レジェンド・オブ・ザ・シーズ 上海・韓国クルーズ乗船記 (2010年5月9日)

<1日目> <2日目> <3日目> <4日目> <5日目> <6日目> <7日目> <8日目> <9日目>

8日目 航海日
目覚ましは8時にかけていましたが、ぜんぜん目が開きません。ようやく起き上がると本船は丁度足摺岬を目指しているところで、左舷にいた日本の貨物船を追い抜いている所でした。乾汽船の「KEN JYO」は大分の佐伯重工製です。
夫は義理堅く9時からの下船説明会に出席しようとしていたので、送り出して朝食に行くまでゆっくりと過ごすことにしましたが、しばらくしてちょっとだけ覗きに行きました。説明会はもちろん日本語です。
説明会が終わった時間にはメインダイニングでの朝食は終わってしまっていたので、9Fの「ウィンジャマー・カフェ」に行きました。今日はワッフルとパンケーキが目新しかったので食べてみました。

それから味噌汁はおかわりしてしまいました。竹輪、海苔、ネギ、ゴマが定番の具材です。でも今日で最後だと思うとちょっと寂しいです。

この時間、5Fのメインダイニングでは日本入国の対面審査が行われていると何度かアナウンスがあったので、ちょっと覗いてみました。どこで管理官が乗り込んだのでしょうか、日本国籍でない乗客は200名位だと思いますが、洋上で済ませてしまえば下船時に待たずに済み良いことだと思います。
10時半から船中央の4F「セントラム」で料理のデモンストレーションをやっていました。ゲスト・シェフ(日本人と思われる)が寿司や刺身を作りながら流暢な英語でその歴史などを説明していました。クルーズ・ディレクターのアランとの掛け合いでしたが、残念ながら和訳がなかったので、見物している人の中から「何言っているか全然わからないわ」と言っている声が聞こえました。
その足で6Fの「フォト・ギャラリー」に行き、昨晩撮影してもらったポートレートと今までキープしてあったものを全部持ち出して、どれを買うか厳選しました。展示されたものを見つけ次第買っていくのも手ではありますが、後半の写真の方が良く取れていたりすることもあるので、一箇所にまとめて置いてありました。結局ポートレートを3枚と、乗船時のものなど合計70ドル分も購入しました。ポートレートは夫から「何かあった時はこれを遺影にするように」と遺言がある位それぞれが良く写っているものでした。
11時過ぎに部屋に戻ると、乗船説明会で説明のあった荷物用タグが置いてありました。これを見ると「もう下船なのか…」と寂しくなります。
今日こそもう走らないでもいいかと思っていましたが、結局昼過ぎに走りに行くことになりました。10F「ジョギング・トラック」に出たところ強風で厳しそうだったので、初めてトレーニングマシンを使いました。40分で7kmを走り、結局本船上で合計52kmを走り切りました。ワイン・パッケージ分ぐらいは消費出来たのではないかと思います。
一旦部屋に戻ってシャワーをした後、9F「ウィンジャマー・カフェ」に昼食を取りに行きました。とは言え夕食まで3時間ちょっとしかないので、軽く炭水化物系を。メインシーティングの17時45分は夜の部がゆっくりある反面、午後の部は極端に短く感じます。ビアタイム用のビールとつまみを取ってきて冷蔵庫に保存し、この後はゆっくり過ごすことにしました。
15時半頃、潮岬沖近辺を航行していました。明日は月曜日で、下船した後出勤することにしています。本船は23ノットで走っており、容赦なくどんどん横浜に近付いています。

この部屋にもあと半日ぐらいしかいられません。そう言えば、ミネラルウォーターは有料とのことだったので、家に備蓄していた賞味期限切れの2Lペットボトルを2本持ち込みましたが、丁度良く飲み終わりそうです。

おみやげ類は本船の中でチョコレートトフィーと、釜山のコンビニでチョコレートを購入しました。職場用は個包装が基本です。

16時半を過ぎたので、ビアタイムにすることにしました。先ほどのツマミをバルコニーに持って行って、ビールと共に船舶ワッチです。
潮岬から伊豆半島の神子元島(みこもとじま)灯台は東京湾に入る船舶の航路となるので、大型船とも行き交います。商船三井の「SPRING BRAVE」は鉄鉱石運搬船で、今造2007年出来のケープサイズです。この位大きい船は迫力があります。
日が大分傾いて来ました。乗船すると毎日思いますが、部屋のすぐ外は海というのは海好きフネ好きにとって最高の贅沢です。このビューも見納めですが、食事の時間になったので4Fのメインダイニングに出向きました。

Starters

  • COCK-A-LIEKIE
    Rich Chicken broth with tender rice, mild leeks and prunes
Main Courses

  • SOLE MEUNIÈRE
    Delicate fish finished with lemon cutter, served with horseradish, mashed potatoes and grilled zucchini


  • MUSTARD-CRUSTED ROAST BEEF
    Flavorful cut of beed served with au jus, potato gratin and fresh market vegetables( from Chef's Signature Menu )
Desserts

  • Ice Cream


  • PECAN BUTTERSCOTH TART
    Toasted, sweet pecans baked in a rich butterscotch custard( from Chef's Signature Menu )

今日の夕食タイムはこのまま終わらないようです。ウェイター達がナプキンを振り回しながらダイニング中央に集まって行きます。
チーフウェイターの挨拶のあと、全員でイタリアの「オー・ソレ・ミオ」を合唱しました。ロイヤル・カリビアンのフネではこれがあると何かで見た気がします。
その次にもう1曲プレゼントがあります、皆で練習しました、と聞き慣れたイントロが流れました。「贈る言葉」です。これには乗客一同が感激し、大いに盛り上がりました。
歌い終わった後の拍手がなりやまず、急遽もう1曲歌ってくれました。これは聞いたことのない曲だったので、おそらく中国人向けの曲だろうと思います。いずれにせよ勤務時間の長いウェイター達が大変な労力をかけて練習したことは間違いなく、本船のホスピタリティーに感心しました。実際私達のテーブルの中国人ウェイターは「毎晩寝る前に練習したんですヨ」と教えてくれました。
部屋に戻ると今日は亀が待っていました。
19時半頃、パスポートを返却してもらうため、5F「アンカーズ・アウェイ・ラウンジ」に行きました。上海から戻った後、また預けていたような気がします。
20時15分からのショーはアルゼンチンの「ロス・パンパス・ガウチョス」でした。太鼓やボレアドール(ダチョウを取る錘つきの投げ縄)を使った踊りは迫力がありました。
ショーが終わると、本船のダンサー達が出て来て、スクリーンでクルーの紹介が始まりました。

そしてチームごとにクルーが呼ばれて舞台に上って行きます。多くのフネでは下船説明会の後にあるこのクルーとのフェアウェルを、本船ではまだやっていませんでした。

クルーズ・ディレクターのアランの挨拶の後、拍手に見送られてオフィサーとクルーが出て行きました。
感動の余韻の後は、パッキングです。外国船は下船前日の23時頃までにスーツケースを出しておく必要があることが多く、面倒です。が、帰りのパッキングは詰めるだけなので、行くとき程時間はかかりません。22時40分にドアの外に出しておきました。
船の中は、色々な場所で乗船客が最後の夜を楽しんでいましたが、何となくクルーズがもう終わっちゃうなぁという下船前夜独特の雰囲気でした。
船は闇の中をひたすら横浜に向かって走っています。翌日は会社なので、それ程夜更かしせず、12時半頃寝ることにしました。