スーパースター・ヴァーゴ マラッカ海峡クルーズ乗船記(2005年12月13日)

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3日目 プーケット(シンガポールから558海里)入港8時 出港18時

プーケットへは朝8時に入港ということで、7時台に喉が乾いて目が覚めたついでに起きることにしました。朝食は「ベラ・ビスタ」に行ってみた所、上陸時間を過ぎていたためかすんなり入れました。メイン(卵他)は席に置いてある注文用紙でオーダーする方式でした。卵はオムレツ、目玉焼き、ポーチトエッグ、ゆで卵からチョイス、つけ合わせはソーセージ、ターキーハム、ベーコン、焼きトマト、ベイクトビーンズ、ハッシュトポテトから選べます(全部載せも可能)。夫はチーズオムレツとハッシュトポテト、私は目玉焼きのターンオーバーに焼きトマトとベーコンを付けました。コーヒーはテーブルで注文、パン他は取りに行く方式でした。フルーツやシリアル、チーズ、ハム等が取り放題でしたが朝からそんなには入らなかったです。

朝食から戻ってすぐプーケットに上陸することにしました。タイはシンガポールと1時間時差がありますが、時計はそのままに出かけました。上陸開始時間から暫く経っていたせいか、今回は「ザ・リド」に集合することなく、そのまま4Fに降りてすぐにテンダーボートに乗り込むことが出来ました。船からプーケットの浮き桟橋(ポンツーン)までは約15分でした。

桟橋からパトンビーチに上陸すると例によってタクシーとか観光の客引きがうるさい位に寄って来ました。が私達が所持しているのは前日1,000円をマレーシアリンギットに替えた残りの半分をペナンで替えてもらった125バーツのみ。500円はタイでは大金なのではないかと思いつつ、やはり心もとなく、かと言って買い物をする予定もないので更に両替しようとも思いませんでした。と言うことで客引きはすべて無視、それなりにパワーを使いました。

上陸後ビーチをしばらく歩きましたが、どこまで行っても同じ様なビーチなので海沿いの通りからパトンビーチの町へ。そこは「他の東南アジアの町と同じ」と夫が言うところのみやげ物屋と怪しげなブランド品を売る店が並ぶ中にスターバックスやサブウエイサンドイッチが見られる所でした。ただ昨年の津波の被害は海岸に面したごく一部に限られているみたいで、歩道は直している最中でした。多分日本や欧米なら「津波はここまで来た」と言う標識みたいのを立てて「過去の災害を忘れないようにしよう」となる所ですが、それらしきものは何もありませんでした。
タイに来たのは初めてだったのでタイ語の書いてあるTシャツとかを買ってもいいかなと思ったりしましたが、みやげ物屋の開店はお昼位らしく、売り子は店開きの準備に忙しいためか声もかけてくれません。自分から声をかけるパワーを使う程ではなかったので結局何も買いませんでした。それにしてもこここは欧米人、とりわけドイツ人が多かったです。ビアガーデンが沢山あり(しかもBier Gartenとドイツ語で書いてある)ドイツの新聞もスタンドに普通に置いてありました。足つぼマッサージだけは心が動かされましたが値段表を見ると(交渉の余地はあるのでしょうが)意外と高く(日本よりは安い)、両替も値切るのも面倒なので、結局桟橋から2〜3km程歩いた所で引き返すことにしました。

125バーツは余らしてもしょうがないので目に入ったコンビニ風の店に入り、レジの奥に置いてあったタイ産のウィスキー(375ml)瓶が95バーツとのことだったので買い求めました。冷蔵庫がないためビールは買えず、寝る前に口寂しい時ウィスキーがあればいいかなと思ったのですが、戻って封を切った所何とも言えず甘ったるい後味が残ったためほとんど飲みませんでした。インドネシアの煙草で「ガラム」というのがありますが、あれのウィスキー版と言った感じです。上陸は10時半位、戻ったのは12時過ぎという短いタイ国滞在でした。ちなみに写真は「盗電でもしているのか?」という位にごちゃごちゃになった電線です。
船に戻るとクルーが笑顔で迎えてくれました。

戻ってからはまずプールに行き、のんびりしたかったものの体育会の夫が30分の水泳を課すので必死で泳ぎました。泳ぎ終わって喉が乾いたので「ザ・タベルナ」でビールを注文しプールサイドに持って来てもらいました。これは14時過ぎだったと思いますが、この晩は「侍」でのガラ・ディナーの予約が21時だったので豪華にチーズバーガーとチキンサンドイッチとシーザーサラダも食べることにしました。チーズバーガーには山盛りのフライドポテト、チキンにはナチョチーズがつけ合わせで付いており、しかもサラダには沢山のチキンがトッピングしてありました。お代わりのビールを飲み終わった所で強烈な睡魔に襲われ、そのままかなりいい気持ちで眠ってしまいました。

このために泳ぐチキンてんこ盛りのシーザーサラダもちろん完食

本日のスポーツメニューはこれで終了かと思ったら、次いで7Fの「ザ・プロムナード」にジョギングに行くと言われてしまいました。今回は船尾側も通りぬけられる様になっていたため、40分程ぐるぐる回りましたが、走り続ける元気はなく早歩きで船首と船尾を回る時だけダッシュしました。曇っていてもかなり暑く汗が吹き出ました。部屋に戻ってシャワーした後、20時から船長主催のガラ・パーティが始まるまで待機している間に、船が出航するため回頭し始めました。

夫はジャケットを、私はツーピースを着用し、頃合を見計らってガラ・パーティーに出かけました。7Fレセプション前ホールには徐々に人が集まり大変な混雑となりましたが、シャンパンを2杯ずつ飲みました。そうしているうちに乗客との記念撮影に忙しそうだったキャプテン(船長)がマイクを取り、主だったクルーの紹介をやりました。これはにっぽん丸でもお馴染みの光景です。紹介が終わった後、船長がそろそろディナーが準備OKですよ、と言うので8F「侍」に行きました。

本来はS$48のコースなのでかなり期待は大きく、事前にメニューが配られていたのでメインに何を選ぶかは決めていました。というか肉と魚介だったら必ず肉を選びます。意外なことに夫も肉を選んでいました。昼間にビールを飲んでいたし、パーティでも既に飲んでいたのでアルコール類はどうしても飲みたいと思わなかったのですが、同じ様にお茶でいいかなと言っていた夫がいきなり水割りを注文してしまいました。「奥様はどうしますか」と聞かれたので初志貫徹して「お茶をください」と言ったら気を利かして「アルコールが駄目ならノンアルコールカクテルなど如何でしょう」と勧められました。アルコールが入っていないのに値段はカクテルと同じ位などというそんなもったいない物を飲む位ならと思わず「じゃあビール」と言ってしまいました。サッポロの缶ビールが出て来ました。

前菜:マグロと鮭のお刺身とカリフォルニアロールみたいの
揚げ物:茄子とれんこんの挽肉はさみの天ぷら(若干衣厚め)

メイン:テンダーロインの照り焼きソース
これに白飯と味噌汁と漬物が付いていました。味噌汁はしっかりとだしが効いており、なかなか美味しかったです。
デザート:タピオカココナツミルク、バニラアイスとあんこのせ
部屋に戻ったら満腹感で睡魔が襲って来てすぐに寝てしまいましたが、喉が渇いてふと目覚めバルコニーに出ると満月に近い月がマラッカ海峡の雲間に見え隠れし、波を銀色に照らしていました。