ぱしふぃっくびいなす 秋の屋久島・奄美大島クルーズ乗船記 (2009年9月22日)

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5日目 航海日
今日は終日航海日なので比較的ゆっくり過ごせそうです。目覚ましは今までで一番遅い7時45分にかけ、二度寝中の8時、船長のブリッジからの放送で起床しました。本船は日向灘を北上しているところでした。

10時のダンス教室まで特に予定はありませんが、8時半位までにダイニングに行くことにしました。本日はまた和食に復帰して、ビュッフェテーブルから足し野菜を取って来ました。ベネズエラに駐在していたことがあり、カリブ海と東地中海のクルーズを経験したご夫妻との相席では、つい話が弾んでしまいメインダイニングを後にしたのは一番最後になりました。
ダンス教室は基本的には航海日にしか開催されないため本クルーズでは2回目ですが、初めてやって来た人が多かったため、残念ながら初日のマンボの復習が大部分になりました。後半の1/3でブルースのクォーターターンズを教えてくれましたが、流石にこのブルースの基礎ならば夫も余裕で踊れるみたいでかなりの進歩です。

途中からオフィサー制服の男性が一人加わったと思ったら、4本線の恒川船長でした。就任してまだ2ヶ月なので、教室開催の時はこうして参加しているみたいです。

ダンス教室後は早くも小腹が空いたので、オープンバーでコーヒーを飲むことにしました。このスペースは音楽が聴こえ寛げてとてもいい感じです。同じくダンス教室を終えた船長が、このバーにいた乗船客のテーブルをひとつひとつ訪れて声をかけていきました。細やかな気配りで本船のファンが多いのがわかる気がします。私達は7月に新日本海フェリー「ゆうかり」に乗船したことと、そのフネがとても良かったことを話しました。

ちなみに、このあたりも何だかちょっと似ています。「新日本海フェリー(ゆうかり)との類似点そのH」かもしれません。

左が本船「ぱしふぃっ くびいなす」
右が新日本海フェリー「ゆうかり」

このあと11F「びいなすさろん」に行き、ボディーセラピーの予約が取れないかと行ってみたのですが今日は既に一杯でした。翌日なら空きがあると言われましたが、下船日だと落ち着かないので諦めることにしました。
13時半から1時間だけブリッジ公開があるので、それより前に走ってしまうことにしました。最初の航海日で8km、屋久島の総合運動公園往復で10km、昨日奄美大島の名瀬運動公園で10kmとかなりのペースで走って疲れ切っていたので、今日は軽く15周だけ走ることにしました。正午頃、本船は足摺岬を交わしました。

それにしても寄港地2箇所ともに立派な運動公園(上屋久町総合グラウンドと名瀬運動公園)があったのは驚きでした。

往路の終日航海日は台風14号の影響でローリングしていたように思いますが、今日はかなりピッチングしています。

左がぐっと前傾したところ、右は船首が上を向いたところ

昼食のメニューを見たら「特製”びいなす”カレー 2種類のライス」だったので、外す訳にはいきません。
具だくさんの野菜スープとサラダ特製”びいなす”カレーバニラアイスクリーム

ブリッジ公開は開始直後の13時半に行くともの凄い行列が出来ていたので、部屋などで30分強時間をつぶし、14時過ぎに再び行ってみると流石に待たずに入ることが出来ました。
でも本船はフネ好きが多いのか見学者もかなり多かったです。夫が当直航海士に尋ねたところ一日に焚くアブラは60トン、エンジンは9,500馬力×2だそうです。
もうちょっと色々質問してみたかったのですが、他にも質問したそうな人が沢山いたので適当に切り上げました。ホワイトボードには翌日の横浜入港の様子が書いてありました。大桟橋から離岸しましたが、新港埠頭に着岸予定です。
その後プールサイドで読書することにしました。このプールサイドとその上にあるサンデッキは、ちょっと外国船のような雰囲気があります。

そしてこの間に洗濯機を回すことにしました。バッチリとアイロンもをかけて洗濯婆の面目躍如と言ったところです。日ごろ勤めにかまけて毎日洗濯機を回さない憂さを客船で晴らしています。

アイロン中のTシャツは「新日本海フェリー」のCruising Resortと書いてあるものです。これを着ていると、本船の日本人オフィサーやクルーが気が付いて「おっ」という顔をします。

16時頃室戸岬を交わしました。3日前は逆向きで通りましたが、既にかなり前の出来事のような気がしました。
17時を回ったので本船最後のビアタイムを楽しむことにしました。ビールとつまみは昨日名瀬で3度目の下船をした時、旅客待合所の向こうにある店で仕入れて来ました。ビールを飲み終わると夫は気持ちよく気絶してしまいました。

19時半からの食事は懐石料理でした。合席になった年配のご夫妻は、名瀬で大島紬のシャツと和服を購入したそうです。自前でも日本酒を注文しましたが、飲み終わってしまったのを見て「飲みきれないから」とお酒を一杯ご馳走になりました。

ちなみに育ちが悪いと思いつつ、好奇心から名瀬の買い物の値段を聞いてしまったところ、合わせて200万ぐらいとのことでした。
(先付)雲丹豆腐
(造り)炙り鮪のお造り 酢橘添え
(前菜)白海老の釜揚げ 柿なます
万願寺ししとう甘辛煮
(煮物)鴨肉と蕪の山椒煮(焼物)殻付き帆立貝柱の磯焼き(揚物)河豚の唐揚げ(食事)吸い物、香の物、栗ご飯(和菓子)羊羹

2日目の夜は躊躇していた夫も、今朝のダンス教室でブルースのおさらいが出来たせいか、7Fメインラウンジを覗いてみようと提案すると抵抗なく付いて来てくれました。そして人があまりいなかったこともあり、ブルースとジルバの一部を踊ることが出来ました。ダンスフリータイムはワルツ、ルンバ、タンゴ、サンバ、ブルース、ジルバ、チャチャチャの曲が順番で流れていました。
夜10時半頃GPS図を見ると熊野灘を航行しているところでした。メインショーもパスして比較的ゆっくり過ごせた一日だったので疲れていないかと思いきや、この直後に猛烈な眠気が襲ってきてあっと言う間に寝付いてしまいました。