ダンス教室
世界一周クルーズ中、最も人気があったと言っても過言ではないのが1日2回、午前11時からと午後4時から45分ずつ行われるダンス教室です。会場は6Fのトモ(船尾)にある「クラブ2100」で、講師はワールドにはもう何度も乗船して指導しているベテランの大泉先生ご夫妻でした(2012年のワールドを最後に引退)。

入出港のある日や、シーニッククルーズ(フィヨルド航行、パナマ運河通航など)の日を除いてほぼ毎日開講したため、回数はオリエンテーションを含め午前が72回、午後が72回の合計144回が開催されました。
夫のダンスに対するスタンスの変遷 
私はもともとダンスに興味はありましたし、折角長いクルーズに乗るのだから社交ダンス教室は是非参加したいと思っていました。が、別に他の男性と踊りたい訳ではないので、夫の参加が必須となります。しかし体育会系の夫は完全に及び腰でした。教養としての興味はあるようなのですが、江戸っ子だからか見栄っ張りで、還暦近くになってドタバタする姿を人前に晒すのは屈辱以外の何物でもないようです。

それでも客船に乗った時に初心者向けのダンス教室が開催されれば必ず通い、営業マンも顔負けのトークで地元のダンス教室に連れ出し、最低限スタートラインに立つ(初回のダンス教室に参加する)ことが出来ました。

ダンス教室が始まってからはひたすら忍の一字、例えば「自分をバカにしているような指摘の仕方が気に入らない」等という理不尽な八つ当たりに耐え、何回か「もうダンス教室はやめだ!」と言われたのをその都度時間をかけて再説得し、無事最終回まで参加することが出来たのでした。

こちらも日々の新しい技を覚えるのに一杯一杯だったので、成果として二人でフロアに出られるようになったのはもちろん嬉しいですが、今思い出しても終始「夫の機嫌を損ねず」かつ自分のモチベーションを維持するのが大変でした。
ブログタイトルやる気メーター概   略
クルーズにはダンスを2008年3月8日
子供の頃からフォーク・ダンスすら逃げていた。踊れないよりは踊れた方がいいと思うが…
Mission Impossible2008年12月4日
踊る機会のないまま、次のクルーズが迫ってきたため慌てて復習をする日々
カントリーダンス2009年4月4日
サファイヤ・プリンセスで社交ダンスならぬ、カントリー(ライン)ダンスの面白さに目覚める
クルーズとダンス2009年9月25日
日本の客船のダンスフロアはどうも敷居が高い。もっと気軽に踊れる雰囲気があれば良いのだが…。見栄っ張りが邪魔をする
驢馬にひかれて2011年2月1日
世界一周クルーズを前に、アドバンテージをと思い、地元のダンス教室の初心者コースに通うことに
シャル・ウイ・ダンス?2011年2月26日
ブルース、ジルバ、ワルツの初歩を習う日々だが、映画に描かれた初心者の悪戦苦闘が我が身と重なる
情熱のタンゴ2011年3月7日
ダンス教室はついにタンゴへ。独特の動きに戸惑いつつも、鏡に映るわが姿はなかなかか?
ワールドクルーズ・ダンス教室2011年6月6日
世界一周クルーズ中のダンス教室の三分の一を終えた雑感
見上げたもんだよ風呂屋の○○○○2011年10月30日
飛鳥U船上で重ねたレッスンの日々が自信となり、人の目を気にせずフロアに出られるように
オリエンテーション(4月5日PM)
ダンス教室のオリエンテーションは4月5日、前日に乗り込んだ神戸からの乗船客が荷解きを終えたであろう、4月5日の午後に開催されました。客船と言えば「社交ダンス」のイメージが強く、折角長く乗るのだからとこの教室に参加する私達を含めた初心者は多いと思います。また、ダンスが趣味であれば何周目でも参加したい教室の一つです。そこが難しいところで、初心者を指導しつつも、上級者にも満足のいくカリキュラムを組むのは大変な苦労があっただろうと推察出来ます。

オリエンテーションでは1人1冊教本が配布され、マナーについて説明がありました。女性が男性にダンスを申し込まれたら、特別な理由がない限り受けるのが礼儀、というのはハードルが高いです。踊れない場合は「そのダンスは踊れない」と言ってもいいそうですが、自分の場合は「夫と決まったルーティーンしか踊れない」ので、杞憂かもしれませんがとにかく誘われないよう気配を殺すしかありません。というのが面倒だったので、結局夜のダンス会場にはほとんど行きませんでした。

最初の寄港地シンガポールまでは「お試しレッスン」ということで雰囲気を掴み、続けてもいいし、参加する種目を絞っても良いし、まぁとにかくやってみましょう、ということでスタートしました。