飛鳥Uの外観
乗船している客船の外観を撮影するのは結構大変です。広角気味のデジカメでさえ、長さ241mの本船の全容を真横から撮影しようとすると、160m以上離れなければなりません。そういう写真はプロに任せてしまえば良いのに、つい頑張ってしまいます。天気も重要なファクターで、灰色の空だとそれだけでテンションが下がってしまいます。またセキュリティーの関係で岸壁は舷門の周囲だけしか行けない場合もありますが、こればかりは行ってみるまでわからないため残念感が大きいです。
横浜港(4月3日)

飛鳥Uは大桟橋のCDバース(みなとみらい側)が定位置で、出船で係留されていることが多いです。大桟橋からはそこそこ良い姿が撮れますが、前方か後方からの撮影になるのであまりカッコ良くありません。
ケープタウン(4月27日)

左舷付けの奥が適度に開けていたので、撮影しに来てみたところ、後方がテントや倉庫に遮られてしまいました。
ダカール(5月7日)

着岸する時から明らかに「これはイケる」と思える岸壁でした。オモテとトモからも撮影しましたが、左の写真が一番カッコ良く見える角度でした。年賀状用に三脚を置いて自分達も一緒に写り込む写真も撮影しました。ただし不採用でした。
リスボン(5月11日)

市の中心部に客船が3バイ縦列で接岸しました。順光で良い感じでした。
ルーアン(5月14日)

オーバーナイト寄港地では、ライトアップした姿を見ることが出来ます。地元のレストランで食べ過ぎてセーヌ川岸をそぞろ歩きつつ、近付いて来る本船はムードがありました。
ルーアン(5月15日)

岸壁では逆光だったため、翌朝のジョギング時に反対側に見えていた高い橋に行ってみました。狙い通り順光のいい感じだったので、橋のもっと先まで行きたかったのですが、夫の理解を得られずこの角度までが限界でした。
ベルゲン(5月25日)

ジョギングで駆け上がったフロイエン山から見えた姿です。晴れていれば凄かっただろうと思います。白く曇った感じはアラスカのジュノーと雰囲気が似ていました。

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ホニングスボーグ(5月29日)

ジョギングで町の反対側に遠征してゲット出来た姿です。ジョギングをしているとフネの全景を撮影出来る確率は高まります。北緯70度超は流石に光量が少ないです。

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レイキャビク(6月2日)

体調が悪いのをおしてわざわざ撮りに行った写真ですが、思った程角度が広がらず普段と変わり映えのない写真となりました。「診療所行き」という不名誉だけ残りました。
ニューヨーク(6月11日)

隣にあるイントレピッド航空博物館からの姿です。コンコルドと一緒に写せる場所は世界中でここしかないと思います。
ナッソー(6月14日)

客船銀座ナッソーで、たまたま両隣にいたディズニー船とカーニバル船と一緒の、大和撫子の小さい凛としたうしろ姿です。ナッソーではこの他砦とビーチの撮影スポットには絶対行きたいと思っていたので、無事ミッションを完遂出来て良かったです。

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左:フィンキャッスル砦からの眺め
右:ジャンカヌー・ビーチの客船

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コスメル(6月16日)

小型の本船は市中心部のプンタ・ランゴスタ桟橋に着いたので、海岸の方から素晴らしい写真が撮れました。これがこのクルーズ中一番の、横向き写真です。

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コスメルでは桟橋に向かう通路から、ちょっと斜めの良い感じの写真を撮影することが出来ます。ハッピーアワーのドリンクですっかり酔っ払った帰り道に撮影しました。

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アカプルコ(6月23日)

アカプルコ湾沿いのビーチから寄せ波と一緒の姿です。本船の手前にある小さな公園がちょっと邪魔でした。

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観光地では可能であれば高い所、特に古くからの港は必ずと言って良い程砦があります。岸壁のすぐ後ろにサン・ディエゴ要塞があって、そこから順光で斜め後ろから撮影することが出来ました。

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ホノルル(7月5日)

ハワイには何回か行ったことはあっても、アロハタワーには上ったことがありませんでした。太陽光がきつくて液晶がほとんど見えず、本船が全部画面に納まっているのかよくわからない中、心の目で撮った奇跡の一枚でした。

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美しいスターンライン
客船の船尾の部分は海面から垂直に立ち上げるとトン数が上がって経済効率性が増すことになります。そこが客室になっているフネが増える中、飛鳥Uのこの傾斜のある後姿はこの上なく贅沢なスペースだと思います。アイスをすくったように真ん中の部分がえぐれているのも特徴です。

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ほっとする瞬間
初めての寄港地で色々刺激を受けて帰って来た時や、停泊日の夜に外食をして帰って来て本船の姿が目に入ると、「ああ帰って来た」とほっとしました。「玄関開けたら2分でゴハン(昔のキャッチコピー)」ではありませんが、世界のどこにいても「舷門くぐればそこは日本」というのはちょっと他にはない感覚でした(写真はリスボン)。
夜の照明に浮かび上がる本船の姿もまた格別でした(ケープタウン)。
舷門は4Fと5Fを使い分けますが、同じ4Fの舷門でも岸壁の高さによって左のストックホルムと右のダカールのようにギャングウェイの角度に差が出ます。
ルーアンではジョギングに出た8時半の5Fの舷門の位置と、観光から帰った15時頃の位置でかなりの潮位差が出ているのが写真でわかります。
ちなみに、一番ほっとしたのはオプショナルツアーでベルリンから250kmかけて戻って来て、すっかり夜も更けた22時半頃に本船と2日ぶりに再会した時でした。