73日目 6月14日(火) ナッソー 入港7時 出港15時 日出6:19 日没20:05
寄港地情報入国審査言語英語通貨港の位置ツアー発時シャトルバス
船側で一括英語-バハマドル(米ドル使用可)中心部8:50〜運行なし
航海情報天候気温正午位置風向風速船の揺れジョギングデッキマシン陸上合計デッキ累計距離累計
晴れ31℃25-05N 077-20W北北東4m/s- ---0km575周395km
船内情報講演等イベントメインショードレスコード食事情報ランチ(6F)ランチ(11F)ディナー
-ボン・ヴォヤージダンスショー ラテンフィーバカジュアルサラダ風茶蕎麦洋食和食
夫は客船が沢山集まるナッソーの入港ワッチを楽しみにしており、張り切って5時半にかけた目覚ましが鳴る前に目を覚まし、サクっと入港ワッチに出て行ってしまいました。ちょうどパイロットが乗船するのを目撃したようです。

6時ぐらいから明るくなり始めたようです。前日までの案内で、今日ナッソーは本船を含めて6ハイというまさしく客船のメッカ状態というのを楽しみにしていたのですが、どうしても起きられません。二度寝していると6時半に、浅井船長からナッソーに着岸した由放送がありました。

加えて現在の気温が27℃、予想は灼熱の32℃、本船は一番乗りで、後から客船が2ハイほど続いて入って来ているとのことでした。これはさっさと起床して他船の入港シーンを見に行かなくてはなりません。夫が次に入って来る「CARNIVAL FASCINATION」を撮影していました。
バルコニーからはナッソー市街の方が見えている模様です。時間がないので身軽な格好かつ掟破りをして素顔で11Fのオモテに行き、無事夫と合流しました。
本船は回頭して一番遠い桟橋に右舷着岸しており、同じ桟橋の反対側には入船右舷で先ほどの「CARNIVAL FASCINATION」が着岸したところでした。
次に「CARNIVAL FANTASY」が同じ場所にやって来ました。その向こうの港外には豆粒のようですがロイヤル・カリビアンのフネが待っているようです。
その後ろにはカーニバルがもう1パイ、「CARNIVAL SENSATION」が隣の桟橋の向こう側に入船右舷着岸していきます。
夫が部屋から持って来ていたダグラス・ワード本(CRUISING AND CRUISE SHIPS 2011)でチェックすると、カーニバル3船は1990年前半に就航した同型船でした。70,000トン級の三バイ揃い踏みは圧巻ですが、良く見るとバルコニーが少なくいかにもカジュアル船という感じです。
7時10分頃、ロイヤル・カリビアン(RCI)の「MAJESTY OF THE SEAS」がそろそろと入って来て、出船着岸するために右回頭を始めました。太陽は「飛鳥U」の後ろにあり、RCIのフネは順光の素晴らしい姿です。街に一番近い岸壁に後進して左舷着岸しました。
あともう1パイ来る筈ですが、気配がないので7時半過ぎに「リド・カフェ」に食事に行きました。
食事を終え、8時過ぎに7Fのプロムナード・デッキに下りて行きました。「CARNIVAL FANTASY」からどんどん人が降りて来ているのが見えました。
再び11Fリド・デッキのオモテに行くと、漸く最後のフネが入って来るのが見えました。昔の客船風のデザインはディズニー・クルーズラインです。この大きさはこの年就航した新造船に違いありません。正面の姿はちょっと背が高すぎる上頭でっかちでいまいちです。

本船も後進着岸ため、目の前で悠然と右回頭を始めました。ダグラス・ワード本によると長さ340m、130,000トンの巨大船で本日唯一の10万トンオーバー船でした。横から見ると大きい割に美しい姿でした。

完全に回り終わり、するすると後進して来ます。船名が確認出来、本船はやはりピカピカの新造船「DISNEY DREAM」でした。
船尾のデコレーションは、ミッキーマウスが魔法の箒に船名をペイントさせている様子です。ディズニー船はフネによってこのキャラクターが異なり、「DISNEY MAGIC」はグーフィーが、「DISNEY WONDER」はドナルド・ダックとヒューイがそれぞれ船名書き込みの作業をしているそうです。
ピカピカのディズニー船は本船のオフィサー達もとても気になるらしく、左舷のブリッジに船長以下数名で入港の儀を見守っていました。スタッフキャプテン(副船長)に「綺麗だけど真正面の姿ががいまいちでしたねぇ」と話しかえたら「ですよね。本船飛鳥Uが一番美人です。ちょっと年を取っているけれど」。
ディズニーのファンネルの間一杯に透明のウォーター・スライダーが走っていて、ものすごく楽しそうです。バーのヨーロッパ人クルーが「あっちのフネがいいな。タダでもいいから働いちゃう。子供好きだし」と言っていた気持ちがわかるような気がします。

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ディズニーは着岸すると汽笛でお馴染みのメロティー、星に願いをの一節を
「ボーボーボーボーボーボーボー  と高らかに吹鳴しました。

ディズニー・プリンセスのキャラクター達がデッキから船内に吸い込まれて行くのを夫が目ざとくみつけました。ディズニーの新造船が隣に入って来て、楽しい雰囲気が伝わって来たのはラッキーでした。
今日は最終帰船が14時と早いので、割と真面目に9時40分頃下船しました。すぐそこに客船が停泊しているという絶景ビーチに行ってみたかったので、二人ともTシャツを脱げば泳げます、という装束です。フネが沢山揃う、夢のような光景です。
このナッソー港はクルーズ番組でカリブ海クルーズの客船が集結するのを見て以来、一度来てみたかった港のひとつです。
「飛鳥U」の船尾はとても美しいデザインで惚れ惚れします。ディズニーも綺麗なのですが、この部分はキャビンになっているため立ち入ることが出来ない点がマイナスです。
ディズニー以外のフネも「飛鳥U」より20m以上長い70,000トンオーバーで、本船は大柄な西洋人に囲まれた大和撫子のような雰囲気です
かなり端まで来た所で夫が双眼鏡を取りにフネに戻っている間、ひとりナッソーの雰囲気を堪能していました。客船ターミナルはみやげ物やら飲食店やらかなりの充実度で、町に行かなくてもここだけでも完結しそうでした。
10時過ぎに港(Prince George Wharf)を出て、フネで放映される寄港地案内ビデオで紹介された場所を見に行くことにしました。まずは港と言えば砦ということでフィンキャッスル砦(Fort Fincastle)を目指します。
港のすぐ前にあるローソン広場(Rawson Sq)を突き進むとベイ・ストリート(Bay Street)の向こうにピンクの建物が囲む「パーラメント・スクエア(Parliament Square)」がありました。この辺りがバハマの首都ナッソーの政治の中心だそうです。中央にビクトリア女王の像があるところがいかにも英連邦です。
フィンキャッスル砦は「飛鳥U」で配られた市内地図の外だったので、ベイ・ストリートを少し歩いてから多分この辺りだろうと当たりを付け、エリザベス・アベニュー(Elizabeth Avenue)で右折しました。少し歩くと左側に病院(Princess Margaret Hospital)がありました。
さらに歩くと駐車場の向こうに給水塔(Water Tower)が見えて来ました。ゆっくりとですがフネからは30分ぐらいかかりました。

その先に「女王の階段(Queen's Staircase)」と呼ばれる階段があります。砦を形成する石灰岩を削って作られた階段で、手前には売る気マンマンの土産物の露店が並んでいました。

頂上に1793年に完成した砦があり、ナッソーのあるニュープロビデンス島(New Providence Island)の東側を見張っています。ここがナッソーで一番標高が高いことから、1928年給水塔も建てられました。

そして一番のポイントは、客船が集結する港を一望出来るところです。

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本船「飛鳥U」もディズニー船の後ろにかろうじて見ることが出来ました。ちょうど本船からオプショナルツアーでやって来ていて、知り合いになった山口県から来たご夫妻をみつけたので、客船をバックに写真を撮ってもらいました。
11時頃砦を後にし、街の方に向かいました。南国の太陽が容赦なく照り付けていて、ちょっと歩くだけで汗が流れます。フネから水を持って来ていてヨカッタです。砦から出てシャーリー・ストリート(Shirley Street)で左折しました。
ファースト・カリビアン・インターナショナル銀行の看板をみつけました。以前ハワイ銀行(Bank of Hawaii)やグアム銀行(Bank of Guam)などの南の島系銀行に転職出来ないものか割と真面目に調べたことがある身にとって、ここの職場もかなり魅力的です。

パーラメント・ストリート(Parliament St)との角近くにはピンクの公立図書館(Public Library and Museum)と、石造りの可愛らしい建物(1802年に建てられ、現在はマグナ・カルタ・コートと呼ばれているらしい)がありました。

道なりに進むとセント・アンドリュース長老派教会(St Andrew's Presbyterian Kirk)が見えました。カーク(Kirk)とは古いスコットランド語の教会の意味で、バイキング言葉と通じるものがあります。
教会の手前でフレデリック・ストリート(Frederick St)を右折し、メインストリートのベイ・ストリート(Bay St)に出ると、粋な制服に身を包んだお巡りさんがカッコ良く交通整理をしていました。
ベイ・ストリートには店が集中しているので、数件冷やかしましたがどうしても欲しいものはありません。
20分ほどぶらぶらし、そろそろビーチにでも行こうかと思っていたら、夫が海賊博物館(Pirates of Nassau)を見てみたいと言い出しました。現地に着くと既にお昼近かったので、残り時間が足りないかもと思いましたが、それでもと言うことで1人12ドル払って中に入ることにしました。

中は薄暗く、少々おどろおどろしい雰囲気もありましたが、適度にエアコンが効いていて涼しく助かりました。
意外と熱心に説明書きを読んだため、30分ぐらいかかって見学を終わりました。当時の商船で船員は過酷な労働を強いられていたため、少なからず海賊に転向したことなど、海賊のことを学ぶことができました。

建物を出た中庭に海賊顔出しパネル(顔出し看板とも言う)を発見しました。
最後にビーチに行くことにしました。海沿いの道に出て、汗をかきかき数百メートル歩きます。
海賊博物館から10分弱程で、ターコイズブルーと白砂のジャンカヌー・ビーチ(Junkanoo Beach)が現れました。
右方向を見ると思わず「おお〜」と思わず声が出る、船旅番組で見て一度来てみたかった客船と一緒に海に浸かれるビーチです。

「飛鳥U」も控えめですが、しっかりと見えました。

【左の画像はクリックで拡大】

この場所には12時40分頃着いたので、最終帰船時間を考えると40分ぐらいしかいることが出来ません。荷物があるので一人ずつ見張ってようか、等と話していたら丁度「飛鳥U」のエンターテイメント・クルー数名がやって来たので一緒に荷物を見てもらうことにしました。
海の水は綺麗で小魚が沢山見えました。水は綺麗だったのですが、海底にはゴミがかなり沈んでいました。
予定通り13時20分にビーチを後にし、海沿いの道を道なりに港に戻りました。左側に「ストローマーケット(Straw Market)」があり、時間がないので軽く覗くだけだから、と夫と一緒に入りました。
と思ったら可愛らしいマリン系の飾りがあったので、値切らず10ドルで購入しました。「Bahamas」とサインペンで書いてあるのはご愛嬌です。
ということでターミナルには13時45分に着きました。名物のコンク貝を食べる時間がなくて残念、と思いつつターミナルの奥のフードコートをチェックするとコンク貝のフリッターがあったので、3ドルでテイクアウトしました。更にドリンク類売り場に地元ビールがあったので、カリク(KALIK)とサンズ(SANDS)計4本を20ドルで買いました。
等と予定外のラスト・ミニッツ・ショッピングをしてしまったため、一番手前にいるロイヤル・カリビアンのフネのあたりに出たのは5分前になってしまいました。それでも本船の他の乗客の姿もちらほらと見えたので、急ぎつつも安心してフネに戻ることにしました。
他に誰もいないと舷門まで走らされるところでした、ということはないでしょうが外国船では帰船が遅れてしまい、本当に置いていかれる人もいるそうです。置いていかれまいと必死にフネに戻る人達を「Dock Runners」だとか「Pier Runners」を呼ぶみたいです。
私達は早足で歩き、結局14時03分に帰船しました。ターミナルの外、桟橋の数箇所で本船のスタッフが無線で連絡を取り合っていたので、あと何人とかいう細かいチェックをしているのだろうと思いました。余程のことがない限り日本船で置いてけぼりはなさそうです。
シャワーをしてさっぱりした後はディズニー船を見ながらバルコニーでお待ちかねのビアタイム、カリク(KALIK GOLD、アルコール分は何と7%)とコンク貝のフライです。
ここのフライはたこ焼きのように団子部分がメインのようで、コンク貝は細かいのが入っていたもののあまり味がわかりませんでした。
15時の出港直前にセイル・アウェイ・パーティーに出かけました。時間的に日差しが強く暑さは最高潮です。折角シャワーをしたばかりなのに、また汗が流れました。

右舷にカーニバル船、左舷にディズニー船を見つつするすると出港しました。離岸しても左に巨大船がいたら気を遣うだろうなと思ったら、ディズニー船と本船の間にはタグボートが待機していました。

どんどん他のフネが遠ざかっていきます。短い時間ながらも色々と楽しむことが出来たナッソー滞在でした。

「クルーザーズ・オン・パレード(2011年6月16日)」
今回は興味の対象外だったのですが、カーニバルの二船が着いていた岸壁の向こうにはパラダイス・アイランドで、テーマパーク型のアトランティス・ホテル(Atlantis Royal Towers)には水族館やカジノ等があるそうです。
客船軍団に別れを告げるべく、しばし12Fのデッキで佇んでいると船長から「前方にイルカが・・・」と放送がありました。「エっ!」とオモテに行きましたが全く影はありません。そのうち船長がウィングで「あー。。。行っちゃったかなぁ。。。」「ですよね」
1時間近く出港の儀を楽しみ、暑い中再び喉が渇いたので今度はニューヨークで調達したMGD(ミラー・マグナム・ドライ)を飲むことにしました。夫は「ビールはもういい」とケープタウンで調達したワインにしています。
いつもより出港時間が早く、かと言って船内行事はないため夕食までの間ついつい手持ち無沙汰になり、すっかり飲み過ぎてしまいました。
あまりに海が綺麗なので久しぶりにウクレレを弾いてみることにします。楽器はウクレレ教室で貸し出してくれているもので、これを見越して日本から初心者用の楽譜を持って来たのでした。二週間ぐらいブランクがあったので、すっかり忘れていました。
部屋に戻るなり1時間半ぐらい気絶してしまいまいました。ビールを飲んで寝ると気持いいことこの上なく、でも18時を過ぎたら洗濯しようと思っていたので頑張って起きました。外を見るとニューヨークで隣のピアにいた「NORWEGIAN JEWEL」が見えました。
ショーは「ダンスショー ラテンフィーバー」で、濃い男女がキレキレのシャープなダンスを披露してくれました。
今日は昼食を食べる暇もなくアクティブに過ごしたので、料理は大盛りスペシャルにしてもらうことにします。

大盛りスペシャルについては「何でも言ってみるものだ(2011年5月30日)」

食前酒
山桃酒

先附
くらげ鱧
アスパラ 金山寺味噌 盛り合わせ
造里
ニューヨーク入荷 生南鮪赤身 生みる貝 お造り盛り合わせ
酢の物
秋刀魚霙とんぶり和え 加減酢 いくら
焼き物
焼たらば蟹 レモン 蟹酢
煮物
冷やし鰊茄子煮 人参

汁物
ふかひれ 卵白の豆腐スープ

御飯物
豆御飯 香の物
水菓子
メロン

今日は珍しく夫が踊る気分だったらしく、食事を終えて一休みした21時15分頃11F「パーム・コート」に向かいました。
予想通り乗船客は私達しかおらず、本船のバンド「ナマナ」が寂しく演奏をしていたので、貸切状態でルンバやチャチャチャを踊ることが出来ました。
0時頃、本船はアンドロス島(Andros Island)やその周辺の小さな島々を大きく回り、フロリダ半島に近付いているところでした。今晩は時刻改正があり時計を1時間遅らせます。