■ ■ ■ 分類学 ■ ■ ■
焼酎や日本酒について分類してきたので今度は洋酒について調べました。「洋酒」とひとくくりにしてしまうのは無謀な位様々な種類があるのですが接する機会の多い「ウィスキー」「ブランデー」「スピリッツ」「リキュール」「ワイン」を取り上げます。概要の部分は現地の法律等による厳密な定義ではなく、代表的な製法、特徴を記載しました。とりあえず「ウィスキー」と「ブランデー」を。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最近お菓子とかの包装物に材質表示が増えてるなぁと感じていたのですが、「紙」はいいとして「プラ」の下に書いてあるPPやらPVCって何?分別を更に細かくするってこと?と疑問に感じていたので、週末にインターネットで調べました。 1991年10月から表示が義務付けられていた(表1)の@「スチール」A「アルミ」B「ペット」に、2001年4月からC「紙」D「プラ」が追加されていたのが目についた理由です。プラスチックの略語は(表2)に示す通りでした。これはJIS(ISO)の表記方法に準拠している様です。原料が何かを知ることが出来るのは便利ですが、マニアック過ぎて一般消費者にはあまり関係ないかも・・・、と思ってしまいまいした。ただ燃えるゴミと燃えないゴミ(東京都の場合)の区別がつく人は意外と少ないので、「紙」「プラ」の表示はそれなりに有効だと思います。 尚BのPETは分かり辛い表示です。もともとは(表3)の通り米国プラスチック工業協会が定めたマークで世界的にも浸透しつつあるのですが、今回の法改正で表示する範囲が限定的となりました。容器リサイクル法で定める表示義務のある包材を「指定表示製品」といいますが、これは従来から表示義務のあった「第二種指定製品」(飲料と酒類のスチール、アルミ缶と飲料と醤油と酒類が充填されたPETボトルのこと)に、飲料用紙パックを除く「紙製容器包装」と、飲料、醤油、酒類用のPETボトルを除く「プラスチック製容器包装」のことを指しています。 表1Bの「1PET」は清涼飲料と醤油、酒類だけにのみに義務付けられた識別マークであるため、容器そのものがPETボトルであっても、また素材がPETであっても、識別マークは四角い「プラ」の表示でなければならないことになります。つまりソース等の容器はPETであってもPETと表示出来ず「プラ」表示されることになります。多分リサイクルするかしないかで定めたのでしょうが、世界的にはわかりにくい表示です。 ![]()
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本におけるビールの定義は酒税法で定められており、その原料は麦芽、ホップ、酵母、水の4つとされていますが、この他に米、とうもろこし、こうりゃん、ばれいしょ、でんぷん、糖類または苦味料または着色料(カラメル)の使用も認められています。これら副原料の入らない物がいわゆる麦芽100%ビールであり、また副原料の重量の合計は麦芽の重量の10分の5を越えないものに限られています。つまり麦芽比が67%以上で定められた副原料のみを使用したものがビールということになります。 アメリカでは副原料の使用比率の規制が存在しないため、日本ではビールと定義されないものもビールと呼ばれていることになります。 一方ビールの本場ドイツでは1516年、ヴィルヘルム4世によって「ビール純粋令」が発令され、その内容は「ビールは、麦芽、ホップ、酵母、水のみを原料とすべし」というもの。従ってドイツでは麦芽100%こそがビールです。 ところで発泡酒とは「麦芽を原料の一部とした酒類で発泡性を有する雑酒」と定義されており、麦芽が67%未満のビールみたいな飲料もこれに分類されます。1996年10月に酒税が改定され麦芽55%以上66.7%未満の発泡酒の税額はビールと同じ77.7円(335ml)になってしまったためこのレンジのものは姿を消してしまいましたが、1994年にサントリーの麦芽65%HOPSが初めて発売された発泡酒です。他のレンジの税額は麦芽使用率が25%以上50%未満のものは53.5円、25%未満で36.7円となっているため現在の発泡酒はほとんど麦芽25%未満の様です。 【2002/7】 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本酒は原材料と精米歩合によって主に下表の6種に分類されます。 尚精米歩合とは精米前の玄米重量に対する精米後の白米重量の割合です。例えば精米歩合70%は表層部を30%削ったという意味です。米の表層部にあるタンパク質や脂肪は雑味の原因となるので精米によってこれらの成分を少なくします。大吟醸では米粒の半分以上を削り取ってしまう訳でとても贅沢な使い方と言えます。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
焼肉屋で飲み残しの焼酎のハーフボトルを持ち帰り、お湯割りの梅入りを作ろうとスーパーに行ったら大きなパックしかなく、大量の梅干残高を抱えることとなりました。仕方なく今度は焼酎を買いに行ったら種類が多すぎてわからず、そういえば焼酎には甲類と乙類ってあったっけと調査してみました。 結果:
結論: 焼酎と言えば本来は乙類を指すのでしょうね。じっくり味わって飲むなら乙類。お湯割りの梅干入り、という飲み方の場合は甲類の方ってことでしょう。訳もわからず乙類を買わないで良かったです。ちなみに甲類には「甲類焼酎」と書いてありますが、乙類の方には「本格焼酎」と書いてあることが多いみたいです。 【2002/5】 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■ ■ ■ |