乗船前の対策

乗船9日前の10月24日、コロナウィルス検査キットが送られて来ました。GeneLifeという会社はヤンキースのマー君が(日本でのCMで)英語でCMしていたのを覚えています。肥満の種類や、がんなどの疾患リスクを遺伝子で判定している会社です。
「飛鳥Ⅱ11月2日発30周年オープニングクルーズ 唾液検体による事前PCR検査のご案内」というレターと共に、COVID19-PCR検査キットが入っていました。10月28日必着と書いてあったので、速やかに送り返す必要があります。
早速開封するといきなり「内容物にさわる前に」石鹸で手を洗えとのインストラクションがありました。この紙は内容物ではないだろうとこの次の段階で手洗いしましたが、正しくはこの段階だった模様です。
この紙を開くと更に詳細な手順書が出て来ました。くどいくらいに慎重ですが、コンタミ(汚染)は極力避けなければなりません。
指示に従ってこの紙をひっくり返すとキットの置き場所インストラクションになっていました。厳かに言われた通りの手順を踏んでいます。
あとは唾液の採取です。体感的にかなりの量を取らなければならず、想像力を駆使して分泌しました。
これを「biohazard(生物学的危害あり)」と書かれたパックに封入します。バ、バイオハザート!と緊張しつつ、同封されていたプチプチで防護しました。
個人情報保護法がらみの「検査申込同意書」を記入し、検体と一緒に封筒に入れました。普通郵便なところが少々気になりました。

夫は面倒臭がって着手する雰囲気がなかったので、翌朝ゴハン前に何とかやってもらいました。この後オンラインで検査の申込登録(アカウントを作って検体IDと紐付ける作業)はもちろん私が無償で請け負いました。
ということで、25日に発送した検体は思ったよりも早い27日に検査を完了したとメール通知が来ました。身に覚えはなかったものの、恐る恐るオンラインで結果を見に行くと二人とも「低リスク」だったので、晴れて乗船資格のうちの1つをクリアすることが出来ました。この判定結果には他に「高リスク」「再検査」があって、この2つだと乗船出来ません。

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当日の受付手順も従前と変わっていました。まず、乗船受付時刻が客室番号によって10分ごとぐらいに細分化されています。また、従前は大きな荷物は事前に預けられましたが、今回は検温と乗船受付を経て、乗船が確定するまでは手放せませんでした。
乗船受付は海外クルーズで使われるCIQエリアだったので、セキュリティーの関係上撮影は出来ませんでしたが、受付時間が細かく区切られていたお蔭で確実に密は避けられていました。搭乗ブリッジでもサーモカメラが働いているようでした。
乗船直前にもアルコール消毒をする必要がありました。この後わかることですが、船内はコロナウィルスに対してクリーンエリアだったので、とにかく外から何も持ち込まないで欲しいという姿勢の表れでした。
オフィサーの出迎えもリスク低減のため割愛されています。乗ったあと手荷物の検査がありましたが、これは今で本船ではなかった(か久し振りなような)気がします。