフェスティバルへの参加賞として、30アスカドルとタオルをもらいました。
横浜を出港して84日目、ついにGPS画面に日本の姿が出て来てしまいました。寄港地はあと3つ、クルーズ自体はあと3週間もあるのですが、すっかり終わってしまったような気になります。