飛鳥Uの船内
100日以上を過ごした第二の我家はそのどの場所も懐かしいです。

エレベーター
左の黒い丸に書いてある階数と、右のボタンが同じように並んでいて紛らわしいです。右のボタンを押すべきですが、つい左の黒い丸を押したくなってしまい、しかも無反応なのでかなり強く押した後に間違いに気付き赤面します。
4F テンダーデッキ
4F 診療室
ここだけは懐かしくないですが、6月の頭に一度お世話になりました。処方薬はやはりよく効きました。
5F メインデッキ
5F アスカプラザ
本船の玄関口とも言える華麗な吹き抜けのスペースです。フォーマルの夜は華やかな雰囲気に包まれる一方、何もない日はほとんど人がいません。
5F レセプション
同室者の合算やクレジットカードの登録など、夫には事務手続きで何度か行ってもらいましたが、私は「USBメモリが落ちていませんでしたか?」(5月23日)と遺失物チェックに行ったぐらいです。無事落し物として届けられていました。ちなみに「洗濯機内に放置してある洗濯物を回収して欲しいのですが」と「ルームサービスでビール2本ください」という電話もここにかかっています。
5F ピアノバー
ロケーション的に食前酒を飲みたくなりますが、毎回部屋の箱買いビールを飲んでしまっているため、一度も行きませんでした。フォーマルの日などには「ラグーナ・トリオ」が食事前の時間に演奏しています。
5F フォーシズンズ・ダイニングルーム
400名が一度に食べることの出来る本船のメインダイニングです。日本人のメートルディー(ダイニングマネージャー)の下、右舷と左舷をそれぞれフィリピン人のシニアウェイターが統括していて、細かな目配りをしています。正式名称は「フォーシーズン・ダイニングルーム」で、複数形の「ズ」はつい個人的に付けてしまったものです。
5F ダイニングに向かうそれ程長く感じない廊下
一番前のエレベーターで5Fに下りてから、ダイニングに向かう右舷の通路です。5Fの客室はクルー用で、一般には販売していません。
6F プラザデッキ
6F ギャラクシーラウンジ
夜はショーが行われる一方、寄港日の朝はオプショナルツアーの集合場所になります。皆出足が早く、私達はいつも出遅れています。
6F マージャンサロン
マージャンの牌のほか、囲碁や将棋のセットも置いてあるみたいです。嗜まないので一歩も足を踏み入れませんでした。
6F モンテカルロ
本船は日本船籍であるため、チップを稼いでも景品や現金には交換してもらえません。ただ、稼いだチップは翌日以降に持ち越せるので、勝ち続ければずっと遊んでいられるということでしょうか。チップを1,000円買うごとに記念品交換券をくれるので、何枚かためると飛鳥Uグッズ等の記念品と交換してもらえます。夫がミニマムの3,000円分遊んだので、クマのぬいぐるみをもらいました。
6F ザ・ビストロ
寝坊したり食欲があまりない日の朝食、ティータイムのオヤツ、夕食前のツマミ類、最後に夜食とほぼ一日中何か食べることが出来るスペースです。ちょっと凝ったツマミ類がとても美味しいと思います。
6F カラオケ場(クラブスターズ)
入口近くに行くと、中から漏れる歌声が国内フェリーを彷彿とさせるホットスポットでした。特に初老の男性の演歌が聞こえると、豪華客船と呼ばれる「飛鳥U」のアトリウムも場末のスナックのようになります。それはそれで味があります。
6F アスカプラザの上の部分
常に次の寄港地の国旗が5つ先まで飾ってありました。アフリカの旗にポルトガルが加わってきたり、右の写真のようにヨーロッパ(ノルウェーとアイスランド)とアメリカやメキシコが一緒に飾られたりするのを見て、まさに世界一周をしていることを実感しました。最後は日章旗1本になってしまったのが寂しかったです。
6F 売店(ル・ブルー)
6Fには専門店「フラップ フラップ(カジュアルウェア)」「ラ・ステッラ(宝飾品)」「ペガサス(ブランド衣料品)」もありますが、一番通ったのはおみやげや飛鳥Uグッズ、日用品をそろえる「ル・ブルー」でした。「ラ・ステッラ」だけ購入ゼロでした。
6F クルーズコンサルタントオフィス
クルーズコンサルタントの江頭さんがいて、次のクルーズの相談や仮予約をしてもらえます。ここで最終下船地を横浜から神戸に変更してもらいました。
6F ハリウッドシアター
講演やウクレレ教室に使われ、そうでない時間帯は映画を上映しています。映画はまだ一度も見たことがありません。
6F ライブラリー
新聞、寄港地で仕入れる日本の雑誌ほか、地球の歩き方も沢山置いてありました。これら以外の本であれば借り出して部屋で読むことも可能です。
6F カードルーム
カードというだけあって、元々はコントラクト・ブリッジをするためのスペースだろうと思いますが、囲碁・将棋セットも置いてありました。午前中はブリッジの中級コース(プレイ中心)が行われていた他、コサージュ等の会場になったりもします。
6F コンパスルーム
参加人数が多めの教室の会場として使われていました。年末年始や夏休みのクルーズでは、キッズルームになることもあります。
6F フォトショップ
ふと時間が空くとよく写真をチェックしに行きました。「写してもらうだけならタダ」とばかりに、積極的に写してもらうポリシーだったので、知り合いにしばしば「あなた達の写真またあったわよ。よく写ってるわねー」と言われました。料金は500円で、厳選して114枚を購入していました。自分で写した写真もテンプレートに組み込んで同じサイズにプリントしてもらえます。
6F シガーバー
外部のデッキやマリナーズクラブ、ビスタラウジの左舷でも喫煙は可能ですが、ここが本船内でタバコを堂々と気兼ねなく吸える唯一のパブリックスペースです。

なお、2011年の世界一周クルーズ当時は客室内で喫煙可能でしたが、その後全面禁煙になりました。
6F マリナーズクラブ
英国製の調度品を使っているとい落ち着きのある渋いバーですが、最低限の分煙なのでタバコ臭いのがマイナスです。
6F エンターテイメントサロン
一番後ろのエレベーターの前に設置され、1日に何回かスタッフが常駐していました。阿波踊りの浴衣や、ヒッピーの衣装を返却したり、イベント参加でゲットしたアスカドルを景品に交換してもらいました。
6F クラブ2100
ダンス教室の会場だったことに尽きます。6Fをオモテからトモまでずっと歩いて向かうのですが、夫の足取りが段々重くなりました。2100は本船が三菱重工長崎造船所の2100番船だったことに由来します。
6F スポーツエリア
クラブ2100の後ろの外の部分は、卓球台とゴルフレンジがあります。輪投げ大会なども開催されるエリアです。ダンス教室の最中、ガラス越しに他のフネが見えるとここに出て写真を撮影していました。
6F 船尾の日章旗
寄港する日は船尾に船籍国旗である日章旗を掲揚しています。フネ全体の高さからすると随分下の方でサイズもさり気ないため、外から見るとあまり目立ちません。旗を2まわりぐらい大きくして、もっと上の方に高々と掲げてもらいたいものです。
7F プロムナードデッキ
7F プロムナードデッキ
総チーク張りの素晴らしいデッキを持つ客船は、そう多くはありません。本船のこの設備は間違いなくプレミアム船のそれだと思います。23周すると10kmで、ちょうど良い長さです。反時計周りがルールなので、右舷では向かい風、左舷では追い風になることが多いです。
7F 所々途切れるのでそれ程長く感じない廊下
7Fには眺望が遮られるKステートと、角窓のEステートがあります。8F、9Fの部屋と異なり、ドアが廊下に対してナナメについています。普段この廊下を通ることはありません。
8F ホライズンデッキ
8F 長い廊下
8FにはKステートとEバルコニーがあります。キャビン数が一番多いフロアです。この廊下もあまり通りませんでした。
9F シーブリーズデッキ
9F 長い廊下
流石に住んでいた9Fの廊下はよく通りました。梁の部分の色はターコイズブルーで、これはフロア毎に異なっています。
9F 洗濯場(セルフサービスランドリー)
かなりの頻度で使いました。洗濯機が6台、乾燥機が8台です。洗濯機は1台途中で故障し、別の機種に置き換わっていました。
9F バルコニーから後方の見慣れた景色
引き波の音を聴きながらと適度な風を受け、周りに何もない海はもちろん、風光明媚なフィヨルド等を航行する終日航海日は、思ったよりも多く70日ありました。
10F アスカデッキ
10F 豪華な廊下
このフロアはスイート群(Cスイート、Aアスカスイート、Sロイヤルスイート)ばかりで敷居の高いフロアです。操舵室見学の日だけ通りました。

このクルーズ中ロイヤルスイートの空きがあったらしく、Dバルコニーとの差額を1日あたり166,000円を払えば1泊〜9泊体験出来ると案内がありましたが、あまりの差額に諦めました。
11F リドデッキ
11F ビスタラウンジの外の部分
夫と私の入港ワッチスタンバイポイントです。乗り物は横や後ろよりもやはり前面展望の方が気分が盛り上がります。無線受信機を聞きつつ、キャプテンの操船を上から見守りました。
11F ビスタラウンジ
外が暑過ぎたり、逆に寒過ぎたり、風が強過ぎる場合によく夫が避難して、楽なワッチをしていました。私は臨場感を重視し、雨以外は外に出張りました。
11F パームコート
朝食の後エスプレッソを飲みながらよく新聞を読みました。部屋から近いこともあって、大好きな寛ぎスペースでした。
11F 和室遊仙
用もないのに入り込んで寝そべりました。ここにも囲碁セットが置いてありました。「遊仙」とはもちろん「郵船」のことです。
11F コンピュータープラザ
夫のブログや自分のツイートのためによく使いました。船上からネットを読み書き出来るのは以前から比べると画期的ですが、アナログモデム時代を思い出させる通信の遅さは重たいコンテンツの多い最近ではかなりのストレスでした。通信カード5,000円(60分)を7枚使いました。
11F シーホースプール
本を読んだり音楽を聴いたりし、暑くなると水に入ってまた休むというのを繰り返した贅沢なスペースです。クルーズの後半は焼き仲間のメンバーが固定化しました。プールの長さは14mあり、船上ではちゃんと泳げる方です。
11F リドグリル
プールサイドで暑くなると水に入るほか、リドグリルでかき氷を作ってもらったりしました。かき氷に最後アイスをトッピングしてもらうというワザもあります。ハンバーガー類と麺類が日替わりで提供され、夫の禁酒の決意が固い日や、メインダイニングの和食メニューがいまいちの時は、ここで夕食を済ませました。
11F リドガーデン
リドグリルの後方のスーペースがリドガーデンで、リドカフェと同じく朝食と昼食のビュッフェを食べることが出来ます。
11F リドカフェ
リドガーデンと同じですが、玉子調理コーナーがあって出来たてのオムレツや目玉焼きを作ってもらえます。「コントラクト・ブリッジ」教室の会場でもあったので、営業時間外の誰もいない様子を見るとそちらの方を思い出します。
11F リドカフェの外の部分
暑過ぎず、寒過ぎずの丁度良い天気の時は、朝食のトレイを持ち出してここで食べました。二引きのファンネルが頼もしいです。
11F リドカフェの外からのウェーキ(航跡)
本船のトモ(船尾)部分は6Fから11Fまですべてパプリックスペースなので、ウェーキはどこからでも眺められるのですが、やはり高い所からのが一番です。二軸のスクリューが力強く回転している様子が伺えます。
11F 海彦
リドカフェの反対舷にあります。刺身をちょろっと食べた他は黒毛和牛のしゃぶしゃぶに食欲を集中させました。
12F スカイデッキ
12F ビスタラウンジの上の部分
前面展望では一番高い位置にあって遠くが良く見えます。プールサイドの所の階段から行く必要があるのがちょっと面倒でした。
12F パームコートの上の部分
左の写真は左舷で前方を向いていて、右は右舷で後方を向いています。かなり広いスペースで、デッキゴルフ大会はここでやっています。三角っぽい構造物はパームコートの明り取りです。
12F ウィンブルドンコートから部屋へ向かう右舷通路
大浴場からの帰りは雨の時以外必ずこの通路を通りました。何十日も通った見慣れた景色です。偶然にも夫もこの右舷のルートを使っていたそうです。
12F ウィンブルドンコート
パドルテニスの道具が置いてあるテニスコートなのですが、専ら持ち込んだグローブと軟球でキャッチボールをしていました。ちょっと変わっていて面白かったと思います。
12F ウィンブルドンコートと大浴場の間の廊下
大浴場からの帰宅ルート上にあって、寄港地の記念盾が飾ってあります。いつも同じではなく時々入れ替わります。
12F 大浴場(グランドスパ)
前方の部屋からだとちょっと遠いですが、ジョギング→大浴場→ビールという黄金の三点セットの欠かせない要素です。お湯は自分にはちょっとぬるめですが、シャワーの勢いが強いのでサッパリしました。
12F 一番後ろの階段の壁画
田村能里子氏の「花筏(Floral Float)」という作品です。初代飛鳥の現アマデアにも同氏政策の「季の奏(しらべ、Tunes of the Seasons)」という大きな壁画があります。
(参考資料)

左のアマデアにある作品の右上鶴の部分は、メインダイニングの飾り皿のデザインとなっています。
12F フィットネスセンター
インストラクターに体幹を鍛えお腹を引っ込めるメニューを作ってもらったのですが、夫婦揃って地道な努力が苦手なため、クルーズ後半はあまり行きませんでした。ランニングマシンは本格的で、風が強い日や時化の日にはこれで10km走りました。外を走るのと違い走っても風がこないため暑く、単調なので飽きます。
12F フィットネスセンターの外
この反対舷は美容室なので、本船飛鳥Uのファンネルを身近に見られる唯一の場所でした。漆黒の闇を進む中白く光る「ASUKA II」の文字はファンネル同様頼もしく感じました。
12F 資生堂サロン(当時)
美容室と理容室(長いクルーズの時のみ)です。早くから予約すれば希望の時にやってもらえます。着物の着付けもここでやってもらえるそうですが、イベント時には混雑するようです。