夫が現役サラリーマンだった時代の出張で稼いだマイレージで、ここ10年来JALグローバルクラブ(JGC)の恩恵を受けています。安い便でもサクララウンジが使えたり、預けた荷物がいち早く出て来るためJALを利用することが多かったのですが、今年の初めに国内ツアーでたまたまANAに乗ることになりました。当たり前なのですが優先搭乗もないし、荷物もすぐ出て来ないしとJALでは当たり前の扱いがありません。むぅそれなら…と一部マニアの間では有名な「SFC修行」を検討することにしました。
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-1月2日-ANA670長崎19:1520:50羽田--610-五島列島再訪
とはいえ私は昨春からパートタイマー社会人に復帰したばかり、経済的にこそ少し余裕が出たものの自由な時間はそれ程ありません。そこで3月末で退職する予定の夫にそれとなく打診したところ「やってもいいよ」とのこと。体験記はいくらでもネットに転がっているのでそれらを参考に企画立案実行を頼むと「わかった」。しかし生来の面倒臭がりの夫は調べ始める気配がありません。対象となるチケット(プレミアム旅割28※)の予約は搭乗日の2ヶ月前から始まるので、気長に待っていると4月スタートの機を逃してしまいます。ということで、仕方なく私が計画することにし、夫には実際に飛行機に乗る部分だけをやってもらうことにしました。

全日空の、JALグルーバルクラブ(JGC)に相当する上級会員はANAスーパーフライヤーズクラブ(SFC)で、その資格を得るには暦年に50,000のプレミアム・ポイント(PP)を獲得する必要(JALのFLY ONポイントに相当)があります。このPPは陸で買い物をしても貯まる普通のマイルとは別で、実際に飛行機に乗らないと得られないものです。航空券の種類(国際線だとファーストか、ビジネスか、エコノミーか、ツアーか等)によって同じ路線でも獲得出来るポイントが異なります。

費用については、お金のない学生が雑魚寝のフェリーで移動するがごとく、とことん安値を追求するのも一興ではありますが、夫は還暦を過ぎて久しくあまり無理をさせる訳にはいきません。シニア修行僧にとって費用対効果のバランスが一番良いのは、PPが2倍になる国内線の中でも距離の長い沖縄往復の「プレミアム旅割28※」のようだと当たりを付け、これを中心に組み立てることにしました。この航空券種別だと獲得PPが通常料金の125%になり、那覇を1往復で5,720PP、9往復すれば51,480PPで解脱(目的達成)という算段です。なお、陸でコツコツとためたマイレージをANAスカイコインに交換し、それを航空券の購入代金に充当すれば懐は痛まないようですが、まどろっこしいので検討対象外としました。

ツアーでゲットしたPP610から夫の修行がスタートします。
私は時刻表とのにらめっこがスタートです。