3日目 4月5日(火) 終日航海日 日出5:57 日没18:39
航海情報天候気温正午位置風向風速船の揺れジョギングデッキマシン陸上合計デッキ累計距離累計
晴れ12.0℃30-30N 130-43E北東12m/s少し 16周--7km36周21km
船内
情報
講演等イベントメインショードレスコード食事
情報
ランチ(F)ランチ(L)ディナー
新寄港地OPツアー説明会-ランジェ・ブルーコンサートフォーマル春散らし寿司洋食フレンチ
トイレに行きたくなって起きたら7時半だったので、そのまま起床することにしました。GPS画面でチェックすると本船は宮崎県の都井岬に近付いていました。このあたりは2009年末から年始にかけてシーガイアでマラソン合宿をしました。また今年始めにも「にっぽん丸」新春の瀬戸内海・宮崎クルーズで来ています。
今までたまったデジカメの画像をPC経由で外付けHDに移動したりしたため和朝食には行きそびれ、11F「リド・カフェ」に食事に行ったのは9時近くでした。少し暖かくなったような気がしたので、川崎汽船の小さいコンテナ船「HORAI BRIDGE」を見ながら外で食べることにします。
今日も意識して野菜を多めに取り、この他に目玉焼きを焼いてもらいました。
9時から6F「ギャラクシー・ラウンジ」船内生活オリエンテーションがあるのを忘れていて、20分過ぎに途中入場するとスタッフキャプテンによる「船内の安全について」は既に終わっていて、ドクターが「クルーズ中の健康管理について」説明中でした。
最後に各種カルチャースクールの先生紹介コーナーがありました。気功、囲碁、写真、社交ダンス、コントラクトブリッジなどがクルーズを通して開催されるのですが、とりあえずダンスとブリッジにチャレンジしようと思います。他も興味がない訳ではないのですが、時間的にはこの位だろうと思います。

部屋は適度に雑然とし、早くも「我家感」が出て来ました。また、一日の予定は持参したミニホワイトボードに書き込んでいます。が和朝食に行けずいきなりつまづきました。

10時からは避難訓練で、ライフジャケットを着用して参加しました。同じ4番救命艇に乗る人はエッと驚くほど少なく、乗員470名に対し乗客400数名という贅沢さを改めてかみ締めました。
避難訓練の最中に、遠く種子島が見えているのに気付きました。高さがなく、とても平べったい島に見えました。それもその筈、調べると一番高いところで282mとほとんど高低差のない島でした。
15分程で訓練が終わって部屋に戻る際、4番艇の艇長の三等航海士に「長いクルーズはラクでしょう!」といきなり夫が話しかけました。サードッサー(三等航海士)は「そうなんですよ!」と即答出来る筈もなく「あぁ〜、えぇ〜」という答えが返って来ました。ショートクルーズに比べると入出港スタンバイをする比率が少ないし、乗船客の避難訓練もこの一回だけだったのでその点は負担が少ないと言えます。
30分後から次の予定があるので、それまで部屋で種子島ワッチをしました。南北に約60km、幅は10kmぐらいの棒のような形です。
10時45分から6F「ギャラクシー・ラウンジ」で新寄港地(ポートルイス、ケープタウン、ウォスビルベイ、ダカール)オプショナルツアーの説明会でした。去年の秋に日本郵船の本社ビルで説明会はあったのですが、寄港地変更でコロンボからバルセロナまでが全滅したのでした。またリスボンの入港時刻7時から11時に遅くなった関係で、ツアーも変更になっています。
なにしろ初アフリカなので治安状況等色々聞いておかないといけません。説明会後、係の人に尋ねると基本的にフネの着くウォーターフロントは安全とのことでした。つまりウォーターフロント以外は安全ではないということなので、陸でのジョギングは諦めたほうが良さそうです。

30分ちょっとで説明会は終わり、本船は種子島の半分ぐらいまで南下していました。

このあと本船で初洗濯をしました。洗濯に30分、乾燥に90分かかる感じで、詰め替えが少々面倒です。

種子島は細長いのでしばらく左舷に見えています。12時20分頃マルエーフェリーの「琉球エキスプレス」が遠くに見えました。阪神と奄美諸島と那覇を結ぶ航路に就航しています。
正午をまわり、前方に屋久島が見えてきました。2009年のシルバー・ウィークの時に「ぱしふぃっく・びいなす(ぱしび)」の秋の屋久島・奄美大島クルーズでやって来ました。
ワッチのため11Fオモテに向かうと、かなり遠くの正面にぱしびで入った宮之浦港が見えていました。この後本船は左に舵を切り、屋久島を右に見ながら進みました。
ビスタラウンジに行きコーヒーを飲みつつワッチを継続しました。島までは2マイル強(約4km)ほどの距離です。
島の東側から南にかけては晴れていたのは、九州最高峰の宮之浦岳(1,936m)ほか1,800mを超す山々が風を遮るからでしょうか。途中安房(あんぼう)港を見つつ、島の北から時計回りに南まで回りました。
1時間弱の屋久島周遊クルーズが終了し、本船はさらに南下を続けます。あまりお腹が空いていなかったので、昼食はスキップすることにしました。
14時から6F「クラブ2100」で社交ダンスのオリエンテーションがあって足型が書いてある立派なテキストを貰いました。ダンスに関しては夫が及び腰なので、その機嫌を損ねずにとにかく最後まで続くよう努力したいと思います。

オリエンテーションの様子
オリエンテーションは30分位で終了し、この後着替えてデッキを走りました。まだ肌寒いので、長袖シャツの上にもう1枚着ています。船に対して追い風なので右舷を走る時の向かい風もなく、1周440mのチーク張りを気持ちよく16周しました。
今度はそのまま12Fの「フィットネスセンター」に行き、若い女性のインストラクターにクルーズ中の筋トレメニュー作ってもらうことにしました。
そして日本船と言えばこの大浴場です。夫は面倒臭がりましたが、本クルーズで初めて12F「グランド・スパ」に行ってみることにしました。すると1回目の食事の人向けのキャプテンのウェルカム・パーティーが16時15分からから既に始まっていたためか、独り占め状態でした。

ここで化粧水やら乳液やらボディーローションをすべて装備し、髪も乾かして部屋に戻りました。大浴場からの帰り道は自主ルール(素顔でフラフラしない)の適用対象外です。

さっぱりした所で17時頃から昨日箱買いしたキリン一番搾りを飲むことにします。「運動後」かつ「入浴後」でビールの美味しさは倍増でした。6缶で1,000円の免税価格なので、1缶あたりは167円です。
バルコニーの左舷前方に日本郵船の木材チップ専用船が同航しているのを眺めたりしていたら、いつの間にか夫が沈没していました。
19時からのキャプテンズ・ウェルカムパーティーに備え、18時半から二人でフォーマルの身支度を始めたとところ、夫が「蝶ネクタイの長さを調節してくれ」「(スタッズ)ボタンがはまらない」「アームガーターをはめてくれ」と妨害してくるので時間が押してしまいました。
ということで10分弱遅れて会場の「ギャラクシー・ラウンジ」に行きました。通常のショータイムは19時からの1回制ですが、フォーマルの日はパーティーやショーが2部制になります。1回目300名、2回目100名ということなので、席はガラガラでした。
クルーズディレクターのボブさんの歌のあと、キャプテンによる恒例のオフィサー紹介がありました。
食事は正餐ということでフルコース、飛鳥クルーズ20周年記念のアニバーサリーディナー(春・夏)です。メニューには「15回を超える世界一周クルーズで得た経験を生かし、先輩諸氏から受け継いだ知識や技術を注いだ『世界の食材 飛鳥ならではの料理』をコンセプトにご用意いたしました」との9代目総料理長の言葉が書いてありました。
−アミューズ ブーシュ−

イベリコ・デ・ベジョータハムと無花果
ミモレットチーズとオリーブ

Ibérico de Bellota Ham and Fig, Mimolette and Olive
−前菜−

サーモンと真鯛“20年の祝い皿” ブルゴーニュ風エスカルゴと旬のベジタブル
飛鳥Uオリジナルドレッシング

Salmon and Sea Bream, Escargots Bourguignonne and Seasonal Vegetables / Asuka II Orijiginal Dressing
−スープ−

フカヒレと金華ハムのダンプリング風スープ“海の恵み”

Dumpling Soup of Shark Fin and Special Chinese Ham
−魚料理−

オーマール海老のポシュ
ブールブランとビスク2種のソース

Homard Poché, e Beurre Blanc and Bisque Sauce
−肉料理−

黒毛和牛サーロインの低温ロースト
フォアグラとトリュフのラビオリ添え

Roasted Kuroge Beef Sirloin, Ravioli Filled with Foie Gras and Truffles
−デザート−

チョコレートムース
Chocolate Mousse

飛鳥Uの思い出“炎のアイスクリーム”ベークドアラスカ ストロベリーソースと共に
"Baked Alaska" with Strawberry Sauce
シェフから料理の説明もある力の入り方で、凝った食材はとても美味しかったです。
満足して部屋に戻ると、コンサート開始の22時までまだ30分ぐらい時間があったので、「クラブ2100」でブルースと陸で習ったワルツをちょこっと踊ってみました。ベテラン達が踊っているフロアに出て行くだなんて凄いことです。

肝心のコンサートは「ランジェ・ブルー」という二胡とチェロとピアノのトリオで、二胡はどうしても眠気を誘います。贅沢にも寝ながら聴いていました。
23時頃、左舷遠くに沖永良部島と与論島の灯りが見えました。ああ、あそこにも人が住んでいるんだな、と何だか感動しました。日本は広いです。