プライド・オブ・アメリカ ハワイ4島周遊クルーズ乗船記(2007年3月15日)

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6日目(木曜日) カウアイ島ナウィリウィリ(ホノルルからから854海里 コナから237海里)入港8時

朝9時頃に目覚めると、すでにカウアイ島ナウィリウィリ港に接岸済みでした。寝ていたのでどうやって入ったのかわかりませんでしたが、夫によると、ゴルフ場を右に見ながら港内に入り、時計回りに自分で回頭して着岸したとのことでした。バルコニーの外には原生林みたいな山が見え、今まで回って来た他の島とはちょっと趣きが異なります。さすが「ガーデン・アイランド」、映画ジュラシックパークの撮影地に選ばれただけのことはあります。
朝食は例によって「アロハ・カフェ」のビュッフェスタイルでですが、前日のステーキ400gがこたえたのか、ドライフルーツとシリアルとヨーグルトが中心となり、お皿に食べ物を取る勢いに陰りが見え始めました。それでも「アロハ・カフェ」からテラスに出て、山を見ながら朝食をとるのはとてもいい気分です。
最初は曇っていましたが、徐々に晴れてきたので本格的にプールサイドに行く事にしました。ハワイ諸島は3月は完全に雨季に入っているので、一日雨ということはないにせよ、曇りがちな日々が多いのです。顔はSPF50、首や背中は16、手足は8のローションを付けて焼きに入りました。
この船には11Fのメインプールと、10Fトモ側の小さなプールの2つがあります。メインの方は、深さ1.5m位の部分(長さは12m位)と、浅い子供の水遊び用部分に分かれています。客船のプールは暖かいところを走っている「プライド・オブ・アメリカ」のような船でも水が結構冷たいので、本格的に泳ぐというよりはほんの水遊び用というか、日焼けで熱くなったら少し冷しに入る位の感覚なのでしょう。
そうやってプールサイドで読書をしているとすぐに昼になってしまいました。今晩は有料(追加15ドル)の5F「ジェファーソン・ビストロ」に行くことにしていますが、予約できたのは夜8時半です。昼間が長いぞという事で、水泳の後は上陸してジョギングすることになりました。ナウィリウィリは港のそばに小さなローカルな感じのモールといくつかのレストランが道沿いにあるだけで、あとはウエスティンなどのリゾートホテルとゴルフ場がある小さな町でした。
ぐるっと町や公園を走ってフネの全容を撮影出来る場所等をチェックしつつ40分程ジョギングしました。でもなぜか今日は体が重たくて苦労しました。前の晩のステーキがまだ響いているのか、久しぶりに陸地を踏みしめて走るからか、それとも蒸し暑いから?等と理由を色々考えましたが、これは後にして思うと次の日から起こる事の前触れだったのでした。
船に戻って着替えて撮影とショッピングの為にもう一度上陸しました。さすがにこのあたりは、ワイキキやヒロと違い、上下船のセキュりティーチェックも若干おおらかで、気兼ねなく何度でもゲートを通れそうな雰囲気です。左舷付けの船を下りてから、ぐるっとオモテの方に堤防部分の道が延びているため、こちらに約15分程歩いて船の右舷側が見える地点まで移動しました。
そこからは持参した三脚で年賀状用として、面倒臭がって嫌がる夫をにこやかに笑わせ続け11枚、タイマーで撮影しました。が、船と一緒に写真を撮ると海辺の風が強く思わぬ髪形になっていることが多く、なかなかベストショットは得られません。しかもデジカメの液晶では良く見えても、帰って来てPCで見るとちょっとヘンだったりします。ですが何とか1枚、年賀状候補写真が撮影出来ました。
元来た長い道を引き返し本船に戻ります。右の様な感じで乗船になります。左が舷門の所に置いてある、帰船時間を示すボードです。翌日の金曜日の13時半に戻る様書いてあります。またMARSECはMaritime Securityの略で、LEVEL 1というのは最低限のセキュリティーレベルがこの船に適用されている、ということの様です。

夕方は、船内新聞でみつけた11F「ゴールドラッシュ・サルーン」のハッピーアワー、5時半から6時半はカクテル半額だというのに誘われて行くことにしました。私は、スクリュードライバー、夫はマルガリータを楽しみました。このバーの片隅に例のポップコーンの製造マシーンが置いてあるので、いつでも好きな時に好きなだけ食べられます。
ポップコーンをつまみにして飲めば1杯で終わるわけがなく、結局ビールも飲んでしまいました。まさしく思うつぼ状態です。しかし中には、半額になっているブラディーメリーだけ、ハッピーアワー終了の直前に大量に注文し、8杯位を自分のテーブルに並べて飲んでいる豪傑もいたので見とれてしまいました。時間内の駆け込み注文は良くある話ですが、8杯まとめてとはアメリカ人も半端じゃありません。
カウアイ島の特異な山容に夕日が沈む頃、アカネ色の空を眺めつつまたデッキを散歩します。ちょうど12F「スポーツ・デッキ」にあるゴルフレンジが空いていたので、しばし楽しみました。(「スーパースター・ヴァーゴ」で球の行き先に立ち塞がる邪魔なインド人を思い出しました)

さすがアメリカ船、立派なバスケットコート夕日がフネを包み込みます山に沈む太陽

夕食の時間になりました。5F「ジェファーソンズ・ビストロ」では予約が通っていないという、ちょっとしたトラブルがありましたが、そこは慌てず泣き寝入りせず「しかし我々は一昨日レセプション脇で確かに予約をした」と主張し(事実その時はちゃんとシステムに予約が入った様子でした)、結局通してもらえました。(右はビストロサラダ。山羊チーズの入ったパイ添え)

エスカルゴ。パン大き過ぎビシソワーズオニオンスープ

フィレステーキポークミニオンシメのタルトタタン(かなりヘビー)

私はビストロサラダ、エスカルゴ、フレンチオニオンスープ、グリルドポークミニオン、タルトタタン、コーヒー、夫はサラダ、ビシソワーズ、ビーフ・フィレステーキ、コーヒーとほぼフルコースのディナーを楽しみました。ここも15ドル余分にかかりますが、どちらか言うと味と言うよりは雰囲気を味わうにはとてもいいと思いました。