7日目 8月20日(金曜日) ポートリー(スカイ島) 入港8時 出港18時 | ||
朝7時頃起きると本船はスカイ島の最北部を右に回ってポートリーに向かっている所でした。予報によると晴れですが、気温は13度とかなり寒そうです。スカイ島はヘブリディーズ諸島の中で最大の島で、人口は9,000人だそうです。ゲール語の翼(Sgiath)がその名の由来で島は鳥が翼を広げたような形をしています。 | ||
この島も今見ている部分は海面から断崖絶壁がそそり立つ、もと火山島のように見えました。 | ||
7時半ぐらいに投錨し、ほどなくテンダーによる下船が始まったようでした。 | ||
朝食はいつもの9F「リド・レストラン」に行きました。夫はオムレツコーナーでマッシュルームオムレツを注文したようです。私も今日は趣向を変えて目玉焼きとホットケーキにしてみました。もちろんサラミやスモークサーモンは外せません。 | ||
今日もオプショナルツアーの予約は入れておらず、10時40分の添乗員さんによる散策ツアーまでにはまだ時間に余裕があったので、卓球をすることにしました。ダブリンの出港時にもとインターハイ選手に揉んでもらってから私達二人ともコツを掴んだようで、うまくいくと本格的なラリーがしばらく続くようになりました。たまたま後ろを通りかかったキャプテンに「Good rally !」と声がかかりました。 | ||
もともと雲行きはあやしかったのですが、10時50分頃テンダーボートに乗り込むと雨が降り始めてしまいました。 | ||
まだ小雨なので天気の回復を祈りつつ港に向かいます。傘は持って来ていませんが、いざとなれば100円ショップのビニールポンチョが役に立つでしょう。 | ||
20分程で桟橋に到着しました。浮き桟橋は下が金網で海がシースルー状態だったので、高所恐怖症の人は干潮時に辛そうです。 | ||
桟橋から町の中心のサマレッド広場(Somerled Sq)まではキー・ストリート(Quay St)の坂を上ってウェントワース・ストリート(Wentworth St)を左折して10分弱でした。雨は止みそうにないので途中でポンチョを着用しました。 | ||
広場に面してポートリー教区教会(Portree Parish Church)がありました。スコットランド国教会(Church of Scotland)と書いてあったのですが、「スコットランド国教会」と「イングランド国教会」の違いがよくわかりません。 | ||
ポートリーはとても小さな街だったのであっと言う間に散策は終了し、そのまま数軒のみやげ物屋を覗きました。夫がバグパイプとマーチングバンドの入ったCDを一枚購入し、それから「Portree」と書いてある漁船の模型を10ポンドで買い求めました。 | ||
店から出ると雨は土砂降りに近くなっていて、一瞬怯みつつもポンチョがあるのでまた歩き出しました。雨の向こうに見える建物はスコットランド銀行の店です。 | ||
湾沿いにはかわいらしい建物もあり、天気が良ければじっくり楽しめたのですが、雨だとどうしても乾いていて暖かいフネに早く帰りたくなってしまいます。 | ||
買物を含め町には1時間ぐらいの滞在をして桟橋まで戻ることにしました。 | ||
桟橋の近くにあった「THE LOWER DECK」という魚介レストランは、船をモチーフにしたディスプレイがお洒落でした。いつの日か別荘を持ったらこういう飾りつけをしてみたい、と妄想してみました。 | ||
ごみ箱の上を物思いに耽りながら歩くカモメ。後ろにいる漁船がカラフルでとてもお洒落でした。 | ||
桟橋近くにはこれから出発する観光バスが待機していました。オプショナル・ツアー案内には「シーサファリ」と「タリスカー蒸留所見学(Talisker Distillery)」の2本しかなかったのですが、どちらも人気があるのかもしれません。今回のクルーズはこの蒸留所のほか一日前のグリーノックからグレンゴイン蒸留所(Glengoyne Distillery)の見学ツアーがありました。 | ||
テンダー乗り場にはテンダーが待機をしていたので、そのまま乗り込むことにしました。コンパクトで居心地の良い町でしたが、雨が止んでくれませんでした。 | ||
雨が降っているとカメラを水から守りながら撮影しなくではならないので気を遣いました。まさしく2年前に行ったアラスカのシトカ状態で、ズクズクの寄港地となりました。 | ||
本船は入り江の向こう側にいるので、12時40分頃出港したテンダーが少し進んで回りこむと見えるようになりました。 | ||
テンダー乗船時にはいつも「本船を綺麗に撮影しなくては」と意気込むのですが、今回は揺れる上空も灰色だったのでいまひとつテンションが上がりませんでした。 | ||
13時10分頃部屋に戻って外を見ると、先ほどまでの雲がウソのようになくなって青空になっていました。これならもう一度上陸してもいいぐらいです。 | ||
お腹が空いていたので荷物だけ置いて、すぐに9F「リド・レストラン」に行くことにしました。 | ||
朝食時に食べられないサラダ類と「リド・グリル」でフレンチフライドポテトだけもらって来ました。夫はメキシカンが気に入ったようで、サラダに加え今日もタコスの中身の部分を食べていました。 | ||
この食事中にキャプテンからの放送があり、最初はオランダ語で全然意味がわからないのですがただならぬ雰囲気が伝わりました。英語に切り替わったので聞いていると、午後から風が急に強くなり(50ノット、風速25m)テンダーサービスが出来なくなったので中止するということでした。午後になって先ほど急に晴れて来たので天候が回復したのかと思いきや、海面を見るとものすごく強い風が吹き抜けていて白波が立っていました。 | ||
プロムナード・デッキではテンダーがスタンバイしているのを間近に見ました。今まで乗船した船は、テンダーを遣っている間デッキのその場所は立ち入り禁止だったので、少々驚きました。 | ||
15時過ぎにふと外を見ると、プレジャーボートが真っ白な波をかぶりつつ港に向かっていました。 | ||
強い風の中デッキを走るのは大変なので、初めて10F「フィットネス・センター」に行ってマシンで走ることにしました。機械走りはあまり好きではありませんが、走る距離がデジタルでリアルタイムに表示されるので、つい50分も頑張って5マイル(8km)ほど走ることが出来ました。 | ||
戻ってシャワーを浴びるともう17時で、即ビアタイムに突入しました。気温は予想気温の13度よりもあるような感じで、日差しがあると更に暖かい気がします。 | ||
遠くで待機するテンダーは波をかぶって大変なことになっていました。まだ島に乗客が残っているのでしょう。 | ||
一方本船もテンダーが安全に本船に帰って来られるようアジポッド推進器で常に同じ方向に船首を向けるよう調整していました。 | ||
このような状況で作業するオフィサーやクルーは大変に神経を使うだろうと思います。 今晩は添乗員さんが18時にイタリアンレストラン「カナレット」(9F)の席を用意してくれているので、18時過ぎに出向きました。「カナレット」は「リド・レストラン」の一角にあってカバーチャージはかかりません。量が多いらしいので、欲張らないよう気をつけることにします。 カナレット(Canaletto Restaurat)のメニュー | ||
Antipasti
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Zuppe
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Pasta, Carne, Pesce, e Pollo
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Dolci
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レストランの帰りにエレベーター乗り場の手すりにエチケット袋が用意してあるのに気付きました。かなりの揺れが予想されているのかもしれません。 | ||
ショーは地元スコットランドのコメディアンによるものなのでかなりの英語力が問われることから夫が尻込みし、入り口から覗くだけにしました。ちょっと聞いてみるとたまたまわかり易い部分でした。「皆さんお若いですよ!この間仕事で別のフネに乗ったのですが、コンプライアンス上の理由でイニシャルしか言えませんけど・・・、"QE2"と言って(ここで皆笑う)、大西洋横断の出発港サザンプトンで、乗客がギャングウェイをこうやってすり足で歩くジェスチャー)乗船し終えるまでに1日半かかったんですヨ!それに比べたら…」 | ||
部屋に戻ると今日はゾウが待っていました。これはかなりそれらしくしかも可愛らしい出来栄えです。 | ||
今晩は23時からフィリピンクルーのショーがありますが、疲れたのでパスしてゆっくりすることにしたので久しぶりにゆっくりした夜となりました。船はいつもよりちょっと揺れています。 | ||
夫がブログを作ったので21時半頃3Fの「インターネット・センター」まで書き込みに出向きました。自分のPCが繋がるのはとても便利なので、早くすべての日本船がそうなって欲しいものです。 「大陸の西から(2010年8月21日)」 |