にっぽん丸 ニューイヤー グアム・サイパンクルーズ乗船記(2008年12月29日)

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3日目 航海日
朝一番の船長の案内によると本船は横浜から南へ1,430kmの地点を順調に航行中で、今日から乗組員が夏服に衣替えをしたとのことでした。避難訓練が9時半からなので、起きてすぐ顔も作らずに3F「瑞穂」に出かけることにしました。デラックスルーム以上は毎朝衛星経由で受信した「Jiji News」が配られるのですが、これで前の日の今年最後のGIレース「有馬記念」で、久々に買った馬券が的中したことがわかりました。14頭出走中14番人気「アドマイヤモナーク」の複勝でしたが2,280円も配当がありました。かつて「有馬の女王」を自称していたことを思い出しました。
朝食は洋食を選択、夫は和食にしていました。テーブルには納豆カップが置いてあるので、これも食べました。「飛鳥U」は和食と洋食は食べる場所が違いますが、本船は同じなので二人同じものを食べる必要がなくてある意味便利です。
避難訓練開始の5分位前に、張り切ってライフジャケットを着用し救命ボートステーションNo.4に出向きました。部屋番号とフルネームを呼ばれるので「ハイ!」と返事し、ちゃんと参加していることをアピールします(別にアピールしなくてもいいですが)。
10時からのダンス教室はジルバで、「これなら知っている」と自信満々でフロアに出たものの中級者が多いのか先生の進め方が早く、「ウィンドミル」という技の所でいきなり挫折してしまいました。本船ではダンス教室は1クラスしかなく、初心者向けといいつつも本当の初心者は少数派だったようです。中級以上の生徒が退屈しないようにしているのでしょうがないでしょうが、一年前の「飛鳥U」で何となく習っていなかったらこのスピードでは脱落していた可能性が高いです。
その後、1時間ほど4F「プロムナード・デッキ」を早足で歩きました。本船はジョギング禁止なのが本当に辛いところです。
歩くだけではやはり物足りないので、6F「スポーツデッキ」に上がって対角線上ダッシュを行いました。海に向かってのダッシュはかなりいい気分でした。今日ここでこれから餅つき大会があるので、その臼を置く場所が既にセットしてありました。
シャワーをしてさっぱりした後、14時20分めがけて再び6F「スポーツ・デッキ」に戻ると、ちょうどセットした石臼に蒸しあがった餅米がセットされるところでした。

乗客も参加出来るので、ハッピを着て初挑戦しました。向かい側の列に並んだ他の乗客と二人一組でつくので、それなりに重たい杵を持ってタイミングを合わせるのが難しかったです。そして後ほど撮影された写真を見たら、腰の落とし方がいまいちでした。

つきたてのお餅は、あんこときなことからみ餅の三種類で食べることが出来ました。やはり杵つき餅はコシが違うし、なによりも出来たては美味しいものです。もう1皿ぐらいいけそうでしたが、夜もあるからとぐっと堪えることにしました。
部屋へ戻る時「ラウンジ 海」を通りましたが、本日のアフタヌーンティーのお菓子がお餅でした。これは日本船ならではの醍醐味と言えるでしょう。

15時頃、ブリッジ見学に行きました。去年の「飛鳥U」は一度もありませんでしたが、本船は航海日は基本的に公開しているようです。

6Fのブリッジから下に下りる階段の所にまでお正月の飾りがありました。右は2Fインフォメーションの脇ですが、とても綺麗な飾り付けだと思いました。

もちろん、お正月になくてはならない、立派な門松も2Fのエレベーター付近に飾ってあります。
15時45分頃の本船の位置を示すGPS画面では、ようやくマリアナ諸島が表示されていました。丸二日間かけて北緯20度まで南下して来ました。飛行機だと1時間の距離が客船では1日かかるような感じです。
夕方に本航海で初めて洗濯することにしました。本船のランドリーは3Fの船尾部分、大浴場の近くに2箇所あるだけなので、フロアごとにランドリーのある船と比べてしまうとちょっと億劫です。幸いジョギングが出来ないのでそれ程汗をかきませんが、それでも段々洗濯物がたまってくるとムズムズしてしまいます。

本日のビアタイムは5Fの船尾部分で航跡を見ながらということにしました。風は既に生暖かくなっていますが、雲が多いのがちょっと気になります。明日の夕刻にはグアムなのでカラっと晴れてほしいところです。

本日のドレスコードはカジュアルで料理は和食でした。そう言えばこのクルーズではドレスコードが「フォーマル」2回と「カジュアル」が6回で、「インフォーマル」の日がないのは衣装的に助かりました。

(前菜)〜今航海の厳選食材〜
富山産 昆布巻きかまぼこ
海老塩辛、姫川と烏賊のわさび和え、
姫さざえ含め煮(右)

(強肴)地鶏の松風焼き 酢蓮根(左奥)

(香の物)新生姜、茄子
(煮物)すけ子と早取り筍の生姜煮、
蕗、菜の花、生麩

(造り)縞鯵 妻一式

(小鉢)青柳貝柱のりんご酢かけ
独活、胡瓜、茗荷
(椀)牛蒡餅の澄まし 三つ葉、柚子

(御飯)筍御飯

(デザート)博多「あまおう(苺)」と柚子庵茶巾

美味しい和食にすっかり満足して部屋に戻るとベッドカバーが外してあり、お酒が入ったのと満腹したのですぐにでも寝たくなってしまいます。
本船の5Fにはボディケアのコーナーがあって、マッサージをしてもらえるので、夫と60分ずつやってもらうことにしました。「てもみん」から派遣された人が乗っていて、プロの技に体中を揉みほぐしてもらう気絶寸前のひとときでした。
21時から夫はメインショーに行き、私はすっかり素顔モードだったので部屋で寛ぐことにし、持参したDVD「I love lucy」を楽しみました。夫はこのコメディーの名作に興味がないため、いない時に見るしかないのです。
ふとGPS画面を見ると、北緯18度まで下りて来ていました。いよいよ明日の18時にはグアム入港です。そして今晩2時にまた時刻改正で時計が30分進められ、グアム標準時間となるのです。