0日目 8月13日(金曜日) 東京〜ロッテルダム
セレブリティ・クルーズ(2008年7月)、プリンセス・クルーズ(2009年3月)と三大プレミアムクルーズラインのうち2つは経験済みですが、残る1つ、ホーランド・アメリカ・ラインは航程が長いためなかなか乗船する機会がありません。海外クルーズに出ると必ず見かけるホーランド・アメリカのクラシックな船体は、いつかは乗ってみたいフネの一つでした。
「HOLLAND AMERICA LINE(2009年2月13日)」

バンクーバーを出港するホーランド・アメリカの「スタテンダム」(2008年7月)
2010年の夏休みは少々長く取れることから、企画・計画は気合を入れて1年も前に始まりましたが、予ねてより夫が「ヨーロッパに行きたい」と言っていたのを受け、当初はドナウ・ライン川のリバー・クルーズをターゲットにしていました。一方英国ではエジンバラで毎年8月に開催される「Edinburgh Military Tattoo(ミリタリー・タトゥー)」というバグパイプの祭典があって、これは私がいつかは見てみたいと思っていたイベントの一つでした。何気なくインターネットで「Edinburgh Military Tattoo」の検索結果を見ていたら、同時に「Holland America」の文字が目に飛び込んで来ました。
これは海外のクルーズ専門旅行会社の記事で、2009年の8月の「ユーロダムで行く北の島々16日間(コペンハーゲンからノバスコシア)」の乗船客向けに、ホーランド・アメリカがオプショナルツアー用として「ミリタリー・タトゥー」の観覧席をいくつか予約した、というものでした。クルーズとミリタリー・タトゥー見物は別物だと思い込んでいましたが、これならクルーズ、タトゥー、ホーランド・アメリカと一石三鳥です。

ヒロ(ハワイ)を出港する「ザーンダム」(2007年3月)
2010年シーズンのクルーズが発売(2009年9月)になった時、ウエステルダム号による12泊の「ケルトの伝説(8/2発)」か「スコットランドのセレナーデ(8/14発)」であれば、「ミリタリー・タトゥー」の開催期間中にエジンバラに寄港し、オプショナルツアーとして見物出来ることがわかりました。年が明けて日本の旅行会社で案内が出たのに気付き、夫には黙って8/14出発の方を予約しておくことにしました。部屋は少し迷いましたが、バルコニー付き(デラックス・ベランダ・ステートルーム)とミニ・スイート(スーペリア・ベランダ・スイート)の差額は550ドルだったので、勤めている今のうちとミニ・スイートにしました。

カボ・サンルーカス沖に錨泊する「ラインダム」(2009年3月)

カテゴリースーペリア・ベランダ・スイート(SS)デラックス・ベランダ・ステートルーム(VA)
面積(うちバルコニー)36.1u(9.3u)
23.6u(5.0u)
特記シャワーブース、シンク2つ
生花、ミニバー、名前入り便箋
コンシェルジュ・サービス
DVD無料貸し出し
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料金※1USD3,749-USD3,199-
パッケージ料金※2618,000円548,000円
※別途港湾税USD300、政府関連税USD140.73
※2左記+成田空港使用料2,540円、海外空港税10,200円、燃料サーチャージ25,760円

予約を入れた時点では、クルーズ5日目はリバプール寄港の予定でしたが、いつの間にか北アイルランドのベルファストに変わっていました。両方行ったことはありませんが、どちらかと言うとベルファストの方に行ってみたかったのでラッキーでした。

画像は航路変更前
クルーズの予約を完了したので、あとはエアーだけですが、夫がなかなかその気にならず予約してくれません。アムステルダム往復ならJALも飛んでいるし(当時)、マイルもあったので丁度いいと思ったのですが、3月には空きのあったプレミアム・エコノミーの席が4月には満席になってしまいました。でも按配よくこのクルーズは、同じ旅行会社の添乗員付ツアーが催行されることになったので、そちらに変更することが出来ました。それからキャビンの位置ですが、通常はフネがすれ違う時の内側ということで左舷の部屋を指定しますが、今回の航程は時計周りにイギリスをぐるっと回ることから、沿岸が見えるであろう右舷を指定してありました。
旅行会社の集合時刻は8時55分、出発の丁度2時間前でした。どうせ夫は早く出たがるであろうことから、7時出発を目標に頑張りましたが結局車が動き出したのは7時半になってしまい、早くも夫の機嫌を損ねてしまいました。が、心配した渋滞はなく、長期用駐車場に無事車を預けてちょうど8時55分に集合場所に到着出来ました。
ツアーなので航空会社は選べなかったのですが、たまたまBA(英国航空)のロンドン経由便となったため、「One World」のラウンジを使うことが出来ました。第1ターミナルのBAはDELTAと共同のラウンジでした。

BAの長距離に乗るのは初めてでしたが、予想に反し食事がとても美味しかったです。久々のヨーロッパにアルコールリミッターを外してしまいました。
見たかった映画「Invictus-インビクタス/負けざる者たち」や、2回目の食事をしっかりと楽しみました。

が、やはり11時間ものエコノミークラスでのフライトは久々に辛かったです。若い時にはありませんでしたが、曲げっ放しの足が痛くなり、何度か席を立って屈伸運動をする必要がありました。

飛行機は定刻にロンドン・ヒースロー空港のターミナル5に到着しました。ターミナル1(英国内とアイルランド)、ターミナル2(ヨーロッパ)、ターミナル3(長距離)しかなかったのは遠い昔です。
スキポール空港への乗り継ぎ時間は到着時刻から出発時刻までたっぷり4時間もあったため、またBAのラウンジに行ってみることにしました。
「機内食は野菜が足りない」と夫がモリモリと不足分を補給しました。
アムステルダムまではBAのエアバスA320で、ヒースロー空港は混雑で離陸の順番待ちが長く飛び立つまでは時間がかかりましたが、僅か45分のフライトでした。上空では水平飛行になったとたん飲み物とスナック菓子のサービスがありました。
イギリスとオランダは1時間時差があるため、入国して荷物を受け取ると21時を過ぎていました。ホテルに着き、ロビーで添乗員の人から翌日に関する説明を受けてから解散となりました。

個人手配だと乗り継ぎやらホテルまでの足やらチェックインはとても気を遣う部分ですが、ツアーだと任せ切りに出来るので精神的にとてもラクでした。