にっぽん丸 ウィークエンド新宮・館山クルーズ 乗船記 (2009年6月28日)

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3日目 館山 入港7時 出港12時/東京 入港16時
朝、私達より早く夫が目覚め、本船が投錨するところを見学に行きました。夫は用事があったので館山入港後に電車で東京に戻ることにしていたため、早起きしたのでした。
6時半頃姪と私が起きました。普段の船旅ではぬいぐるみ等無縁ですが、姪が2匹も一緒に連れて来たので賑やかでした。

朝食は今朝は洋食にしました。焼き野菜があったので喜んで盛り付けました。右は姪のチョイス。ルックスは渋めでした。

夫はここで下船予定だったため、私と姪は二人でオプショナルツアーの「にっぽん丸農園で収穫体験」<半日>コースの予約を入れていました。その集合が7時50分だったので1F「シアター」に行きました。結局夫は気が変わり、用事はキャンセルして船に残ることになりました。
8時過ぎに通船に案内されました。同じツアーの乗客がまとまって同じ通船に乗るシステムになっていました。本船で通船に乗るのは初めて乗った「春の伊勢志摩クルーズ」鳥羽港以来で5年ぶりでした。
通船のいい所は本船の全容が障害物なしに撮影出来ることです。気合を入れましたが、背景が今にも降り出しそうな曇り空なのが残念でした。
岸壁には観光バスが待っていて、私達はD号車でした。なお、このツアーは「にっぽん丸農園」でメロン収穫をする予定でしたが、天候不順でメロンの生育が遅れているため、ブルーベリー収穫に変更になる旨1週間位前に案内が届きました。メロンは後日配達されるそうなので、それはそれでラッキーでした。
と、言うことでバスは20分程走ってまずブルーベリー農園に行きました。プラスチックの容器が配られ、そこに入るだけ摘んでください、とのことでした。
ブルーベリーは1つ1つが小さいので、良く熟れたものを探して摘むのは結構時間がかかりました。最初は摘んだものをそのまま食べたりしていましたが、いつまでたっても容器が一杯にならないので姪と二人、試食を取り止めて頑張って摘みました。
その頃夫も下船していた様です。館山の観光協会による歓迎式典があったそうです。
また、岸壁から望遠でこんなにいい写真も撮影していましたが、残念なことに舳先がちょっとだけ欠けてしまいました。私だとこういう時は数枚撮影するのですが、メモリーにはきっちりこの1枚しかありませんでした。
私達の方はブルーベリー摘みを終了し、次にそこからまたバスで15分程の「にっぽん丸農園(大久保農園)」に移動しました。

ここでちょっと残念なことがありました。岸壁で早めにバスに乗車した私達は、最初にその席にいたご婦人から「お嬢ちゃんがいるからどうぞ」と一番前の席を譲っていただいたのですが、バスに戻ると30代のカップルがそこに座っていたのでした。「ここは私達の席です」と言うと一瞬移動してくれそうになったのですが、横にいたその母親と思われるお婆さんが「自由席だから移る必要ない」。「にっぽん丸」のスタッフにも言いましたが、問題を解決出来そうになかったので「もういいです」と言って諦めて後ろの席に行きました。
ぽつぽつと雨が降り始めた中、ビニールハウスに行き、メロンを1切れずつ試食しました。当初の予定ではここで収穫も体験でしたが、まだ育っていないのではどうしようもありません。
これらのメロン(ハウスの外から撮影)がちゃんと育ったら、自宅に送られてくることでしょう。確かにまだちょっと小さい感じがしました。
最後にそのメロン送付用宅配便の伝票を書きました。姪が自宅の住所をしっかり覚えていたので、書き込むことが出来ました。収穫作業がなかったせいか、農園にいた時間は30分もありませんでした。
一方夫はこの頃赤山地下壕跡を見学したそうです。ただ、誰もいない地下壕の中をどんどん奥に進むのは嫌になったので、5分ちょっとで出て来てしまいました。
バスは最後に道の駅とみうらに寄りました。30分程買い物タイムがありましたが、収穫はありませんでした。

館山と言えば学生の頃、大学の研修所に気象観測をしにやって来たことを思い出しました。

11時過ぎに館山港の岸壁に着いた頃には雨は本降りとなりました。最後のテンダーボート(通船)が出るまでちょっと時間があったので、岸壁に出展していた自衛隊のブースで制帽を貸してもらい、姪と二人の写真を撮影してもらったりしました。そして盛り沢山のツアーを終え、11時45分頃船に戻りました。

大漁旗を振っての見送りこの角度はなかなかようやく戻りました

12時ちょっと過ぎに出港しました。普段は岸壁に係留するので、ウィンドラス(揚錨機)がホーサー(係留索)を巻き上げますが、今回は錨を揚げるのを興味深く見守りました。本船は係留装置がオープンデッキにあってよく見えますが、「飛鳥U」や「ぱしふぃっくびいなす」では一段下にあるのでこれらの作業を見ることは出来ません。
しばし出港シーンを見守った後、陸から大分離れた12時半前に姪と二人で昼食に行きました。
2F「瑞穂」の入口に出向くと係の人が姪を見て「お二人の席か、あの奥のキャプテンの席と、どちらがよろしいでしょうか」「エッ、いいんですか?ではキャプテンの席で」と言うことで、キャプテンの席からの眺めです。姪が座っているとクルーが「おー、あなたはキャプテンですねー」と声をかけてくれ、姪は照れくさくも嬉しそうでした。

コンソメ ワイルドライスヴィールロインの煮込みロメインレタスのサラダ
2泊3日のクルーズで、昼食を2回食べられるたのは相当なお得感でした。でも夫と二人だけだったらいつも通りこの昼食はスキップしてしまったでしょう。
ドライカレーブラックタピオカ

そして13時半からは恒例のビンゴ大会でした。クルーズディレクターのトークは相変わらず軽妙でした。
そして今回は珍しく姪にも私にも景品が当たりました。おみやげ用にチョコレートとタオルハンカチをもらうことにしました。ちなみに夫にも1回目の時にビンゴが出たのですが、にっぽん丸瓦せんべいをもらってもしょうがない、次に日本酒を当ててやると権利放棄した結果、次はビンゴになりませんでした。
段々本船での時間も残り少なくなって来ました。今回のクルーズでは避難訓練がなかったので、着用する機会はありませんでしたが、クローゼットにはちゃんと子供用のライフジャケットが置いてありました。
天気が悪くて残念ですが、15時過ぎに羽田沖を通過しました。東京港着の良い所は家に近くなるのはもちろんですが、横浜港のあたりからまだ2時間弱余分にクルーズが楽しめるのは大きいです。
15時過ぎにはフェアウェルティー(アフタヌーンティー)に行きました。お菓子はマドレーヌとパウンドケーキの二種類でした。
食べ終わると三人で最後のワッチに出かけましたが雨が本降りだったためあまりウロウロ出来ませんでした。レインボーブリッジは15時20分過ぎにくぐりました。そして真っ直ぐ先の晴海埠頭に白い客船が見えました。
東京港に客船が二杯揃ったからか、東京消防庁の消防艇による歓迎放水がありました。天気が悪くて重ね重ね残念でした。

白い客船はイタリアのコスタクルーズの「コスタ クラシカ」でした。約53,000トン、全長221m、「にっぽん丸」より1つだけ年下とかなりのベテランです。本船は定刻にコスタと背中合わせに入船着岸しました。

15分位後、3Fの私達に下船の案内があり、三人で楽しく過ごした部屋を後にしました。2Fに降りて行くと「フォー・ドルフィンズ」がフェアウェルミュージックを演奏していました。昨日新宮港にいた時にデッキで話しかけてくれた一人が姪をみつけて手を振ったので、彼女も駆け寄ってハイタッチをしていました。日本船ではまだまだ子供は珍しい存在だと思いました。
1Fの下船口が狭いのと、雨で人の流れが良くなかったためちょっと待ちましたが、16時半に下船しました。岸壁には東京駅までのシャトルバスと、タクシーが何台かスタンバイしていたので、タクシーで帰ることにしました。
クルーズの乗船記を書くと最終日は下船するだけという内容が多い中、下船日に他港に寄港しオプショナルツアーまで組むというのは船会社的にはかなり大変なのではないかと思います。館山は首都圏に近いためこういう航程になるのかもしれません。館山市は客船誘致に力を入れているようで、翌2010年の4月には多目的桟橋が出来たそうです。
メロンはクルーズから約2週間後、無事に我家に到着しました。しっかり待っただけあってとても甘くてジューシーでした。【2010年7月記】

このクルーズに関する夫のブログ「やたがらす」(2009年6月30日)